クラシックどっぷり日記　～音楽回想～

[大好きな指揮者！！] カテゴリの記事

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  ウィリアム・スタインバーグ

  かなりマニア向けな名前かもしれない。かのアーベントロートに指揮法を学びクレンペラーに見出されたスタインバーグ。ボストン響には、小澤征爾の前任としていた。息子は、ピンカス・スタインバーグ。N響や私の好きなスイス・ロマンド管を指揮した。聞く限りでは、かなりの巨匠である。しかし、何故かあまり名前が出てこない。縁の下の力持ちというか、素朴な存在になっているからだろうか。確かに当時は偉大な指揮者が多すぎたのかもしれないし、埋もれていたのかもしれない。そんな彼のボックスが発売される【送料無料】 ウィリアム・スタインバーグ＆ピッツバーグ交響楽団／コマンド・クラシックス録音全集（17CD） 輸入盤 【CD】忘れていない人は、彼の存在に気づく。アメリカを中心に活躍してしたスタインバーグの魅力が詰まっている。決して人が良さそうなオジサンというイメージではない。指揮にも定評があり、演奏の奥深さは、巨匠と言ってもおかしくない。隠れた逸材。冒頭にも紹介しましたが、アーベントロートに指揮法を学んだのに正統派になっているのが、意外すぎて。そんな隠れたファンの1人です。【送料無料】 Beethoven ベートーヴェン / 交響曲全集　ウィリアム・スタインバーグ＆ピッツバーグ交響楽団（5CD） 輸入盤 【CD】【輸入盤】交響曲全集、悲劇的序曲　ウィリアム・スタインバーグ＆ピッツバーグ交響楽団（3CD） [ ブラームス（1833-1897） ]【輸入盤】ウィリアム・スタインバーグ名演集（10CD） [ Box Set Classical ]ホルスト:組曲≪惑星≫、R.シュトラウス:交響詩≪ツァラトゥストラはかく語りき≫ [ ウィリアム・スタインバーグ ]

  2023.10.05

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  ギーレンの訃報

  また、指揮者界で訃報が・・。今度ばかりは、個人的にダメージが大きいかも・・。私も好きな　ミヒャエル・ギーレン　氏が３月８日に自宅で亡くなったとのこと。９１歳・・。とても若いという年ではないですけど、最近あまり活動していなかったし、やはり年齢には勝てなかったのかな～という感じです。指揮者であり作曲家・編曲家でもあったギーレン。本当に現代音楽を積極的に取り入れて、自身の曲も自作自演していました。定評のあるマーラーやブルックナー、ベートーヴェン、ブラームスなど素晴らしい演奏を残してくれました。また巨匠がいなくなってしまいました・・・。本当に残念です。ご冥福をお祈りいたします。​【送料無料】 Mahler マーラー / 交響曲第5番　ギーレン＆ザールブリュッケン放送交響楽団（1971年ステレオ） 輸入盤 【CD】​​【送料無料】 Brahms ブラームス / 交響曲第3番、第4番　ギーレン＆南西ドイツ放送交響楽団 輸入盤 【CD】​​【送料無料】 ミヒャエル・ギーレン・エディション第1集（6CD） 輸入盤 【CD】​

  2019.03.11

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  プレートルよ、永遠なれ。

  まだ、年を越してまもないというのに、私の好きな指揮者が亡くなってしまいました。　ジョルジュ・プレートルが1月4日に９２歳で亡くなりました。数年前に、毎年恒例のウィーンフィルのニューイヤーコンサートを２回も、史上最高齢ということで指揮をしていました。この時には、驚きで、この年齢でやるか？という思いでしたが、ようやく世の中が認めてくれているのかと思ったものです。プレートルは、サン＝サーンスのオルガン付が出会いだと思います。当時は、オルガン付が好きで聞いていました。アンセルメを初め、デュトワ、マルテイノン等を聞いていました。その中で、サン＝サーンスの交響曲全集が売っていたので聞いたんですが、普通に聞いていて、普通に感じていたんです。ですが、まさか数年後に、とんでもない演奏に出会うとは思わなかったんです。何の演奏からだろうな～、目を引き始めたのは・・。たぶん、マーラーの交響曲第５番、６番の演奏を聴いてからでしょうか。Mahler マーラー / 交響曲第5番　プレートル＆ウィーン交響楽団 輸入盤 【CD】Mahler マーラー / 交響曲第6番『悲劇的』　プレートル＆ウィーン交響楽団 輸入盤 【CD】マーラーという名前を180度変えてくれた演奏ですね。これがあったから、徐々にマーラーを受け入れることができました。オークションで手にいれたブラームスのハンガリー舞曲も凄い演奏だったんです。個性の塊で、この笑顔からはいろんな野心が見えてくるとは。それから、プレートル＝個性と変わりました。ジョルジュ・プレートル／ローマ聖チェチリア音楽院管弦楽団／ブラームス：ピアノ四重奏曲（シェーンベルク編）／ブラームス：交響曲第4番(CD)私の大好きなブラームスのピアノ四重奏曲第1番（シェーンベルク版）。これもまさかの十八番ということもあるんですが、やりたい放題で面白い。ようやくこの音源がCD化されたのは遅すぎると思いましたね～。ジョルジュ・プレートル（cond）／ムソルグスキー（ラヴェル編）： 組曲 展覧会の絵／ラヴェル： ダフニスとクロエ 第2組曲、ボレロ(CD)ラヴェルの作品自体癖があるものが多い中、代表的である「ボレロ」これをエロすぎるくらいじわりとやっているのがこの1枚。「展覧会の絵」は比較的正統な演奏かな？？！他にもいくつもあるのですが、書ききれないですね。最近発売した、ドヴォルザークの交響曲第9番、ブラームスの交響曲第1番を聴いていた矢先の出来事でした。また、さらに良い演奏が発見されて発売されることを。そして、さらに素晴らしい指揮者であったことを。ご冥福をお祈りいたします。

  2017.01.06

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  宇宿允人の世界・・・に終止符・・。

  というのも、私が尊敬し、偉大だった　宇宿　允人さんが３／５に腎臓ガンで亡くなられました。享年７６歳。まだまだ若い年齢なのに、突然の訃報で驚いております。ＮＨＫ響の首席トロンボーン奏者となり、マイナーではありますが、リムスキー・コルサコフ作曲のトロンボーン協奏曲を日本初演で吹いていました。それから数年後退団し、指揮を近衛秀麿氏に師事し、大阪フィルの前進であるヴィエール室内合奏団を結成、朝日奈隆氏とも交流があり、いろいろと学んだりしていたそうです。私の宇宿さんの出会いは、１冊の本　　【送料無料】救曲のタクト価格：1,680円（税込、送料別）以前より名前は知っていたのですが、この本で彼の生き様というか、考え方がわかったような気がします。この本には、彼の半生と奥さんとの闘病生活などが書かれております。これを読んで感銘を受けました。そして、今月１０日に第１８７回「宇宿允人の世界」と題し演奏会が行なわれるはずでした。かなり病状も進んでいたはずなのに、スゴい曲を演奏しようとしていたのです。　ベートーヴェン　　　　　交響曲第５番「運命」　ショスタコーヴィッチ　　交響曲第５番「革命」とてもではないですが、この難曲を２曲指揮できる体力とかはなかったと思いますけど、それをあえて選んだのは、宇宿さんの自らに受けている運命を形にしたかったように思えますし、最後の形として残したかったのではないでしょうか。当時の団員だった人が今同じ団にいますけど、宇宿さんは、相当厳しい人だったそうです。突然怒り出したりするという話を聞きました。以前から噂では聞いていたんですけど、それだけ音楽に対して妥協を許さなかったのだと思います。だから、演奏会の度、フロイデフィルのメンバーが変わっているのだと思います。（宇宿さんに賛同を受けた人たちが結成するため、練習が厳しすぎて、辞める人も多々いたということだそうです。）演奏は、プロオケではなく、アマチュアなのにも関わらず完成度が高く、指揮も正当派。揺らぎがないんですよ。皆緊張感を持って演奏しているのが、ヒシヒシと伝わってきます。だから、どの演奏も他の指揮者とは違い、１回もしくは１枚１枚が、歴史・人生と感じてしまします。本当に惜しい人をまた、亡くしてしまいました。１度は聴きに行きたいと思ってはいたのですが、とても残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。　Brahms ブラームス / ブラームス 交響曲第1番、悲劇的序曲　宇宿允人の世界(17) 【CD】　Dvorak ドボルザーク / Sym.8: 宇宿允人 【CD】　Beethoven ベートーヴェン / 交響曲第9番 ［合唱付き］　宇宿允人の世界13 【CD】　【送料無料】Shostakovich ショスタコービチ / Sym, 5, : 宇宿允人 / フロイデ Po +grieg: Peer Gynt Suite 【CD】　【送料無料】Beethoven ベートーヴェン / Sym, 6, : 宇宿允人 / / フロイデ Po +mozart: Sym, 39, 【CD】　☆【送料無料】 DVD/クラシックその他/人類の大いなる挑戦 ～孤高の指揮者宇宿允人～ (CD付)/MUDV-2

  2011.03.09

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  エドゥアルド・マータ

  何か聴いたことあるけど誰？？という人が大半だと思います。　エドゥアルド・マータメキシコ生まれのの数少ない南米指揮者です。あの作曲家、チャベスから作曲と指揮法を学んでおります。どうしても、南米出身というと、爆裂している人が多いように感じます。カルロス・クライバーやバレンボイム、エンリケ・バティス、ポンス、最近では、ドゥダメルとかが名を連ねていますが、この隠れた、指揮者がいてこそ、生えるというものです。彼は、大変残念ですが、５０歳前半で、飛行機事故に会い、無念の死で終えています。彼の業績の大きいことは、やはり南米系の作品を当時としては、珍しく積極的に取り組んだことだと思います。そして、手兵とも呼べる、ダラス響のレベルＵｐにも務めました。だから、ダラス響との録音が多々あり、名演奏が残っています。マータは、本当に南米生まれなのか？と思うほど、冷静な指揮をします。それは、南米の作品にしても、適格な解釈をし、バティスのようなハチャメチャ大暴れとは、対照的な位置にいます。私としても、大変名演とも呼べる、　サン＝サーンス　交響曲第３番「オルガン付き」は大変聴き応えがあり、素晴らしいものです。同じ、オルガン交響曲として、名を馳せている、ジョンゲンのオルガン交響曲も大変素晴らしい出来となっております。今では、埋もれた指揮者となりましたが、最近では、評価が高くなったのか、ＢＯＸで発売されており、大変嬉しいことです。ほとんどが廃盤となっているため、ファンとしては嬉しいことです。再評価は大変嬉しいことですね、才能ある人が埋もれてしまうのは、大変残念です。もっと録音が増えることを祈っております。　【送料無料】『エドゥアルド・マータ・イヤーズ』～ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、レスピーギ、イベール、他　ダラス響（6CD） 輸入盤 【CD】

