話題の「中村屋エッセンス」に、行ってみました。
前から知ってはいましたが、さすがに遠くて行っていなかったお店。思い切って、ネットで予約をしてお邪魔しました。電車を3線乗り継いで、家から1時間半、さすがに遠い! 小田急海老名駅からは歩いて5ふんくらい。思ったより立派な駅で、とても生活しやすそう。でも、都内に通勤はちょっと大変かなあ。サティの駐車場の1F。中は倉庫のようですが、なかなかおしゃれに作ってあります。ネットですでに頼んでおいた1万円のスペシャルコース。ほかに4800円、7800円があります。 いきなり、目の前でこれです。液体窒素が出てきました。マイナス160度とか? 最初にがつんと驚かせてくれます。そうして出てきたのが、バジルとグレープフルーツのシャーベット。わりと薄い上品な味です。 そして、これがなんと、パウダー状の焼豚を揚げたパンにのせたもの。食べると確かに焼豚。不思議なものです。これもけっこう味が薄いのです。でも、本当におもしろい。そして、次は、いさきのラーメン寿司と茶碗蒸し。でも、これは、いただけませんでした。ラーメンの上にいさき・・・これは無理があります。 キャビアと生シラスのラーメンパスタ。これは、とてもおいしかったです。下にきゅうりの細切りがあって、それと一緒に食べるとぴったりでした。それから、根菜(にんじん、れんこんなど?)を細くしてラーメンに見立てたもの。これはチーズだしが微妙でした。 金目鯛とラーメンリゾット。うろこをカリカリに焼いた金目鯛と、リゾットのようでいて、小さくしたラーメン。枝豆ソース。金目鯛はジューシーでおいしかったのですが、ラーメンリゾットにはやはり限界が・・・。次の料理が今日一でした。「フォアグラのエッセンス」ラーメンをフォアグラを溶かした出汁でいただきます。これは、おいしい。フォアグラには白トリュフのオイルがかかっていて、この風味がまたなんともいえません。極細ラーメンも、めちゃくちゃおいしい。さすがです。 だし汁のアップと、次に出てきた、わさび焼豚、水なすと、オクラの花と共に。まあ、これは普通の焼豚です。 そして、しめの塩ラーメン。これは、半ラーメンが基本で、少なめでも多めでも選べます。さすがに少なめにしてもらいましたが、これは本当においしい。スープが秀逸ですね。全体のバランスもよく、これはまた食べたくなる味です。そして、目の前でアルコールランプに火をつけて、さっぱりオイルとこくのあるオイルを温め、ラーメンに好きなだけ入れて食べます。これを入れると、また一段と風味がよくなります。こういう演出も、気配りもうまいです。 そして、デザート3種です。まずは、カプセルジュース。中にグレープフルーツジュース。演出がにくいです。それから、とうもろこしとうにのモカのソルベ。甘いとうもろこしと、塩辛いうにのソルベを一緒に食べるという、画期的なデザート。でもちょっと、どうでしょう? 最後が「中村屋の羊」。綿菓子です。きなこと塩がかかっていて、おいしいのですが、さすがにこんなには食べられませんでした。隣のカップルが完食しており、驚きました。これで1万円。手間ひまとアイデアと食材も考えると決して高いとは思いませんが、また行きたいか、と言われるとそうではないですね。1万円出せば、東京でも相当のものが食べられますし、正直、フォアグラのエッセンス以外はそれほど魅力を感じませんでした。でも、こういう試みというのは、すばらしいと思います。ちなみに、中村さんは長野の新しいお店、キャンピングカーで移動式! というほうにかかりっきりで、ずっと不在ということです。ちょっと残念・・・