ラスボラ・ヘンゲリィ トリゴノスティグマの仲間vol.03
通称:ラスボラ・ヘンゲリィ学名:Trigonostigma hengeli (Meinken,1956)体長:2cm分布:スマトラ島、ボルネオ島、ジャワ島飼育:★★(普通)繁殖:???(未経験のため不明) さて、トリゴノスティグマ属も今日で3日目、ヘンゲリィの登場です。今までに紹介したヘテロモルファ、エスペイに較べて地味な体色をしています。特にエスペイとはよく似ていますが全身が紅茶色に染まるエスペイに較べて、ヘンゲリィの方は体側部の三角模様の上縁だけがオレンジに染まります。また、黒色三角形模様もエスペイではゴルフクラブ型なのに対して、ヘンゲリィでは比較的正確な三角形である点でも区別が付きます。(下の画像参照) 現地では他の2種同様弱酸性のブラックウォーターに生息していますが、飼育下では特に水質に気を使わなくても大丈夫です。また、温和で人工餌をよく食べてくれる点でも他の2種と並んで飼育の容易なラスボラ(広義の)と言ってよいと思います。 色彩的には地味目なので、エスペイやヘンゲリィのような華はあまり感じません。ショップではエスペイとは区別せずに販売されている事も多いため、色鮮やかなエスペイが欲しい人は、オレンジの色彩の入り方や体側部の三角形の形をしっかりと観察してからゲットしてください。もっとも、ヘンゲリとエスペイは生息場所がはっきりと分離しているため2種がショップで混合ざれて売られている事はあまりありません。つまり、全部エスペイか全部ヘンゲリィと言う事です。ただ、エスペイのどぎつい色彩よりも落ち着きのあるヘンゲリィの方が好きと言う方もいらっしゃいますから、最終的には各自の好みでという事になるんでしょうね~。 ところで、最近チョット妙な魚を見つけました。下の画像の真ん中あたりを泳いでいる2尾に注目してください。画面の中央を泳いでいるのは紛れも無くヘンゲリィなのですが、そのすぐ後ろを泳いでいる個体は?チョット見はヘンゲリィですがオレンジ色がブラックマークの全体を縁取っていますし、ブラックマーク自体はゴルフクラブ型でエスペイのものです。うーん、一体この個体はエスペイとヘンゲリィのどっちなんでしょうね~? ところで、トリゴノスティグマ属にはもう一種ソムフォングシィ(Trigonostigma somphongsi)と言う魚がいます。タイに棲息し、数日前に紹介したボララス・ウロフタルモイデスとほぼ同じ場所に生息しているため、以前はウロフタルモイデスの中にかならずと言ってよいほど混じっていたのですが、なぜか最近ではまったく姿を見かける事はなくなりました。色彩的にはヘンゲリィに似た感じで、体側部のブラックマークが三角形ではなく直線になっている点が特徴です。まぁ、色彩的には取り立てて騒ぐほどの魚ではありませんが、レア物と言う事で一部のマニアは熱狂してます。もっとも、彼らはソムフォングシィが混じりではなく単体で大量に輸入されてくるようになれば、間違いなく見向きもしなくなると思いますけどね(苦笑) 本日もブログランキングに参加いたしますのでよろしければご協力のほどお願いいたします。合言葉はぁ~?熱帯魚のブログが犬猫のブログ蹴散らしたっていいじゃん