  2010.09.20

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  独自の路線を貫く！　レナード・スラトキン

  去年、Ｎ響の「第九」演奏会を指揮した人。　レナード・スラトキン記憶にある方がお見えになるかもしれませんけど、独自路線を走る人でもあります。私の初めて彼との接触。それは、数少ないマーラー交響曲第１０番の補完から始まります。１０番は、１楽章とその他の断片的なスケッチのみ残された未完の交響曲です。マーラーが第九という呪いにおびえながらようやく取り組んだのにやはり、最後まで書けなかったという１０番です。一般的には、１０番は１楽章であるアダージョのみ演奏されることが多いです。しかし、音楽研究家とかそれでは物足りず、ほとんど勝手に「こうしたかったんじゃない？？」という感じで、全曲を完成させてしまいました。もっと有名なのが、クック版です。それ以外の演奏は、それほどポピュラーではありません。ラトルが出したり、インバル、ザンテルリンク、ハーディングなどが出しています。しかし、そのメジャーではなく、あえてそこに行ったか！！というのが、　　マゼッティ.Ｊｒ版うう～ん、マニアック。敢えて補完したけど、そこまで激しいわけでもなく、どちらかというとおとなしめな補完。バルシャイ版やカーペンター版が、かなり激しさを帯びているのでこの補完は、かなり存在が薄い状態です。でも、ここに目を向けるスラトキン、いぶし銀ですよ。そして、変わったものは幾つでも取り上げるという精神がみなぎる　　バッハ　トランスクリプションどうせ、ストコフスキーとかマーラー、シェーンベルクじゃないの？？とお思いでしょうが、それを上回ります。なんと！！名指揮者が、バッハ作品を編曲したものを集めたというマニア向けの１品。１曲目の名曲「トッカータとフーガ」ですが、これを聞けばストコフスキーのイメージが強いかもしれませんが、おおっと！甘い。ミスターＳことスクロヴァチェフスキ編曲によるものです。かなり煌びやか、ストコの編曲と並びますよ。その他には、「Ｇ線上のアリア」はサージェント、「ファンタジアとフーガ」はミトロプーロスなどなど、クレンペラーやらバルビローリなど早々たる顔ぶれの編曲を集めたものです。そして、驚いたのは以前もココで紹介させていただきました　　【送料無料選択可！】ムソルグスキー: 展覧会の絵(スラットキン他、多数の編曲者による版)、他 / ペン・ペン (Pf)　　ムソルグスキー　組曲「展覧会の絵」（１５人の編曲版）これは本当に面白いです。私が初めて聞いたのは、このＢＢＣ響とのライヴの模様だったんですけど、凄い編曲があるもんだ～と関心させられますよ。１曲目のプロムナード（エリソン編曲）が鐘から始まりますからね、その後打楽器群が合流し、管・弦楽器へと変わっていきます。５回目のプロムナード（レオナルド編曲）ピアノとホルンから始まり、これこそ１番初めのそうがいいだろ～と思わせる壮大さがあります。キエフの大門（ギャムレイ編曲）、ドラと鐘から始まり、オルガンが加わり、管楽器群へと・・、弦の綺麗な旋律。そして何が凄いか、これだけでも凄いのに、男声合唱が加わります。賛美歌を聴いているような天に召されていくような、曲の主体が変わってしまっているという大オーケストラでの演奏。これが終われば、割れんばかりの歓声を楽しめ、鳥肌が立ちますね～。スラトキンというのは、どこか見える目線が違うんでしょうね、隠れた曲、名曲をどこからともなく探してきたりして演奏したり企画したり。これが売れる売れないとかいうのを飛び越えて、ごく一部の人に好かれるような、音楽がある限りやり続けると言っているようなスラトキン。私は凄い好きです。【送料無料選択可！】トランペット吹きの休日～ルロイ・アンダーソン・ベスト / レナード・スラットキン (指揮)/セントルイス交響楽団　キングレコード スラットキン／バーンスタイン：キャンディード序曲

  2009.04.16

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  ワルターの隠れた魅力。

  私も最近まったく気にもしていないというのは失礼ですが、名巨匠というだけで留まっていましたが、何が何が、隠れた実力者でした。私が初めて聞いたのは、確か中学生の時。親に頼んで岐阜・高島屋でモーツァルトの交響曲と管弦楽の入ったものを買ってもらいました。買った理由は、当時音楽の時間に聞いたアイネク　アイネ・クライネ・ナハトムジークを聞くためでした。ナゼこのＣＤを選んだのかわかりませんけど、表紙はご存知のようにワルターの怖い顔のアップでこちらをにらんでいるものでした。（このときは、西川のりおの西洋版？と思っていました、今はもちろんそんなこと思ってません）このＣＤを聞いていて、正統な指揮をする人というイメージが残っております。（当時は汚れてなかったのでキワモノには手を出していませんでした）それもあり、最近までそれを引っ張っていたんです。しかし、そんなことを一気に吹っ飛ぶことがありました。大変珍しい演奏ですが、以前中古屋で発見した、　チャイコフスキー　交響曲第５番を聞いてから変わりました。このときのオケも珍しくトスカニーニの手兵として活躍していたＮＢＣ響。（トスカニーニ追悼コンサートでワルターとＮＢＣ響は競演しています）他にもシューマンの交響曲第４番も収録されており、興味津々。それ以外にも、ドヴォルザークの交響曲第９番「新世界より」もかなり個性的な解釈で・・、特に４楽章の出だしは聞いたことがない別の曲か？と思ってしまうくらい凄いものです。ワルターといえば、マーラーの弟子でありマーラー演奏の第一人者としても有名（あの有名なマーラー交響曲第１番「巨人」をピアノ連弾に編曲したことでも有名です）。ベートーヴェンやモーツァルトなどを得意とした指揮者ですが、チャイコフスキーは正直珍しいです。録音された時期が古いということもあり音質はそれほどよくありませんが、チャイコフスキーの演奏は、どこのオケでも聞いたことないテンポと解釈に驚きばかりです。４楽章の遅さときたら凄い凄い。あれだけ慎重のスピードで演奏する人はいませんね～。あれだけ熱い曲を重りをつけてつけて演奏しているような感じです。でもカッコイイですけどね。シューマンも普通の演奏とは若干違います。遅いというわけではありませんが、個性が見え隠れするんです。まさか、こんなに凄い人とは思いもせず、今まで素通りしていたなんてもったいない・・。見た目は、確実に怖いワルターですが、ものすごい温厚な人で怒ることをあまりしない。（クレンペラーやトスカニーニとは正反対）怒るのではなく、「そうしたらいい」「ああしたらいい」という強制ではない、教える程度だったようです。これもあり、オケとの相性も抜群だったようです。ワルターの隠れた人柄・性格が見える演奏です。それがあるから評論家で指揮者でもある宇野功芳氏がワルターに直接手紙を出した際に、ちゃんと丁寧に返信が直筆で届いたという話は有名な話です。表向きは正統な指揮者ですが、隠れた魅力を持った指揮者でもあります。　モ-ツァルト：「ジュピタ-」＆「プラ-ハ」 / ワルターブルーノ・ワルター（cond）／EMI CLASSICS GREAT ARCHIVE SERIES 3 マーラー： 交響曲 第9番／アダージエット 交響曲 第5番 嬰ハ短調 第4楽章(CD)マーラー：交響曲「大地の歌」 / ワルター【送料無料選択可！】マーラー:交響曲第1番「巨人」 / ブルーノ・ワルター【送料無料選択可！】ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」&第6番「田園」 / ブルーノ・ワルター/コロンビア交響楽団【送料無料選択可！】モーツァルト:交響曲第40番&第25番 / ブルーノ・ワルター(指揮)/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

