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カテゴリ:ナニワ接客道を極める!
さて、母が亡くなってから早くも3週間が経ってしまいました。
母は、昨年より癌を患ってはいました。卵巣癌です。 2度手術を行い、以降は抗癌剤の投与による治療を続けてきました。 月のうち1週間ほど入院して抗癌剤の投与を行い、結構、本人の体質から効果があったのか、残りの3週間は自宅で過ごしていました。自宅に居るときは目に見えて弱っている様子でもなく、床に臥せったままということもありませんでした。 病院での食事は、多分にもれず、「美味しくない」と言って、退院してくるときはいつも帰りに中華料理の「O将」(←あ、差しさわりがあるといけませんのでイニシャルにしています。)に寄って、これがさっきまで入院していた人かと思うほど料理を食べ、おまけに大量に「お持ち帰り」を買って帰ってきます。 毎月そんな繰り返しでしたので、その日に私が仕事を終えて自宅へ戻ると、持ち帰った中華料理の折り詰めが山と食卓に積まれている。 それが、母が退院してきた合図でした。 そんな様子でしたから、振り返って思うに、母に看病らしい看病をしたとはとてもいえません。 先月ももうすぐ退院してくるもんだと思っていました。 油断していました。 容態は突然変わってしまったのです。 思えば亡くなるほんの3日ばかり前から、ちょっとだけ雰囲気が違いました。今、思えばですがね。 「その日」の午後になって意識がなくなってしまいました。そんなはずは無いと望みながら、、、 話をしておかなければならないことが、まだまだたくさんあります。 しかし、声をかけるのも躊躇してしまいます。もし、、、意識が戻ってしまったら、余計な痛みが母を襲うかもしれません。 意識を失ってから、9時間あまり。母は日付が変わる前に静かに息を引き取りました。 「おつかれさん」 手を伸ばした母の頬はまだ温かく、やわらかです。 母の頬に触れるなど、ここ30年ちかく無かったことに気づきました。 ホンマにお母ちゃんにとって私はデキの悪い息子でしたね。 親の心子知らず、歯が痛い親知らず。。。 いつもいつも、、、ほんとに「あとほんの少し」 何をやっても、あと少し足りないのです。 人は「あとほんの少し」に手が届かないものなのですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 15, 2006 10:50:50 AM
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