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黒鉛電極は作るのに3回も高温で焼成します。電気代金がものすごくかかります。焼成炉の容量の50%しか受注がなくても100%で焼くのも、同じ電気代が掛かります。どうも満載して焼いたほうが効率よく焼けるようですがそこは無視します。製品1個当たりの原料代(=変動費)に含まれる電気代というコストが半分になります。その為に東海カーボンの去年と今年の営業利益率を比較すると、ものすごく利益率が良くなっています。
経理部門を担当した人には常識ですが、損益分岐点(ここでは損益分岐点売上高)というのがあります。製品1個の付加価値(=利益=マージン)で企業全体の固定費を回収していき、会社の固定費を回数し終わるのが損益分岐点売上高です。まだ会社の利益はゼロの売上高です。 固定費というのは一つも製品が売れなくてもかかる経費のことです。具体的には人件費や減価償却費が固定費にあたる主な経費です。 事務所の賃借料や光熱費、PCやソフトのリース料、広告宣伝費などといった諸経費も固定費となります。 損益分岐点売上高を超えると、製品1個に含まれる付加価値(=利益=マージン)は、すべて会社の利益になります。 この売れる製品の個数が上がれば上がるだけ付加価値の利益が会社の利益になります。売上個数が増えれば増えるほど利益が加速度的に増加します。 今回は値上げで製品1個当たりのマージンが30%以上も増えます。変動費はニードルコークスの値上げで上がるでしょうが、これは付加価値(=利益=マージン)とは別で、最初から計算に入っています。ただ変動費が上がるのは値上げされた原料が使われた製品が販売される6か月後からです。 つまり今期の下期は利益が爆発的に増えちゃいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.06.24 06:41:23
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