  2008.08.13

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  クナッパーツブッシュの音楽

  最近、中古で、ＭＵＳＩＣ＆ＡＲＴＳから出たクナッパーツブッシュ指揮によるシューベルトの「ザ・グレート」を聴いたので、やっぱり「好きだ」と確信した指揮者です。彼との出会いは、多分中学生の頃だと思います、たまたま買ってもらったワーグナー管弦楽集で彼が指揮をしていたことから始まります。当時は「ワルキューレの騎行」が聞きたくて買ったという単純な理由。この時は、演奏がどうかとか、悪いとか好きとかなくて、「ワルキューレ」が好きで買ったので指揮者が誰なんか考えもしませんでした。それから幾年か立ち、アンセルメの率いたスイス・ロマンド管に客演し、ブラームスの交響曲第２番を指揮したことで、彼を掘り下げることになりました。そして、改めて聴いてみたのがあまりにも衝撃的過ぎた　ブラームス　交響曲第３番ＳＷＫより発売されていたシュトッツガルト放送響との１９６３年の録音。純粋に好きだったブラ３を聴いてみようと買ったのに、モノスゴイ個性が溢れかえっている驚異的な録音。これは面白いと思い、それから注目を置くようになりました。本とか読んでも買いてあるので。それから注意深く見ながら買っております。クナッパーツブッシュの凄さは、練習嫌いから始まります。練習があった際、プロオケを前に「キミたちはもう知っている曲だからもういいです」とあっさり終わってしまうという、ある意味挑発的な言葉でもあります。そして罵声の凄さ、１９０ｃｍを越える大男が、怖い感じで罵声を浴びせるんです、練習嫌いなわりには、指示が凄かったそうです。でも、後々の対処がよかったから、周りから好かれていたと思います。それで、今回の「ザ・グレート」はピカイチなくらい個性がありすぎ、この曲が好きになって知らない間に１０枚近く音源が集まりました（スタインバーグやスラトキン、スクロヴァチェフスキなど）が、ここまで「俺の演奏だよ」と語りかける重さのあるものは初めてです。この音源はまず客席の拍手から始まるのですが、鳴り止まない状態で、スーッとい何事もなかったかのような始まり、場をわきまえないという感じで、グイグイ進んで行きます。１楽章のエンディングなんか、何時止まるか！というくらいハラハラさせられる遅さとタメ、トメ。キワモノ演奏を好む私ですが、久々に笑ってしまいました。これは強烈。巨匠だからできること、巨匠じゃなければ、足蹴りされる演奏です。それもオケがウィーンフィルです。練習嫌いと考えると、プロオケトップに躍り出るウィーンフィルなので、練習はかなり少なかったことを想像させますが、あの指揮を軽々と弾きこなすウィーンフィル恐るべしです。ところどころ面白いテンポにしているのがなんともクナらしい演奏です。聴いてて良かったです、新たな奇才クナッパーツブッシュをお忘れなく。ブルックナー：交響曲第5番／クナッパーツブッシュ／【10P08522】なつかCDキャンペーン ハンス・クナッパーツブッシュ（指揮）／EMI CLASSICS GREAT ARCHIVE SERIES 2： ベートーヴェン： 交響曲 第7番／ワーグナー： 歌劇 リエンツィ 序曲、楽劇 神々の黄昏 ～ジークフリートのラインへの旅(CD) ◆10%OFF！【送料無料選択可！】ワーグナー : 「ジークフリート牧歌」 / ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ハンス・クナッパーツブッシュ（cond）／伝統的なドイツの指揮者たち 2(CD)クナッパーツブッシュその生涯の秘密（期間限定生産）(DVD) ◆20%OFF！《送料無料》ハンス・クナッパーツブッシュ（cond）／伝統的なドイツの指揮者たち 1(CD)ウィーン芸術週間1962～ウィーン・フィル特別コンサート～ ハンス・クナッパーツブッシュ(DVD) ◆20%OFF！ウィーン芸術週間1963～ウィーン・フィル特別コンサート～ ハンス・クナッパーツブッシュ(DVD) ◆20%OFF！

  2008.05.22

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  昭和の奇才！　山本直純！

  本当にスゴイ天才、奇才でした。話もダジャレも好きで、笑うのも豪快な人でした。そんな直純さんが亡くなって今年で６年目です。スゴイインパクトのある映像しか出てきません。初めは「何をしている人なのか？」わかりませんでした。でもとある、びっくり人間だったかな？その番組で、普通はピアノと向かいあって弾くものなのですが、そのビックリ人間の外人は後ろ向きで、モーツァルトの「トルコ行進曲」を弾いたんですよ。それで驚いたんですが、そこに直純さんが「コレくらいだったら何とか・・」と言いヒョイと後ろ向きになり、「トルコ行進曲」の出だしを見事弾いたんです。恐るべき人だと感じました。それからです、直純さんに興味を持ち始めたのは。父は、作曲家で指揮者の山本直忠、奥さんも作曲家で山本正美、息子は（兄）作曲家・山本純ノ介、（弟）チェリスト・山本裕ノ介である音楽家一家です。直純さんの功績は大変大きいです。・日本オケ界の前身を作っていった人でもあると思います。有名な話、若かれし頃の小澤征爾氏を海外へ「後は俺らが日本のオケを整えておくから」と修行させて、日本フィルなどを立ち上げたりしたんですね～。・「オーケストラがやってきた」を開始。今まで街にオーケストラが来たことも見たこともないことを実現させて、ＴＶで放映させて日本にオケ及びクラシック・ポップスを定着させた。（アメリカのバーンスタインの影響があります）・ＴＶ＆映画音楽を担当。皆さんが良く知っている曲を作っています。代表的なものを幾つか。　　「男はつらいよ」　「マグマ大使」　ＮＨＫ大河「武田信玄」　「ミュージックフェア」　　　などでも私個人としてはイメージが強いのは、　「８時だョ！全員集合」のテーマ曲です。最近でもビールのＣＭで使われていますよね。「エンヤ～コラサッサ、ドッコンシャンシャンコラサ～」という感じで。意外に知られていない名曲ですね～。・童謡の作曲「オーケストラがやってきた」という番組を通じてのことでしょうが、子供向けに対する親しみやすい曲をということで多くを作曲しました。　「１年生になったら」　「歌えバンバン」　「こぶたぬきつねこ」　　など・・。ああ～知ってるというものが、これほど最近の曲というのも驚きかもしれません。そして、直純さんを一気にイメージつけたのは、　山本直純フォエヴァー 歴史的パロディーコンサート一部では、スゴイ反響を呼んだであろうこの２枚組。直純さんが亡くなったということもあり追悼の意味も込められた企画です。内容は、聞いていただいたらわかります。ユーモア溢れる選曲及び変曲。何故変曲か？これは字を間違えているわけではなく、「変」なのです。確かにただ編曲をしただけではなく、色んな曲をくっつけて、「これでもか～！」とクドイくらいやる、それが直純流の変曲です。１曲目から、何のこっちゃ？と言われてもおかしくない。ベートーヴェン／山本直純編曲交響曲第４５番「宿命」これだけでもふざけているとか面白そうと感じれる。ちなみに何故４５番かというと、１番～９番まで足し算をすると４５になるという理由。内容は名前のとおり、ベートーヴェンの交響曲全曲が楽しめる。序曲もありますし、ファンファーレ、鉄道唱歌、民謡、その他の人が作曲したものをごちゃ混ぜにしてさらに「味付け」（特に濃い）をしている。私は、特にトラック５のウェスタン風が大好き！この交響曲第７番は本当にウェスタンに来たような感じにしてくれて、その後すぐにイタリアに飛ぶという離れ技もあり。ライヴ録音なので、観客の笑い声があちらこちらから聞こえてくる。それを想像して聞いてみるのも面白い。大変残念なのが、この曲イメージが強すぎて、正統に演奏されている交響曲がこれと同じように聞こえてしまうのが・・・、たまにキズかも？！でも勲章です！プロコフィエフ　「ピーターと狼」はいろんな俳優がナレーターをしたりしていますが、これはまた一味も二味も違う。今は亡き、古今亭志ん朝による落語風。物語で、なぜかタヌキがでてくる面白いものです。２枚目のＤｉｓｃには、ピアノ狂騒曲「ヘンペラー」　（皇帝のエンペラーと変をかけている）ヴァイオリン協奏曲「迷混」　（メンデルスゾーンのコンチェルト＝メンコンとかけている）遊び心の他何者でもないトンでもない変曲です。演奏会の数分前まで、楽譜に手入れをして、ハーモニーを作っていたと演奏に参加されていた方が、書いていました。だからスゴイ大変だったでしょうね。こんなことができるのは、天才・奇才以外に何者でもありません。６９歳という若さで亡くなった直純さんを私は今でも好きで尊敬しています。山本直純CD選集人生即交響楽CD8枚組直純さんの集大成が、これです。

  2008.02.18

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  ポール・パレー　！

  フランス指揮者界の隠れ重鎮である　ポール・パレー父が、オルガニストであり、その父の作ったオケでは打楽器を担当していたが、父の影響もあってかオルガニストになる。その後、パリ音楽院で作曲を学ぶ。世界的に権威があるとみなされてる、「ローマ大賞」を受賞。（あのラヴェルは幾度も挑戦したが受賞できていない）第一次世界大戦時には、徴兵されたが一時期、捕虜となった珍しい人。その捕虜を解消され、ラムルー管を指揮してデビュー。それ以降はモンテカルロ歌劇場管、コロンヌ管などの指揮者になる。彼の一番の業績は、アメリカ・デトロイト響の音楽監督に就任したことによるオケ強化及び録音です。マーキュリーより多く発売されている音源は、この組み合わせの音源ばかりで名演が多いです。【送料無料選択可！】サン=サーンス: 交響曲 第3番 ハ短調 作品79「オルガン」 / フランク: 交響曲 ニ短調 / ポール・パレー(指揮)/デトロイト交響楽団パレーによる、「オルガン付き」これは本当に素晴らしい演奏です。本当にフランス人なのか？というくらいのダイナミックな音量＆音質。そして結構揺らすんです。これもデトロイト響ですが、アメリカのオケがフランス音楽を弾ききっています。パレーの「幻想交響曲」実は、私が初めて買ったベルリオーズの幻想。元々はラコッツィ行進曲が聞きたくって買ったんですが、幻想を聞いていて変わります。これはスゴイ。フランスの音楽なのに何故ここまで自信アリアリのようなハッキリとした演奏をするのか？これがパレーの凄みなのか。恐るべしパレー。他にも、好きなラフ２も収録していますが、本当に魅了されてしまう。２年くらい前に発売されたベト６「田園」は世界最速とまで言われた演奏。ドヴォ９「新世界より」も最速を保持しているらしい、音源自体が廃盤に等しいため聞いたことはないが、４楽章が１０分を切っているようです。（聞いてみたい！）フランスモノ意外だとまた違う持ち味をだしてくれる。もちろん、作曲家としての顔もあり、私もようやく手に入れた１枚があります。彼は交響曲を２曲残しています。その１番がこれです。さすがに自作自演というものは音源的にはないので聞けませんが、指揮しているイメージとは違い、音楽にはスゴイフランス的な要素が見えます。また、オルガンを弾いていたこともあり、音に広がりのある曲です。他に、「ジャンヌ・ダルク没後５００年記念のミサ」を収録しています。いかに作曲家としての能力もあったのかが良くわかります。もっと名前が出てきてもいいような気がする指揮者です。

