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カテゴリ:ナニワ接客道を極める!
「お客様は神様です」とはよく使われるフレーズです。
この言い回しについては、よくネット上でも議論されたりしていますよね。 本当にお客様は神様なのでしょうか? 答えはイエスです。 お客様は神様なのです。 では、神様というのは本当にいるのでしょうか?人類が始って以来のテーマでもあります。 何世紀も前にこの問題に数学的技法を用いて取り組んだ学者がいます。数学者のパスカルです。 私が解説するので、内容はちょっとはしょって簡単にしたいと思います。 パスカルは数学者ですから、神様を信じるという行為を任意の数字 n としました。神様を信じない行為は、無ですから 0 とします。 神様がいた場合与えられる幸せは無限大、∞ です。神様がいなかったとしても、どっちにしろその時々の有限の幸せですから任意の数値 a です。 このことをから各各の計算をします。 1.神様を信じて、神様がいた場合 計算式で表すと n×∞=n∞ 無限大ということです 2.神様を信じて神様がいなかった場合 n×a=na nもaも整数ですからnaは有限の数ではあります。 3.神様を信じずに、神様がいた場合 ∞×0=0 神様がいても信じていなかったら、神様はなんにもしてくれませんので、数値は0になります。 4.神様を信じずに、神様がいなかった場合 a×0=0 もともと0ということです。 と、いうことは各式の答えを比較してみると n∞>na>0=0 になります。ここからパスカルは重要な要素は神様を信じること、つまり任意の数値 n であり、 「とりあえず神様を信じていた方が幸せになる確立が高い」ことを導き出します。 ??ちょっと、不可解に思われる方もいらっしゃるかもしれません。神様がいるかどうかの答えじゃないじゃいの?そうです、じつはこの手法は巧妙なレトリックを用いてまして、問いに対する解をすりかえています。 ということをサーヴィスにあてはめて考えれば、神様=お客様 かどうかは、どちらでもよいことなのです。神様だとしたらどう振舞うか、ということにつきます。「お客様が神様です」と言ってくれるサーヴィスマンがいることがお客様の満足に繋がるのであれば、それもひとつの方法論であるのです。 「お客様は神様です」の宣伝文句は誰が最初に言いだしたことか分かりませんが、Mクドナルドの「スマイル¥0」のキャッチフレーズとなんら変わりません。少々古くから使われ過ぎているので陳腐化した感があるだけなのです。 サービス業で言う「神様」とは「好かれたい人」の代名詞かも知れません。 好きになって欲しい人に私たちはどう振舞うでしょう?見た目もきれいに整えるでしょうし、振舞いも美しくあろうとします。笑顔も掛けらるでしょうし、賢く思われたいから言葉も尽くすでしょう。 「好かれたい」という感情は自らの「好きだ」という感情から生まれるものです。 日本で「お客様は神様です」と同じような意味合いで、フランスで使われるのが「抱きかかえるようなサーヴィス」という表現です。嫌いな人を抱きしめられません。だから、お客様を好きになり、自らの仕事を好きになることから始めるのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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