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カテゴリ:ナニワ接客道を極める!
さて、テンプル騎士団とは、フランスの貴族でシャンパーニュ伯の家臣であったユーグ・ド・バイヤンがエルサレムへの巡礼者を保護するという名目で結成されました。しかし、騎士団の人数は9名。長い年月を経ても人数は変更されませんでした。この人数ではエルサレムへの年間何万人もの巡礼者の保護などできるはずがありません。
テンプル騎士団の本当の目的は聖遺物、つまり、キリストの聖杯、聖槍、の発見にあったと言われています。そして時を同じくして創設されたのが「シオン修道会」 歴史に封印されてきましたが、イエス・キリストには子孫が存在し、フランス王家の血筋に受け継がれました。その秘密を守るのが「シオン修道会」であり、この秘密が隠されていたのがレオナルド・ダ・ヴィンチ作の壁画「最後の晩餐」なのです。 …と言うのが小説「ダ・ヴィンチ・コード」(ダン・ブラウン著、越前敏弥訳、角川書店)に描かれたストーリーでした。 シオン修道会は謎の秘密結社のなのですが、その総長を勤めた中に数々の歴史上の著名人の名が現れます。第11代総長サンドロ・フィリッピペこと、ボッティチェッリ。第12代レオナルド・ダ・ヴィンチ、第19代アイザック・ニュートン、第24代ビクトル・ユゴー、そして、第25代にジャン・コクトー。 ボッティチェッリはキリスト教の教義においては「異端思想」の持ち主でした。 ボッティチェッリの作品「春」には愛の女神ヴィーナスを中心に何人かの女神が描かれ、そして左端には知恵を表す杖を持った「ヘルメス」が描かれています。このヘルメスこそ、キリスト教会における異端思想のシンボルとされていたのです。 ジャン・コクトーはソムリエなら誰もが知っているであろう、「シャトー ムートン・ロートシルト」 そのシャトー ムートンロートシルトにおいて毎年図案が変更されるラベルの作家の一人でもあります。 ジャン・コクトーがシャトームートン・ロートシルトのラベルを飾ったのが1947年。頭に角の生えた人物が、葡萄に手を伸ばす様子が描かれています。 この角は「ムートン=羊」をイメージした巻角を模したものである事は容易に想像できます。描かれた果物は葡萄です。コクトーはギリシャ神話の登場人物などのモチーフに好みました。 しかし、この人物こそボッティチェッリの「春」に描かれた、ヘルメスと同じ人物です。顔の方向、目線、果物に伸ばす手はムートンのラベルは横長の為、低く描かれています。しかし、眉の形、鼻の輪郭など、、、 1947年のラベルに隠されているもの、シャトー ムートンの所有者、ロートシルト家はユダヤの家系である事に由来したメッセージ。ジャン・コクトーがボッティチェッリの時代を経た後継者であった事。 「シャトー ムートン・ロートシルト1947年」のラベルはジャン・コクトーからボッティチェッリへのオマージュでもあったのです。 (つづく) ----------------------------------------------------------------------------------- ボッティチェッリの「春」 http://sunsite.sut.ac.jp/wm/paint/auth/botticelli/botticelli.la-primavera.jpg ジャン・コクトーの「シャトー ムートン・ロートシルト1947年」ラベル http://www.cyber-wineshop.com/news/saki/saki03.html ------------------------------------------------------------------------------------ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 9, 2005 02:05:00 AM
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