  2007.10.13

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  ブルーノ・ワルター！

  ココ最近、私個人的にお株が急上昇しているのが、　ブルーノ・ワルターです。日本では、フルトヴェングラー・トスカニーニと並び、「２０世紀３大巨匠」として名を連ねる人です。また、その巨匠の一人トスカニーニが亡くなった際の追悼演奏会で演奏を行ったのはワルターだったんです。（曲目は、ベートーヴェン交響曲第３番「英雄」。他にもモントゥーが指揮台にたったそうです。）どっからどう見ても、怖い感じの人ではある。笑っていても、どうも裏があるような？？しかし、実際はそうではなかったようである。本当に心優しく、楽団員に罵声などを浴びせることはなく、紳士のように接していたようだ。人は、見かけで判断してはいけません！ワルターというと、必ず付いてくる名前は、作曲家であるマーラーである。ワルターはマーラーを敬愛しており、親交を深めていた。それが、わかるのが、初演である、大作であり演奏が困難である、「大地の歌」・「交響曲第９番」を初演している。戦争が始まると、ワルターは故郷であるドイツから抜け出す。ワルターはユダヤ人だったためである。ナチス政権は主導権を握った時期、一番乗っていた時期に亡命をしなくてはならなかった。アメリカに亡命をした際、ニューヨークフィルの音楽顧問、今では名コンビといわれているコロンビア響との出会いがある。指揮者活動だけではなく、作曲家としても活動しており、作品が残されている。ピアニストの腕前も一流であった。それが、わかるのは、マーラー交響曲第１番「巨人」のピアノ版編曲したものがある。なぜ、最近急激にお株が上がってきたのか？それは、とある演奏にあった。余談ではあるが、私が中学の頃、初めてまともなＣＤだと呼べるものを買ったのは、ワルターのモーツァルトだった。もちろん演奏は、コロンビア響である。とある演奏というのは、ワルターにしてみては珍しい録音、チャイコフスキー交響曲第５番。ＮＢＣ響とのものです。これが、今まで聞いていたワルターのイメージを覆した。なんと、個性的な指揮。これほどまでにチャイ５が違うものか？！正直ズバッ！と言えば、快演です。　ワルターとはこのような指揮者だったのか？と疑ってしまうくらいのインパクトだった。それからの急激な株の上昇！！やはり運命的な１曲に出会うとそれからは畳み掛けるように好きになります。先日も発見しました、お得意のドヴォルザーク交響曲第９番「新世界」これは、また、すごい揺らす揺らす。４楽章の出だしは初めて聞いたアプローチでした。何て短いんや！と思いました。恐るべし、ワルター。最近でも幾つか音源がでているので、聴いてみようかと思います。動く、ワルターが見れます！なんとＤＶＤです。ありがたい話ですね～。ワルターのベートーヴェン。大変定評も高く、愛好家がこぞって聞かれますね～。名演の一つ、敬愛する師匠的存在であるマーラーの「巨人」モーツァルトの演奏も欠かせない。十八番でもあったモーツァルトの交響曲第４０番。

  2007.09.22

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  セミョン・ビシュコフ

  知っていようが、知っていまいが、私個人の独断でご紹介している、このコーナーですが、一体何人紹介したのかわからない状態になっています。今回は、何となく名前聞いたことある～か～な～？？！という指揮者　　　セミョン・ビシュコフ初めて顔を見たときのインパクトと言えば、今までにないくらいの凄さを感じました。濃厚なまでに情熱的な厚い唇、そしてあの独特のヘアースタイル（天然パーマ）。ラテンだと感じたんですが、以外にもロシア出身なんですよね。ラフマニノフ指揮者コンクールで優勝。ベルリンフィルを代役で指揮して名声を高めました。今、５５歳という結構いい歳になっているんですね～。衝撃を受けたのは、パリ管とのラフマニノフ交響曲第２番。学生時代、他大のオケを聴きに行く前に予習としていろんな演奏を聞きました、その中に混じっていたのが、コレ。１楽章の最後は、ベースが、　　　ブオンッ！！といって終わらせるのが普通だと思っていた当時に、まさかのティンパニ打撃を入れるとは驚きでした。また、あのフランス名門であるパリ管が熱をおびているんです。確かにロシア音楽だから、ラフ２だからというのはあるとは思いますが、ロシア人らしい解釈と独特さ。これも名盤となるような、ショスタコーヴィッチの交響曲第５番「革命」初め表紙をみて、キーシンか？！（ピアニスト）と思って間違えてしまった。これが、またビシュコフのデビュー作、それもベルリンフィルですよ。母国の作曲家チャイコフスキーの交響曲第６番「悲愴」とくるみ割り人形。これも白熱した演奏。スピーデーさがあり、独特。怖いもの見たさで、思い切って購入したブラームスの交響曲全集。動く、ビシュコフ。イメージにしかなかったせいか、予想以上に情熱的な顔立ちである。それにヒケをとらない演奏。何かやりそうなビシュコフ。まだまだ年齢も半ば。これからの活躍に期待したい。

  2007.06.02

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  ウラデミール・アシュケナージ！！

  今となっては日本人の人でも、ある程度名前を聞くようになった　　ウラデーミル・アシュケナージ元々がピアノの名手というか貴公子。ショパンコンクールで第二位、チャイコフスキーコンクールで第一位という凄い業績を持つ人。今となっては、ピアニストというよりかは、指揮者（Ｎ響の指揮者）というイメージが強い。名ピアニストで指揮者という人はいくらでもいる。彼の場合は、どちらも平然と役職に値するという、親近感がある。バレンボイムやプレトニョフ、ペレイア、アファナシエフなど多くのピアニストから指揮台に立つという人がいるが、この人が一番煌びやかではないだろうか。初めて聴いたのがピアノ独奏ではなく、指揮したもの。　ラフマニノフ　　交響曲第２番　これが、私の中ではベストです。ラフ２と言えば、どうしてもプレヴィンの名が出てきますが、納得いかない！！アシュケナージのものは、安心して聴ける。これが私の中では最高のラフ２です。最近では、シドニー交響楽団の首席指揮者兼ミュージックアドヴァイザーに就任するということで、衝撃を受けた。アシュケナージは、指揮者の気持ちもわかりながらも演奏側の気持ちがわかるような気がする。近年では、Ｎ響を振ったりする際、指揮姿が、ラフなのである。今までの指揮者はネクタイに黒いスーツ、ピチッ！！とした正装で演奏するというイメージがあるが、アシュケナージの場合は極端に言うとバーンスタインの生まれ変わりのように感じる。ゲネプロとあまり変わりない服装をし、ネクタイをしない（タートルネック）。だから堅苦しさがないというか、自由奔放に感じる。だから名演が多いのか？！Ｎ響に招かれたと思う。アシュケナージは、自由に音楽を表現する。音に喰われないように生きていく、その姿に感銘を受ける。アシュケナージのＮ響とのチャイコフスキー。力強く、新鮮な演奏です。ムソルグスキーの「展覧会の絵」。一般的なものは、ラヴェル編曲なのですが、アシュケナージも編曲しているんです。ピアニストだから出来た編曲をお楽しみください。アシュケナージの技法と、音楽の解釈を主張してください。

  2007.05.07

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  第２７弾！　宇宿允人

  凄い興味のある人からそれでもない人まで、この指揮者は一度は接していただきたい方です。　宇宿允人名前だけを聞いただけでもゾクッとくるでのはないでしょうか。”うすきまさと”と読みます。私は以前から紹介はしているんですが、そこまで定着がないんです。初めて出会ったのは、本からと言いたいとこですが、それ以前に親から宇宿さんのコンサートの誘いがあったんです。確か第九だったような？？それも小学生だったか？中学生のころです。当時の私は、うぶで（アチャ～）カラヤンとかしかわからなかった時代だったので、生で聞いてみようなんて発想もなかった、そこまでクラシックにはまっていなかったんです。それを見逃したのが初めです。それから１０年くらい立って、本に出会いました。以前から紹介しているんですが、　世界でも活躍する大指揮者はいくらでもいます。その中でもどことなくなんとなく愛着がわいてしまう指揮者なんです。宇宿さんの音楽論や奥さんとの死別の話などに感銘を受けました。それからファンです。１９３４年京都生まれで、現在は７３歳！東京芸術学校を卒業したのち、１９５８年から１０年間、Ｎ響の主席トロンボーン奏者になります。日本でリムスキー＝コルサコフ作曲「トロンボーン協奏曲」のソリストを担当したの宇宿さんです。指揮法・管弦楽法を近衛文麿氏に師事。１９６９年大阪フィルの専任指揮者に就任。１９８２年より「宇宿允人の世界」（ほぼ自費）開催を機に、フィルハーモニアＴｏｋｙｏを結成し、後にフロイデフィルハーモニーと名前を変えて現在にいたります。このオケも有志といいますか、宇宿さんの音楽に対して心打たれた人たちが集まって結成したもので、その人柄がうかがえます。その際のライブ録音が幾つもＣＤ化され、今では２０枚以上発売されております。とにかく妥協を許さない、厳しさがあり、凄いものを感じます。また、ＣＤを聴く限り、団員がどれだけ宇宿さんの音楽に近づけようか、完成させようかという熱心さがヒシヒシと伝わってきます。去年、ＤＶＤが発売されました。（アフィリエイトで売られていますが、写真がないので）これは凄い生き証人です。音源を聴くかぎり、見た目だけで判断はしてはいけませんが、動く宇宿さんの姿が。それも凄い動きです。ここまで激しく動くのか！ここまで情熱を捧げているのか！今にでも倒れそうな老体がこのエネルギーをかもし出しているとは、晩年のストコフスキー並ですよ。本当に元気な指揮者です。日本でもこの年代で指揮者というのは数少ないです。まだまだ頑張っていい演奏素晴らしい演奏を聞かせてほしいです。写真だけですが、最近買いました。ムソルグスキーの「展覧会の絵」が濃いこと。一音一音に生命が宿っているかのような、重たさがあり、オケもそれになんとか応えようという姿が見えます。

