ノソブランキウス・エガーサイ インスタントメダカvol.01
学名:Nothobranchius eggersi通称:ノソブランキウス・エガーサィ(エゲルシィ)体長:3.5cm分布:タンザニア飼育:★★(普通)繁殖:★★★(少し難しい) さて、本日無事出張から帰って参りましたさかなおやじですが、ここでまた旅行のレポートを始めちゃうと、いつまでたっても魚図鑑のほうに戻れないので、今回はあえて本日より本来のブログに戻しちゃいます。と言っても、いきなりインスタントメダカことノソブランキウス属からスタートするあたり、おさかな逸品堂の宣伝を意識したあざとい演出と言えるでしょう(苦笑) さて、本日より数日間にわたって紹介するのはアフリカに生息する卵生メダカの一種であるノソブランキウス属の仲間たちです。このグループは非常に種類が多いのですが、自分で飼育下事のない種について解説する訳にもいかないので、ほんとにポピュラーな魚だけを簡単に説明していきましょう。それと、飼育や繁殖に関しては後でまとめて報告しますので、先ずは図鑑からスタートです! 今日登場するのは、ノソブランキウス・エガーサイ( Nothobranchius eggersi)と言う種類です。本来ならばエガーサイではなくエゲルシィと発音したい所なのですが、なぜか巷ではエガーサイと呼ばれているので、ここでは世の中の流れに従っちゃいましょう!(笑)。イチゴ色の各ヒレとコロコロした体つきがとてもチャーミングなノソで、ホビー界でもかなり人気がある種類です。ところで、このエガーサイに限らず卵生メダカ全般に言えることですが地域により体色が大きく異なるケースが多く、それがまたマニアのコレクター魂に火を点けちゃうんでしょうか?世界中にマニアな卵目コレクターが沢山存在しています。 もちろん、趣味ですからとことん突き進んで結構です!結構なんですが・・・勢い余って(笑)、卵目マニアには変に分類学者風に染まってしまった輩も少なくありません。彼らは、自分だけでひっそりと楽しんでいる分にはいいのですが、なにかと日の当たる場所に出てきては(笑)、初心者を馬鹿にしたがります。これには困ったもので、彼らが自分たちが以下に素晴しいアクアリストなのか証明したいのか、やれ卵目は管理が難しいだのその個体はどこ産だとかやたらと講釈をたれたがります。 その結果、我が国では卵生メダカは飼育が難しくマニア向きの魚であるというような風潮が広まってしまい、これだけカラフルな魚たちにもかかわらず、今一歩浸透していません。さかなおやじは大胆にもここで発言しちゃいます!「卵生メダカの飼育は難しくないし(簡単でもないけど)、誰でもが楽しめる素晴しいジャンルである」と。・・・従いまして、変にマニアックな方はこの後の卵目紹介記事は読まないほうが、ストレス感じないかも(爆笑) 卵生メダカは、地域による変異が多いといいましたが、このエガーサイも例外ではありません。冒頭の写真のストロベリーレッドの個体と、下のシルバーブルーの魚は共にエガーサイ、つまりは同種なのです。改良品種でも無いのに、そんな馬鹿なって感じもしますが本当なんですよ。ちなみに、赤系の個体群をN.エガーサイ・ルフィジ、ブルー系をN.エガーサイ・ルホイと呼ぶことがありますが、これは実はその色彩変異の生息場所の名称なんです。つまり、ルフィジ川には赤系のエガーサイが棲息していますし、ルホイ川には青系のエガーサイが・・・ ただ、問題なのは例えば画像の個体がルフィジなのかどうかが定かでは無いという点にあります。前述の間違った方向に進んでしまったマニアは後生大事にルフィジだルホイだと騒いでますが、元々が同種なんですから数代前の時点で一度や二度は2つの色彩変異が交配されちゃって無いと誰が言えるんでしょうか?もちろん、中には実際にルフィジ川などに誰か酔狂な人が採集に行き、自国に持ち帰った個体を、信頼の置けるアクアリストに配り、そのままきちんと維持されている場合もあります。これなどは、本当に素晴しいことで頭が下がる思いです。ただ、ショップで購入した個体は、誰がブリードしたのかとか判らない以上、あまり系統にこだわるのは愚かと言うものでしょう。 それと、勘違いしないでいただきたいのですが別にエガーサイのレッド系とブルー系をどんどん交配しちゃいなさい!って言ってるわけではないですからね。もちろん、同種ですから交配したって生殖的隔離機能がはたらく訳でもなし問題は生じませんが、やっぱり赤系はより赤く、青系はより青い方が断然美しい気がしますからね~。変な方向にこだわるのはヤメレって言う話なので・・・ そう言えば、このN.エガーサイはノソブランキウスとしては飼育、繁殖共に中級ってとこでしょうか。やはり、他のノソ同様砂利やピートの中に産み付けられた卵が1~数ヶ月の休眠・乾燥期間を経て再度周囲に水が満ちた時に、いっせいに孵化してくると言う実に神秘的な習性の持ち主でもあります。 ボランティア店主、海外出張のため早々と臨時休業しておりましたおさかな逸品堂ですが、本日より再開いたしました。沢山の方からお問い合わせいただいていおりますノソブランキウス属の休眠卵と成魚のペアを少数ずつですが販売いたしておりますので、興味のある方はご覧いただけると幸いです。