B'z 楽曲レビュー#27 / 太陽のKomachi Angel 歌詞の意味を独自に解釈&解説!
こんにちはー 駆け出しブロガー、らーきいです! 今回はB'zの1990年6月にリリースされた5作目のシングル 太陽のKomachi Angelを独自に解釈し、解説します! まず、この、普通の人には思いつけない曲のタイトル、、、もうやはりタダモノではないのでしょう。さすがの天才松本氏もこのタイトルを見たときは驚愕してしまったとのこと、そしてこの件以降稲葉氏がどんなタイトルを持ってきても驚かなくなったらしいです。当の稲葉氏自身もなぜこのようなタイトルになったのかわからないと語っています(一体どういう事、、、、)by Wiki。 松本さんも迷ったことでしょう、前作のBe Thereで初めてオリコン初登場10位以内にランクインし、これから一気にスターダムへの階段が見えたところ、、! 果たしてこの完全に常軌からは外れつつあるタイトルでニューシングルを出してしまって本当に「B'z」はトップへ走っていけるのか、、、、、、、!? しかし実のところはこの曲でB'zは初のオリコンチャート1位の獲得を達成し、現在も続いているB'zのシングルオリコン連続1位獲得記録は本作から始まっています。この曲は5作目のシングルですが、上述のように直前(19日前)に発売された4作目のシングル、”Be There"が非常に高い人気を博したため太陽のKomachi Angelはベストタイミングでオリコンでも跳ね上がったと言えるかもしれません。僕らーきいは松本氏は上記の多大なる葛藤の末、賭けには勝った、、、と勝手に想像しております。 ラテン調のミュージックが光るこの迷、いや名曲、さてさて、一体どんなものか、早速見ていきましょう! (以下の太文字にあたる部分は出典: 太陽のKomachi Angel /作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 からの引用です。) あの娘は太陽の Komachi Angel!やや乱れて Yo! Say, yeah yeah!いざ今宵酔わん I love you, my Angel! 理屈ぬきで Now we can say yeah yeah! いきなりサビです、もう歌詞は奇天烈というか、、、、とにかく盛り上がっている!? Komachiとは小町のことでしょう。秋田小町などと使われますが、美しい娘のことをさします。それにしても”太陽のKomachi Angel”,,,,,イヤ、ちょっと口に出すのもなんか恥ずかしい単語(!?)と言えます、一体どこからこのネーミングが出てきたのか、、、もう稲葉さんは天才という他ないでしょう。主人公はKomachiと一緒に踊っているのでしょうか、ラテン調なのでダンスが舞台のベースなっていると考えるとしっくりきます。 しかし「乱れて」ではなくその前に「やや」を入れるのは、「乱れすぎちゃだめだぜ! でも少しくらい乱れているほうがいい」というニュアンスなのでしょうか?? とりあえず理屈抜きで酔っぱらっちゃうよ!、と言いつつ、もう「すでにお酒入っているよね?」という状況なのかな、と察します。 洒落たヒールでキレのあるステップ 一緒に踊らせて初対面でこんなに胸がうずくなんて 陽差しのようなまなざしの中少しだけ見える翳りが好き夏特有のLove Affairじゃないから妥協じゃなくて理解してほしい ここまで眺めると、どうやら主人公はこの女性(この方がまさに”太陽の Komachi Angel”でしょうね、、、長いので以降は小町さんにします)一目惚れしたようですね。場所はラウンジかクラブでしょうか。小町さんは洒落たヒールでステップを踏んでいます。 Love Affairとはいわゆる浮気のこと。季節は夏なのです。小町さんの強烈な太陽のようなまなざしと少しの翳りにズキューンきてしまった主人公、「俺のことをわかってくれ!」と本気で迫る彼の運命やいかに!? あの娘は太陽の Komachi Angel!やや乱れて Yo! Say, yeah yeah!いざ今宵酔わん I love you, my Angel! 理屈ぬきで Now we can say yeah yeah! 理屈抜きでNowサビです。これはライブでは盛り上がるでしょうね! 胸元うっすら汗うかべてカルメンのようにせつないね情熱的なら口唇にはバラが似合うよ ジゴロが集まる熱帯夜は微笑ひとつも誤解のタネきっかけは錯覚でもいいから 季節を二人で越えてみたい 「カルメン」というのはプロスペル・メリメ(フランス人作家)の小説、そしてその小説に出てくる女性の名前です。またスペイン語圏では多い女性の名前でもあります。小説におけるカルメンのあらすじは作中ではある考古学者がスペインで出会ったバスク人の男の物語を語るという形をとっており、情熱的なジプシーの女・カルメンに振り回された挙句、悪事を犯して身の破滅を招いたバスク人の人生を描いています。その後物語の「カルメン」はジョルジュ・ビゼーの手でオペラ作品となります。そのオペラ中に現れるカルメン像こそがここで稲葉さんが歌詞化したカルメンでしょう。 