  2007.04.26

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  大好きな指揮者第２６弾！　ミヒャエル・ギーレン

  何故か、この人の名前を聴くとついつい手が伸びてしまう。何でだろう？？そこまで凄い！という演奏に出会ったわけではないのに・・。しかし、なんだか凄いように感じる。得意のレパートリーは幅広い。ベートーヴェン、マーラー、現代音楽と。ギーレンが”爆裂”であり、”冷血”指揮者であるということを偶然にもネットで発見したことにある。昔もそうだが、私はあまり静かな曲を好まない、激しいバリバリ、やりすぎ？！というくらいがいい塩梅なのだ。だから、普通の人と感覚がおかしい。１年くらい前に出た、ブラームス全集を聞いてみても、「どこが？！」という演奏で、拍子抜けをしていた。演奏は決して悪くはないんですよ。去年年末に、ようやく発見しました、ベートーヴェン交響曲第１番・第５番。あまりこの組み合わせはみないんですが、ギーレンなら良しなんでしょうね～。聴いてみてようやくわかった。あの激しさとスピード、そしてそれなのに気が抜かれていない職人肌。いいですよ、いいです。過去にもベートーヴェン交響曲全集のＤＶＤが発売されたとき、聞いていた聴取は興奮していた。Ｎ響とも競演しており、矢代秋雄のピアノ協奏曲（Ｐ：中村紘子）を演奏していたが力強いものだった。ギーレンも今年で８０歳！まだまだ元気で奇抜な演奏を聞かせてほしいものです。Ｎ響との歴史的演奏会。最新の湯浅譲二のＣＤ。全て録音しているわけではないが、ＣＤ名にもなっている「オーケストラの時の時」を収録。ギーレンの芸術と題されたＢＯＸ。モーツァルト、ラヴェル、ショスタコーヴィッチと幅広い曲目が収録されている。

  2007.03.29

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  好きな指揮者第２５弾！　ベンジャミン・ザンダー

  久々の好きな指揮者シリーズ。居過ぎて困ってます・・。今回は、とうとう２５弾！！ということで、この指揮者を紹介。　　ベンジャミン・ザンダー！！名前だけ聞くと凄い技？？とかに聞こえそうですが、ちょっと博士っぽい感じの人です。（見た目が）初めて聴いたのが、ベートーヴェンの交響曲第５番・７番。それもわざわざ、ザンダー自らの解説がＣＤに録音されているという、２枚組。指揮者の他に音楽学者という顔を持つザンダーならではのサービス？？と言っていいのではないですか。この５番・７番も少々独特な演奏で、早い。ザンダーの名前を初めて知ったのは、とある本の「第九」。何と！！「第九」の演奏を１時間弱で演奏した！！！！！恐ろしい・・、あの曲自体だいたい平均は、１時間２０分程度のものなのに、それをさらに早く、トラックがメチャメチャ多い！！アマチュアなのか？ボストン・フィルハーモニックというところと録音している（廃盤）。これを聴かされては、ザンダーの魅力を感じないわけにはいかない。去年だったか、久々にマーラーの交響曲第１番「巨人」（花の章付き）が発売されたがいたって普通だった。サンダーという人は、いまだによくわからない。何をめざしているのか、何を聞かせたいのか？不思議な話だ・・。しかし、興味を持っているのは確か、他にいろいろ録音してほしいものだ。ザンダーはマーラー指揮者としても一部の方では有名だ。

  2007.03.17

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  第２４弾！　レナード・バーンスタイン

  決してこれは好きな順とかではなく、いろいろ居すぎてどの人から書こうか迷った末に書いております。今回は、とうとう登場しました大御所で、また多くの人には親しみやすく有名人のレナード・バーンスタインのご紹介です。皆さんもご存知のように指揮者であり、ピアニストでもあり作曲家でもあるマルチな才能の持ち主がこの人です。しかし、ホモセクシャルであるというものあったりなかったり・・。指揮をライナーに、タングルウッドではクーセヴィッキーに師事しました。有名な逸話として、ブルーノ・ワルターが急病で急遽ニューヨークフィルを指揮し大成功をしました。多くの作曲作品も残し、交響曲は３曲、ミュージカルにも力を入れ、特に皆様もよくご存知の「ウェスト・サイド・ストーリー」は大ヒットしました。そして自らも脚本、演出に努め指揮、司会を行った「ヤング・ピープルズ・コンサート」はアメリカで人気を獲ました。晩年には日本にも訪れ、ＰＭＦ（パシフィック・ミュージック・フェスティバル）を創設し、若者のための登竜門・経験を与えるために自ら指揮をしたことは大変有名ですし、今もなお受け継がれています。教育者としても多くの指揮者を育成しており、プラッソンやクラインツベルクなど、日本人としては、今大阪フィル音楽監督・大植英次、熱血の分類に入る佐渡裕、意外なところでは大友直人や高関健もそうなんですね～。バーンスタインと聴くと、マーラー指揮者というのが頭をよぎる。しかし、私個人としては、どうも違う。たしかにマーラーを振るのはうまいが、イメージとしては、自作を降っているイメージが強い。「キャンディード」序曲は大変華々しく勢いがあり、そしてカッコイイ。また、上記でも少し紹介した「ウェスト・サイド・ストーリー」もノリノリで好き（特にマンボやトゥナイトはいつ聞いてもいい！！）もちろん、指揮者としても超一流、ピアノを弾きながらの指揮振りも素晴らしく（ガーシュインのラプソディ・イン・ブルーなど）、あの指揮中の神を我に迎えよう！どうか力を貸してください！と言わんばかりのジェスチャーは見てるこちらとしても引き付けられる。（大植氏や佐渡氏の指揮を見ていると良く似てる）特に名演と思っているのは、ショスタコーヴィッチの交響曲第５番「革命」である。これは多くの人が推薦している名盤で、タコ５と言えば、ムラヴィンスキーだろ～！とかスヴェトラーノフだろ～とか色んな意見があると思うが、ニューヨークフィルのモノが一番シックリくる。多くの名演を世に残し去ってしまったバーンスタイン。ライバルとしては、どうしてもカラヤンという名前が出るが、はるかにバーンスタインの方が上を行っていたように思える。確かに私自身がアンチカラヤンだからということもあるかもしれない。しかいｓ、カラヤンが１９８９年に死去し、それを追うかのように１９９０年に亡くなっている。　巨匠というものは儚いものなのですね。

  2007.01.22

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  第23弾！　ヘルベルト・ブロムシュテット

  久々に書くこのシリーズ。正直誰を書いていて書いてないのかよくわからなくなってきた。しかし、過去を振り返りながら書くので大丈～夫。今回は、ブロムシュテットについて書きます。今となっては、Ｎ響に度々登場するので、このヒト知ってる！というのがあるかもしれません。しかし、私個人としては、Ｎ響で活躍するよりも、あるＣＤの方が印象強い。それは、カール・ニールセン作曲の交響曲全集。中古ＣＤ屋で学生時代、次回やる曲目と思い、いろいろ探していたら、マニアックすぎる名前で、このＣＤのボックスがあった。指揮は、ブロムシュテットでオケはサンフランシスコ響。１番～６番まである交響曲を聴いた。一度ではまってしまった。そして、うちの定演でやろうと決意し、一度は挫折・・。名前をだして２年後に実現、１番をやることとなった。本当にこの演奏はカッコいい。指揮は一緒でデンマーク放送のものがあるが、これはよくない。全集では、チョン・ミュンフン、ロジェストヴェンスキー、カール・シュミットなどの演奏があるが、どれもうまいがシックリこない。やはり、ブロムシュテットとサンフランシスコ響のものが一番、かっこよく、ニールセンのイメージに合う。これが、一番初めの出会い。Ｎ響の演奏でも交響曲第４番「不滅」と第３番「広がり」の演奏を幾度となく行っている。他にも、ベートーヴェンの演奏も大変有名。長きにわたり、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管を率いていた。その退位する時に、ＮＨＫがブロムシュテットを追ったドキュメンタリーが放映された。ゲネプロ、練習にも手を抜くことなく、優しい接し方をするブロムシュテット。プライベートでもわかるように、当時は奥さんと二人。奥さんは、だいぶ体が病んでおり、車椅子とベットというような生活だった。映像としては、ブロムシュテットがその車椅子を押しながら、町を歩くというもの、奥さんと自分のために料理を作るというものがあった。この映像をみるだけで、凄く微笑ましくなる。そして、それを裏切らない、それよりも凄い映像があったのだ。それは、本番。ゲヴァントハウス管の演奏が終わり、指揮者がはける。その後どうしたかというと、皆が戻ってくる入り口に立ち、一人づつと握手、ねぎらいの言葉をかけていたのだ！人がいいにもほどがある、ブロムシュテット。それもあり、ファンになった。見るからに人がいいおじいちゃんという感じのマエストロは、まさしくそのまま。北欧音楽やベートーヴェン、モーツァルトにブルックナーと幅広いレパートリーをもつマエストロも今年で８０歳です。まだまだ、私はあなたの演奏が聞きたいです！また日本にやってきてくれるかな～。

  2007.01.05

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  大好きな指揮者第22弾！！　セルジュ・チェリビダッケ

  この指揮者を好きな人は、凄い多いと思います。私も初め聞いたときは、　　「ナンじゃこの遅さは！！」という感じでしたが、よく聞いてみると、各楽器の音がしっかりしており、聴きやすく、スコアも追いやすいという、大変ありがたい指揮ぶり。それは、ＥＭＩから発売されていたチャイコフスキーの交響曲第５番でした。昔は、こんなことはなかったんですが、急にこのようなテンポをとり始めた。勝手な解釈としては、日本の禅に大変興味があり、来日しては、禅寺に行っていたのが原因か？と思います。第２次世界大戦中、ベルリンフィルをフルトヴェングラーは指揮をしていましたが、ナチスの勢いと考え方、などで我慢していたものが吹っ切れたようで、亡命したフルトヴェングラーでしたが、その後を抜擢されたのが、何を隠そうチェリビダッケだったんです。今考えれば、録音は古いですが、ベルリンフィルを指揮しているものが大変多く残っていますが、今聞かれているような遅い感じはまったくみられません。大戦後、フルトヴェングラーが戻るとチェリビの活躍は薄れ、最終的には、時期監督争いで、カラヤンと敗れたため、ベルリンフィルと決別してしまいます。（のちには決別を解消）それから、あちらこちらを転々とし、シュットゥットガルト放送響、フランス国立管、ロンドンフィルなどの定期で演奏するようになりました。（日本来日した際は、ロンドン交響）今でも有名なのは、　　”録音嫌い”今では当たり前のように発売されている音源ですが生前は、まったく発売されるということなく、死後遺族の了解をようやく得て発売されたんです。ナゼ嫌いだったのか？二つ理由があると言われておりまして、一つは「録音なんかで何がわかるか、生で聞いてこそ音楽がわかるのだ」という音楽理論的な理由二つ目は、若かれしころに演奏をしていたそうなのですが、勝手に録音をされた？もしくは、録音されたものをかなりの格安の契約金で売ってしまったという理由があるそうですが、前者の方が、大きな理由のようです。それにしても、素晴らしい理念を持ち、作曲家の解釈もしており、偉大な指揮者であったことは確かです。日本に来日した際に、どこかの大学オケの練習を振ったそうです。それの指揮棒だけ持って現れ、　　　チェリ　「今日は何を？」　　　学生　　「未完成です」　　　チェリ　「そう？それじゃ始めよう」とあっさりと始め、全てを暗譜して指揮をしたそうです、それも忠告も的確だったそうです。今考えれば、こんな指揮者はこれから先でないでしょうね。チェリビダッケとシェエラザード？、チェリビダッケと火の鳥？あまりイメージがつかないかもしれませんが、それもドッシリとした演奏で、物語を心から、歌っているようです。コバケンにも負けないくらいの唸り声もお聞きください。これも大変特徴のあるベト４・５です。チェリビ節が炸裂している名演です。このチャイコのロメジュリは衝撃的！！この遅さ、３０分近くかかっておりますので、この部分わかりにく～って人は聞いてみましょう！

