701980 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

メートル・ド・テル徒然草

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

エルネスト1969

エルネスト1969

Calendar

Category

Dec 15, 2006
XML
さて、母が亡くなってから早くも3週間が経ってしまいました。

母は、昨年より癌を患ってはいました。卵巣癌です。
2度手術を行い、以降は抗癌剤の投与による治療を続けてきました。

月のうち1週間ほど入院して抗癌剤の投与を行い、結構、本人の体質から効果があったのか、残りの3週間は自宅で過ごしていました。自宅に居るときは目に見えて弱っている様子でもなく、床に臥せったままということもありませんでした。

病院での食事は、多分にもれず、「美味しくない」と言って、退院してくるときはいつも帰りに中華料理の「O将」(←あ、差しさわりがあるといけませんのでイニシャルにしています。)に寄って、これがさっきまで入院していた人かと思うほど料理を食べ、おまけに大量に「お持ち帰り」を買って帰ってきます。

毎月そんな繰り返しでしたので、その日に私が仕事を終えて自宅へ戻ると、持ち帰った中華料理の折り詰めが山と食卓に積まれている。
それが、母が退院してきた合図でした。

そんな様子でしたから、振り返って思うに、母に看病らしい看病をしたとはとてもいえません。

先月ももうすぐ退院してくるもんだと思っていました。

油断していました。

 容態は突然変わってしまったのです。
 思えば亡くなるほんの3日ばかり前から、ちょっとだけ雰囲気が違いました。今、思えばですがね。


「その日」の午後になって意識がなくなってしまいました。そんなはずは無いと望みながら、、、
話をしておかなければならないことが、まだまだたくさんあります。
しかし、声をかけるのも躊躇してしまいます。もし、、、意識が戻ってしまったら、余計な痛みが母を襲うかもしれません。

意識を失ってから、9時間あまり。母は日付が変わる前に静かに息を引き取りました。

「おつかれさん」

手を伸ばした母の頬はまだ温かく、やわらかです。
母の頬に触れるなど、ここ30年ちかく無かったことに気づきました。

ホンマにお母ちゃんにとって私はデキの悪い息子でしたね。
親の心子知らず、歯が痛い親知らず。。。

いつもいつも、、、ほんとに「あとほんの少し」
何をやっても、あと少し足りないのです。

人は「あとほんの少し」に手が届かないものなのですね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Dec 15, 2006 10:50:50 AM
コメント(0) | コメントを書く
[ナニワ接客道を極める!] カテゴリの最新記事


Comments

背番号のないエースG@ チョコレート 「風の子サッちゃん」 ~ Tiny Poem ~…
坂東太郎G@ 「辛味調味料」そして考察(01/16) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
エルネスト1969@ Re[1]:ホスピタリティは「人」ありき(10/04) はな。さんへ コメントありがとうございま…

Favorite Blog

商品研究 本日試食… New! 四方よし通信さん

湘南フレンチ奮闘記 rannboさん
健康になるレストラン ローズシェフさん
アッシュ君の部屋 musigny0209さん
Cool Style piyopiyoyoさん

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.