ざっとオペラ版のストーリーを描いてみると婚約者のいる竜騎士のドン・ホセはある日、輝くような美貌と大胆かつ激しい性格で若い男達を魅了する美女、カルメンと出会います。最初は彼女に興味を示さなかったホセですが、そんなホセを挑発するように赤いバラの花を投げつけて去っていくカルメンの事を無礼者と怒りながらも、ホセは徐々に彼女に惹かれてしまいます。しまいにはカルメンの誘惑に乗って婚約者を捨てて軍隊を脱走、しかし当のカルメンはホセから別の闘牛士に心を移し、嫉妬に狂ったドン・ホセはナイフを持って追いかけ、カルメンを刺し殺す、という過激なものです。 美貌でありながら心に影をもち、激しく恋に燃えるが心変わりしやすく、男にとっては危険な女というカルメンのイメージ、長い前置きになりましたが「カルメンのように切ない」とはまさに「危険な誘惑を孕んだ切なさ」というメッセージです。「バラが似合う」というものカルメンの劇中の行動と関係しているかもしれません(オペラの「カルメン」ではカルメンがバラをくわえる魅力的な場面があるようです。) そしてまたも現れる謎の言葉、次は「ジゴロ」についてお伝えします。 ジゴロ(仏: gigolo)とは、女から金を得て生きている男(女から金を巻き上げて生活する男、女にたかって生活する男、女から巧みに援助を得る男など)のことをいう。 ヒモ、男妾、つばめ、スケコマシなどが類義語に当たる。 また、日本人で知られている例を挙げると、例えば、今でいうソープランドがまだトルコ風呂と呼ばれてた1970年代の頃、新宿のホストクラブ「愛」でナンバーワンホストだった伏見直樹は、独立して「ザ・ジゴロ」というホストクラブを経営し、「億の金を貢がせた男」としてマスコミに紹介されていた。その半生は映画化されたこともある(1982年『実録色事師 ザ・ジゴロ』):Wikipidiaより引用 ということで語源はもともとフランス語のようですが、意味としては女性を魅惑して、彼女たちに金銭的な意味の支援者になってもらい生活する男たちということですね。ただのヒモだホストだと侮るなかれ、それができるということは女性を誘惑するだけの魅力やテクニックにあふれた男、ということになります(お金がないのに女性をモノにする、というのは非常に難しい、高度な技術なのです)。 そこで歌詞を超訳してみると「このフロアはジゴロみたいなナンパ師たちの集まりだぜ、ちょっと微笑みかけたらすぐに恋が始まっちゃうんだ! きっかけなんて勘違いでもなんでもいいから君と一緒にこの夏を過ごしたいんだぜ、Angel!」みたいな感じでしょうかね。 あの娘は太陽の Komachi Angel!やや乱れて Yo! Say, yeah yeah!いざ今宵酔わん I love you, my Angel! 理屈ぬきで Now we can say yeah yeah! 理屈ぬきで Push! We can say. Yeah, yeah! あなたは太陽の Komachi Angelまぶしすぎる Yo!say,yeah yeah!よそ見しないで I love you, my Angel!本気で Push! Push! We can say yeah yeah! もう眩しすぎる、コマチじゃなくてこの歌というか歌詞が眩しすぎちゃってYO、というのは僕の正直な感想です。 当時からタイトルだけではなく曲調もあまりにもインパクトがありすぎて、この曲はB'zの楽曲の中でも間違いなく超有名カテゴリに入る曲のひとつでしょう。有名なのはそのテンポやリズムの良さだけではありません。いろいろなパロディにもなりやすくあのジャンプコミックスである「銀魂」においてもパロディになっています。(漫画だけでなく難しいであろう権利関連の問題も乗り越えてアニメでもパロっていました、銀魂製作委員会、お見事!)詳しくはキーワードを入れればyoutubeで見られますので興味のある方は是非どうぞ。 Komachi Angelの歌詞に話を戻しますがもうこの何度聞いても「イミワカラン」となってしまうような奇想天外な歌詞も、頭から離れなくなる独特のメロディーも、すべてひっくるめてこの曲の魅力なんです。 「あなたは太陽の Komachi Angel まぶしすぎる Yo!say,yeah yeah! よそ見しないで I love you, my Angel! 本気で Push! Push! We can say yeah yeah!」 もうですね、考えてもわからないでしょう、どういう状況なのか? 何を本気でプッシュしているのか、、、、 でもいいんです、なんとなくうまくつながる語呂、音楽がなくても口から出てしまうような歌詞「エーンジェール、イェーイェー」、、、これが見事なラテンベースのメロディーに乗っかって頭をぐるぐる回り始めて離れなくなる、、、でもやっぱり言いたいことはよくわからない、この謎の反芻というかリフレインというか、これこそまさにB'zの作り出した魔力なのです。 そんな魔法の楽曲太陽のKomachi Angel、是非これからも一緒に口ずさんでいきましょう!にほんブログ村