  2006.11.28

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  大好きな指揮者第２１弾！　ロジャー・ノリントン

  　　このオヤジさんはタフだぜこの言葉しかでないのが現状。先日、ＮＨＫ音楽祭ということもあり、ラジオで生放送をしていた。正直、曲目を聞いてもわからないものばかり。まだまだ勉強不足だ・・・しかし、その演奏会が行なわれる前にＣＤ録音から　　”ワーグナー　マイスタージンガー”が流れてきた。このとき、冒頭にも出た言葉がでてきた。淡々とした演奏で、ワーグナーらしくない、完璧なノリントンの勢い。この淡々さは、ストコフスキーの悲劇的序曲以来。ドイツらしさを出したくないのか、紳士的なイングリッシュ！イギリス的な演奏。確かによく考えてみれば、今まで聞いてきた演奏で　　　「めちゃくちゃクドイ！」みたいな演奏がない、くせは凄いあるけど・・・。以前も話題になったシュトゥットガルト放送とのベートーヴェン全集は驚いた。あのドイツで由緒正しき楽団（チェリビダッケも前は棟梁でしたね～）をあれだけ過激にできるのは現代ではあの人くらいじゃないですかね。ピリオド楽器使用で、ノンヴィブラート奏法と活気的な組み合わせ、そしてあのスペクタクルとも言えるような壮大さ、意外さ。たまらなく好きになった。だから、凄い売り上げに貢献したんじゃないでしょうかね。最近では、マーラーの全集録音を行なっているようで、第１番は聴きましたが、　　「うううう～ん？？これノリントン？」と首をかしげる始末で、それほどの驚きがなかった、逆に期待しすぎているからかもしれない、それは「幻想交響曲」においても同じことが言えます。バロックとか、ロマン派の時代ものは、想像がとてつもなく広がり、凄い解釈が出来たんだろうな～ととるしかないですね。シューマン交響曲全集も、ブラームス交響曲全集も期待とは大きく違っていた。必ずどこかでハジケテくれるんではないでしょうか。これからもいろんな演奏をしてくれるはずですし、期待は大いにあります。　　楽しませておくれよ、おやじさんこれも過激なベートーヴェン。繊細さを求めるなら危険かもしれない。上記でも記載した、危険なベートーヴェン全集。これは、買って損はありませんが、聞く勇気を備えましょう。今となっては有名になったイギリスを代表する作曲家ホルストの「惑星」これも怖いものを見たい人には、本当の宇宙神秘、ビックバンが見えるかもしれません。

  2006.11.08

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  大好き指揮者第２０弾！！！　　宇野功芳！！

  とうとう紹介することを決めました。もう少し後まで取っておこうと思っていたら、どうしても我慢できずに堂々と紹介いたします！！皆様もご存知、「レコード芸術」やたまにラジオのパーソナリティー、執筆活動に余念のない方。元々声楽をやっておられたようで、今でも積極的に声楽の指揮をしておられます。しかし、何が私の中で凄いかと申しますと、オケ曲の凄いこと凄いこと初めて演奏を聴いたのは、大学時代に先輩がひょんなことで聞かせてくれた　　”日本大学管弦楽団５０周年記念コンサート”のＣＤでした。メインでは、コバケンの「幻想」、ＯＰでは芥川也寸志の「交響管弦楽のための音楽」とどれも凄い曲目で、そのサブのベートーヴェンの交響曲第５番「運命」を指揮したのが宇野さんでした。指揮者活動なんかしてるなんて当時は、評論家としての名前しか私は知りませんでしたし、評論も辛口で細かく書いてあったりするのでどんな演奏をしてくれるのか、そんなに期待もせず聞かせてもらいました。　　出だしから　　ジャジャジャジャーーーーン♪というのを期待しておりましたら、　　むむむっっっっおおおおおおぉぉぉお！！！！予想を反する演奏。　　ジーーャッ、　　ジーーャッ、　　　ジャーーーッ　　　ジャーーーーーン！！「ええええエッ！！」と思った。出だしだけでこんなにインパクトなんてありえませんよ～。全体的に聴いてみても、遅～～くなったり、止めたり、転げ落ちそうになったり。　　　「これは音楽会のＩＴ革命や～～」（彦麿風）これで感銘を受けました。一発でファンになりました。それからというもの出てるＣＤを浅利慶太まくって・・・あっ、あさりまくってます。知らない間に１０枚近くになりました、第九の近衛版聴いてみて～～（廃盤なので）先日も、中古ＣＤ屋に行きましたら、宇野ファンでしょうね～売ってくれてありがとうって思いましたもん、ベートヴェンの交響曲第３番「英雄」と第九のリハ付きの２枚組（演奏は今は亡き新星日本です）、第九（演奏は日本大学ＯＢ・ＯＧオケのアンサンブルＳＡＫＵＲＡ）こりゃタマリマセン。「英雄」はあまり聴いたことがないのですが、所々覚えているので、評論してみると、驚き！！としか言いようがありません。プロオケがここまでやってくれるか！！やはり指揮者は大事ねっ！て思わせてくれます。第九は早くききたいな～♪最近では、阪フィルを振ったベト５がございます。　　　恐るべし宇野功芳！！！！！！これから期待が益々できる指揮者です！！この第九もそこそこ恐ろしいです。　評価☆☆癖がありますね～　　　　　　　　　評価☆☆

  2006.10.04

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  大好きな指揮者第１９弾！！　　岩城宏之

  長いこと書いてませんでした。それで、とうとう日本人指揮者に突入です。ちらほら飛ぶとは思いますが・・・・。今回は幾度となくこのブログに紹介いたしました、今年残念ながら亡くなりました　”岩城宏之”を紹介したいと思います。最近では亡くなったせいもあるのか積極的なＣＤ化、ＴＶ放映が行なわれております。先日もＮ響アワーで、岩城さんの若かれし時代のものが流れておりました。普通でも凄い力を感じるのに、演奏すればさらに倍増される指揮姿。岩城さんは、東京芸術大学音楽学部打楽器科に学んでおり、在学中にＮＨＫ交響楽団副指揮者となり、５６年デビューしました。６０年Ｎ響と世界一周演奏旅行を行い一躍海外でも注目され、６２年チェコ国立放送交響楽団を指揮してヨーロッパのオーケストラにデビュー。以来、国内はもとより、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルをはじめとする国外の主要オーケストラを常時客演指揮し、国際的な演奏活動を行っている。（どうも日本人で初めてウィーン・フィルを振ったらしい）特に、メルボルン交響楽団との関係は長期にわたり、７４年首席指揮者就任、８７年桂冠指揮者の称号を受けた。生前の話によりますと、学生時代には、よくＮ響の演奏会にもぐり込んだりして演奏をしていたそうです。（他にも作曲家・黛敏郎や指揮者兼作曲家、編曲家・山本直純なども同じように仲良くもぐり込んでいたそうです）日本では多くの業績を残し、積極的に活動をされていました。名古屋フィルハーモニー交響楽団初代音楽総監督ＮＨＫ交響楽団正指揮者オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督東京混声合唱団音楽監督京都市交響楽団首席客演指揮者札幌交響楽団桂冠指揮者。日本人作曲家の演奏や海外の新作にも多くの業績を残しております。友好の深かった亡き黛敏郎作品珍しい、ラベル版ではなく室内版の「展覧会の絵」何事にも積極的で、努力家であり、弱音を吐かなかった岩城さん。２００５年より開始された、年末のこんなことにチャレンジできるのは日本でもこの方だけです。この当時でも７０歳を超えており、色んな病をお持ちでしたので、当日の演奏会では医者と看護婦が客席、楽屋へと行っていたそうです。その中で唯一の支えとなったのは最愛の奥さんの木村かをりさんです。その奥さんの特製スープを水筒に持ち歩き、休憩中にため息をつきながらこのスープを飲んでいたのをよく覚えております。亡くなったのが本当に嘘のようです。最近ではアンサンブル金沢との録音でブラームスの第３番を聞きました。大変暖かく、しっかりとした演奏で感動をいたしました。また、ベートヴェン全集はＮ響のものです。ブラームスの全集も発売され、分売されているブラームスの交響曲第１番と「悲劇的序曲」「大学祝典序曲」をバンベルグ響の演奏で聴いています。これもまたいい演奏です、日本人とは思えません。大変残念ですね、亡くなったのが。

  2006.09.29

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  大好きな指揮者第18弾！　カレル・アンチェル

  この人の何が凄いか。人に伝えるものが大きすぎるように感じとれるのは、私だけでしょうか？壮絶な人生を生き抜き、大舞台に立ってきたアンチェル。プラハ出身のアンチェルは、チェコの名指揮者ターリヒに師事しており、のちに意外のように思えるようなシェルヘンにも師事しております。大変残酷なのは、これです。世界大戦中、アンチェル一家はユダヤ人だったため、アウシュビッツ収容所に送られてしまいます。そこでアンチェル一家は処刑されてしまったのです、それもアンチェル以外です。（父・母・妻・子、ちなみに子供は収容所で生まれた）アンチェルのみ生き延びたのです。ここでの生活思いなどはまったく語られておりません。世界大戦終了後、指揮を復帰しあの名門チェコフィルの後を継ぐのです。アンチェルといえば、何と言ってもチェコフィルとの演奏が素晴らしい。クーデターなどにより、クーベリックがチェコフィルを辞任、その後を引き継ぎ黄金時代を築いたのは、何を隠そう、アンチェルなのです。チェコフィルとのアメリカ演奏旅行中にチェコでは”プラハの春”事件が起こり、アンチェルは亡命し、チェコフィルから退きます。亡命後は小澤征爾の後としてトロント交響楽団の常任指揮者として主任しますが、それほど大きな活躍もできることなく亡くなってしまいます。１９５９年に１度だけチェコフィルを率いて来日しております。彼の指揮するものは、正直私から言いますと平凡な演奏なのですが、何か物寂しい感情、喜怒哀楽がハッきりしているというか、自己主張の強い感情ではなく、自然に浮き出てくる、湧き出てくるような感情の表現のように思えます。それは、大きな転機にもなったアウシュビッツでの体験が大きいのではないでしょうか、だから表現にしても人間味が大いに表現されていると思います。アンチェルといえば、「わが祖国」。感情がありふれた演奏は大変すばらしい。チェコ曲以外も大変得意としていましたが、「展覧会の絵」がまたウマイんですよね～。

  2006.08.08

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  大好きな指揮者　第17弾　ジョルジュ・プレートル

  まさしく”いぶし銀”この名前は、結構メジャーになってきましたが、まだまだのようです。サン＝サーンスの「交響曲全集」を聞いてみたら、どうも面白みがないんですよ。これだけいい曲を演奏しているのにナゼ？？交響曲第3番「オルガン付き」もそうなんですが、全体的に響きすぎちゃって、鮮やか過ぎちゃう。　　「この指揮者薄いな～」って思っていたんです。そうしたら何が何が、プレートル！！！！！８０歳記念アルバムが発売されちゃったら凄いのなんのって。内容が充分すぎるくらいの２枚組ビゼー：「カルメン」より序曲、間奏曲第1～3番／パリ・オペラ座ベルリオーズ：「ファウストの劫罰」より”ハンガリー行進曲”、”鬼火のメヌエット”／パリ管ラヴェル：「亡き王女のためのパヴァーヌ」／フランス国立管サン=サーンス：「死の舞踏」／フランス国立管グノー：「ファウスト」よりバレエのための音楽(7曲)／パリ・オペラ座サティ(ドビュッシー編)：「ジムノペティ」第1番／フランス国立管ミヨー：フランス組曲／モンテ=カルロ・フィルドビュッシー：「牧神の午後への前奏曲」／フランス国立管デュカス」「魔法使いの弟子」／フランス国立管ラヴェル：「ラ・ヴァルス」／同上ムソルグスキー：「禿山の一夜」／ロイヤル・フィルショスタコーヴィチ：祝典序曲／同上ボロディン：交響詩「中央アジアの草原にて」／同上チャイコフスキー：交響曲第5番より第3楽章／ニュー・フィルハーモニア管プーランク：「牝鹿」より”アダージェット”、”ラグ=マズルカ”／パリ音楽院管ドヴォルザーク：交響曲第9番より第4楽章／パリ管サン=サーンス：「サムソンとデリア」より”バッカナール”／パリ・オペラ座あれだけ、大人しいサン＝サーンスだったのにこのＣＤだと暴れる暴れる。まず、「カルメン」はフランス指揮者らしく素晴らしい捕らえよう。しかし、カルメンらしく暴れるのは素晴らしい。「ハンガリー行進曲」は初めからカッコイイんですけどね、途中からさらにカッコよくなりますよ～、後半からスピードアップ！！これはやられたらたまったもんじゃないですよ。フランスモノを大変得意とし、かっこよくやるプレートル。８０歳の記念にしてみては過激じゃありません？？って言いたくなっちゃいますよ、世間が見方を変えます今年初めのころにラジオでプレートル/ウィーンフィルの演奏会がありまして聞いておりました。もう８３歳ですよ、もはや巨匠です、長老ですよ。残念だったのは、ウィーンフィルの酷さ。ブラームスの交響曲第３番だったのですが、あれだけプロ意識が高いはずの楽団がミスを連発。正月明けで気が抜けていたのかもしれませんが、それにしてもヒドイ。プレートルが侮辱されているような気がして腹が立ちましたよ。腹が立ったのはしょうがないですが、でもいいですよプレートル。サン＝サーンスの交響曲全集。マニアックな１番、２番の交響曲を収録。

  2006.07.28

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  大好きな指揮者第16弾！　ヴィクトル・デ・サバタ

  名前を聞いて正直ピンと来ない人ばかりでしょう。そんなに有名ではありません、当時の露出は大変多かったようですが、現代においては忘れられている指揮者の一人かもしれません。サバタは指揮者でもありながら、元々は作曲家であり、音楽院で作曲を学び、卒業後作曲活動に入ったサバタの作品はセラフィンやトスカニーニによって採り上げられ、ドイツではリヒャルト・シュトラウスがサバタの作品を指揮、１９１７年にはサバタが作曲した歌劇『岩石』がスカラ座の舞台にかかり大成功をおさめているんですね～。のちにモンテカルロ歌劇場で指揮者デビューをします、そしてラヴェル作曲の歌劇「子供と魔法」を世界初演し、喝采をうけます、それから指揮者活動が波にのります。トスカニーニの後任して、スカラ座の音楽監督に就任。バイロイト音楽祭をイタリア人指揮者としては二番目（一番目はトスカニーニ）に登場しました。これを見ていると正直、名前がもっと前に出ていてもいいような気がいたしますが、なぜか名前が薄れていっているんですよね。この人の音源は確かに古いです、あまりいい音とも言えませんが、イタリア人ということもありかなり熱のある演奏が多いんです。ラヴェルの管弦楽を聞いていても、まずは「ボレロ」。かなり音に力があり、スピーディー。それでありながらも繊細さを忘れていない演奏です。そして、私も大好きな「ラ・ヴァルス」これも曲自体が大変魅力的なんですが、これもスピーディーで、歩いていて後ろを押されているような、迫り来るような感じがヒシヒシと感じられます。「ラ・ヴァルス」を上げるならば、１位にアルトゥスのコンドラシンのもので、２位にこの演奏が来るような感じがしますね（私が聞いた中で）。先日購入いたしました、ブラームスのＶｎ協とベートーヴェンの交響曲第５番「運命」「運命」は正直、力がありますね、音に迷いがないというのは言いすぎかもしれませんが、曖昧さがなく、スパッとしてます、聞いていて心地のいい演奏です。Ｖｎ協は、出だしからスリリングなかなかのスピードで、楽しい解釈で楽しめます。見た目は正直、ストコフスキーと争うくらいのモノですが、演奏は素晴らしいです。繊細で、力強く、説得力がある演奏です。もっと音源が復刻してくればいいのにな～

  2006.07.19

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  大好きな指揮者第１５弾！　ダニエル・ハーディング

  この若造のような青年がいったいどんな演奏をしてくれるのか。何を隠そう、ベルリンフィルの音楽監督”サイモン・ラトル”の秘蔵っ子と呼ばれている彼。ラトルが、ベルリンフィルに来る前のバーミンガム市響にいた時代のアシスタントとして抜擢され、１８歳でバーミンガム市響デビューしてるくらいの力が大変ある人物です。結構マニアックなオケのブレーメンフィル、ドイツカンマーフィルなどを指揮し、アバド設立した、若者を集めてたマーラーチェンバーオケ（マーラー室内管）の初代音楽監督にも就任しており現在でも大変活躍的で、ビジュアル的にも大変優れた有能な３０歳です。初め聞いたのは、ベートーヴェンの序曲全集（ヴァージン発売）で、大学でエグモントをやるので聞いてみようかと始まったのがキッカケで、聞いてみたらとんでもなく斬新！！個人としてだけではないと思いますが、生涯、ジンマンの序曲集と並ぶＣＤになると思います。何が凄いかは聞いてみたらわかりますが、アプローチが他の指揮者とまったく違いますし。スピード、強弱なんか特にそうですよ、　　　　　「ティンパニ叩きすぎじゃん？！」というくらいで、こんなに新鮮なベートーヴェンは聞いたことがありませんでした、ベートーヴェン崇拝者は正直批判するとは思いますが、大変楽しい演奏です。それなのにブラームスの交響曲第３番・第４番の演奏が意外に普通過ぎているのにはショックを受けてしまいました、　「何故、これは普通なの・・？？」何か解釈が違うのでしょうかね？これは大変残念でした。しか～し！以前ラジオでやっておりました、ベートーヴェンの交響曲第５番「運命」は大変楽しい。まさしく序曲と同じノリ！！これを待っていたんですよ、この轟くような演奏を・・。将来はベートーヴェンの全集を出してくれると嬉しいんですけどね～。まだ、３０歳。最近は若手指揮者の力がドンドン出てきております、ハーディングもそうですが、ミッコ・フランクも有力な指揮者です、若い力がどこまで往年の演奏、歴史を塗り替えるのか大変楽しみになってきましたね。

  2006.07.04

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  大好きな指揮者第１４弾！　キリル・コンドラシン

  とうとう１４弾、書こうと思えばいくらでも出てくるんですよね～、まいったもんです。今回は、キリル・コンドラシンです。初めは、ショスタコーヴィッチの交響曲第５番を聞くために購入したのがキッカケです。正直、この演奏は私の望む演奏ではなく、普通でも下に位置する感じで、いい物とは思えませんでした、一度ダメと思うと、印象が悪く聞かなくなってしまうんですよね～。次聞いたのが、幻というわけではありませんが、北ドイツ放送響と最後に録音されたという　　　マーラーの交響曲第１番「巨人」です。最後の演奏ということで正直インパクトがあったのですが、この録音の後、部屋に戻ったコンドラシンは心不全を起こしたようで、亡くなっております。演奏は、オーソドックスで、コンドラシンの力がどうも発揮されていなかったかのようにも感じます。どこで好きになったかと申しますと、アルトゥスから発売された、日本公演のものからなんですよね。多分ハズレかな～っと思って聞いていたんですが、それが大間違いに気付きました。コンドラシンという演奏は、これが本物なんだろう！って思いましたね。数少ないグリンカの「イワン・スザーニン」序曲の演奏は素晴らしい演奏が少ないわりには、この曲好きなのですが、正直早いですよ演奏！以前まで聞いていたコンドラシンってなんだったんだろう？ってなっちゃいますよ。チャイコフスキーの交響曲第６番「悲愴」もこれでもかっ！！てくらい力が入っておりまして、虜になってしまいました。アンコール集として発売されているものも、素晴らしい、特に、芥川也寸志の「トリプニーク（弦楽のための音楽）」のプレスト（３楽章）なのですが、カッコイイし、早いし、モスクワフィルやりやがるぜっ！ですよ。コンドラシンは数少ない、ロシアでの伝道士と感じております。素晴らしい演奏をまともに聞きなおしてみないといけない存在です。ＲＣＡビクター響の演奏です、ロシア音楽を楽しく情熱的に聞かせてくれます。

  2006.06.21

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  大好きな指揮者第１３弾！　コンスタンティン・シルヴェストリ

  早いもので、久々。とうとう１３弾！！一体何人いるんだろう？というのは善しとして。鬼才で有名なシルヴェストリをご紹介いたします。日本にも演奏しに来日しており、極端なのですが、好きな人と嫌いな人で分かれたそうですよ。それは演奏にあるのですが、奇抜といいますか、独創的ですね。以前発売されましたシルヴェストリのＢＯＸでよくわかります。この中で、個性的な演奏が大変多いです。まずは、印象的なものとして、ショスタコーヴィッチの交響曲第５番「革命」何がすごいか？？それは言わずと知れた、４楽章の爆走ぶりです。１,２,３楽章は普通に聞けるのですが、この４楽章だけは突拍子もないスピードで。最速はロジンスキーと思っている方はその通りなのですが、２番手に来るのはこの演奏ではないでしょうか？早いし、叩かせるティンパニ、管もゼーゼーといた感じですかね、とても素晴らしい演奏です。また、チャイコフスキーの交響曲第５番これも凄いです、過激なところは過激に盛り上げるところは盛り上げる！この正直すぎる演奏が何とも言えません。４楽章では、デタッ！！ムラヴィンスキー並！この快速。どこの楽団での演奏でしたか忘れましたが（多分ボーンマス交響かフィルハーモニア管だったような・・、違ったらすいません）、これも管がバリバリで、血が出そうなくらいで、激しい演奏好きな方は聴いてみてください。スラヴ舞曲もなかなか面白いもので、シンバル奏者が叩き忘れるという面白い演奏もございます。「はいはいわかりましたよ～、叩けばいいんでしょ。繰り替えなんてなくてそのまま～・・エエッ！繰り返しあるの！」勝手な想像ですが、このようなところが出だしてすぐにあります。好き嫌いはあると思います、日本に来たときも帰国するときに熱狂的なファンが送りにきてくれたそうですが、日本での公演は成功というものではなかったそうですよ。名前を眠らしておくのはもったいない！

  2006.06.02

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• 大好きな指揮者第12弾！！　ロリス・チェクナヴォリアン

  正直かなり覚えにくく、名前も長い、打ち込みにくいのですが・・。（スクロヴァチェフスキに比べたらまだいいかな）アルメニア出身の指揮者兼作曲家です。この人が好きな理由はただひとつです、爆裂しているからです。アルメニア・フィルを世界的水準まで引き上げたのは大きな構成です。最近ではタワーレコード等で、再発売が急激に増えておりますので、大変楽しみなんですけどね～。初めての出会い・・・。それは忘れもしません、３、４年前ですね。学生オケでムソルグスキーの「禿山の一夜」をやるといいうことに発端があります。できるだけ安いＣＤを手に入れたかったですし、普通の演奏ではなく、飛びぬけた演奏がほしかったので、物色しておりましたところ、時間を見ておどろいたんです。確か、１０分を切っていたんじゃなかったかな？快速ですよ。また、チャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」も入っておりこれも時間を見れば、１８分を切っており驚きですよ。そして破格の値段ときたもんです。買わなきゃ損すると思って買いましたよ。家で聞きました・・・・。思ったとおり、謎めいた名前の指揮者、マニアックな地名の楽団が心の中でトップにのし上がっていくのがわかりました。これは買って正解です、ストコフスキーでもバティスにもない新たな魅力を感じました。過激ですね、アルメニアといえば思い出すのは、大作曲家！ハチャトゥリアン！！その勢いをどの演奏にもぶつけているように感じますね。もちろん、そのハチャトゥリアン全集も収録し、どれも優れており爆音です。先日もＭＤで聞いておりましたら、今までと同じ音量なのに音漏れせんか？！（電車モードというものがあり音漏れを防ぐ）と思ったほどです。チャイコフスキーの交響曲も後期３曲を収録しており、暴れております。ボロディン全集やサン＝サーンスの交響曲第３番「オルガン付き」（協会で収録されておりオルガンの響きがドップラー効果をかもし出す）も収録。ストラビンスキーの「春の祭典」もマータと一緒に収録されておりましたが、これは期待はずれで・・、意外に聞きやすく、静かで広告文句にやられた形となってしまいました。しかし、これからもまだまだ発売されていくようですし、楽しみですね～♪

  2006.04.19

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  大好きな指揮者第１１弾！！　ウィレム・メンゲルベルク

  連載も知らない間に第１１弾です、もうこないだで１０弾を超えてしまったのですね～。今回は、前回ゴロヴァノフに対抗する人物（比較してもいいのかな？？）、会長さんも大好きなメンゲルベルクのご紹介です。１８９５年にアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の常任指揮者に就任、徹底した訓練で一流のアンサンブルに育て上げ、半世紀に渡り君臨しつずけ、世界的な名声を得た。五つのオーケストラを統合再編したニューヨーク・フィルハーモニックの主席指揮者も兼任したことは有名です。弱冠２４歳（俺より若い！）でコンセルトヘボウ管弦楽団に主席指揮者として採用されたとき、バッハのオラトリオを演奏する必要性を強く説き、特にマタイ受難曲の演奏に特別の意思を示した。このため、自ら合唱団を組織することを条件として提示し、コンセルトヘボウ管弦楽団の主席指揮者を引き受けている。後に、有名な1939年録音のマタイ受難曲などで実際に聴くことができるらしいです。（まだ一度も聞いたことはございません。）作曲家のグスタフ・マーラーやリヒャルト・シュトラウスからも厚い信頼と高い評価を受けており、作品の献呈を受けるなどしています。バッハの「マタイ受難曲」、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」、R・シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」（メンゲルベルクとコンセルトヘボウ管弦楽団が献呈を受けた作品である）、「ドン・ファン」、マーラーの交響曲第4番などの録音は歴史的な価値も含めて高く評価されています。マーラーは自作の楽曲の理解に関して、弟子のワルターより高く評価していたし、自分よりもうまいと舌を巻いたほどであった。このため、第５および第８交響曲はメンゲルベルクに献呈している。R・シュトラウスは、ツァラトゥストラがメンゲルベルクのおかげで聴衆に理解されるようになったことにひときわ感謝し、後に英雄の生涯を献呈した。グリーグがメンゲルベルクの指揮するチャイコフスキーの悲愴を客席で聴いて感激したらしい。また、チャイコフスキーの実の弟が、メンゲルベルクの演奏するチャイコフスキーの第５交響曲を聞き「兄がピアノで弾いていた演奏とそっくり」と感激し、自筆スコアを献呈した話など、やはり異才を放った人なんですよね。意外のように思えるかもしれませんが、呼吸器系が弱かったらしく、体調不良による演奏会のキャンセルも多く、観客からのヤジが度々あったようで、ひどいものだったそうです。しかし演奏が始めると堂々とし優美な振る舞い演奏をしたので、観客は唸り賛美を与えたそうです。しかし、メンゲルベルクはゲッベルスの招きでベルリン・フィルに客演している）ことが、戦後に国外追放を受ける政治的伏線となってしまい、晩年は厳しいものだったようです。戦後はコンセルトヘボウを追われ、楽壇から追放されることになってしまった。その後はスイスのグラウビュンデン州の山荘に隠棲し、追放解除直前に惜しくも死去しました。簡単な説明のようでえらく長くなってしまいましたが、上記にも書きましたように、演奏には激的といいますか、シマリが凄いあるんですよね。また、見た目でもわかるようにかなり厳しいかったらしく、無名に等しかったコンセルトヘボウ管を今のようにまでのし上げたのは大きな貢献です。個人的には、チャイコフスキーの交響曲第５番、第６番も凄い好きです。ロシア人ではないのに何故こんなに激しいのか、情熱的なのか、ムラヴィンスキーやゲルギエフとは、まったく違います。また、意外にもチャイコフスキーの弦楽セレナードが異才をはなっております。以前もご紹介しました、ラフマニノフのピアノ協奏曲第２番・第３番（Ｐ：ギーゼンキング）は素晴らしいです。チャイコフスキーやブラームス、ベートーヴェンの演奏には定評があります。マーラーやバッハの演奏はそんなに聞いたことがないのですが、評価は皆さん高いようです。音源がもう少し良いといいかもしれませんね。まだまだ、眠るには早い名前ですね。

  2006.04.06

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• 大好きな指揮者第１０弾！！　ニコライ・ゴロヴァノフ

  長い間お休みをしておりましたこのシリーズ。個人的に突っ走っているのはわかりながらもこれからもバシバシ・ビシビシいきますよ～！鬼才、怪物と聞いて驚くことは多いと思いますが、今回紹介するゴロヴァノフは適材した人物です。何が凄いか、演奏が爆裂しています（この使い方をすることを嫌う方もみえますが、まさしく爆発的なのです。）音源は正直いいものではありません。一番初めに聞いたのはラフマの交響曲第２番でした。興味本位で聞いていたんですけど、これが凄いんですよ。メンゲルベルクもさることながら、テンポをよく揺らすんです。それを必死になって追いかけたり追い抜かれたりのオケは凄いです。こんな演奏に太刀打ちして頑張ろうという勢いはとてつもないものを感じます。全ての楽章が度肝を抜かれます、表情は豊かで、お国ものだからでしょうか、捕らえきってます。その次に聞いたのはチャイコの交響曲第６番です、これもド迫力の演奏です。もし現在も生きているのだったら演奏が聞きたいくらいです。特に３楽章が素晴らしい。電車の中を進行方向に走っている想像をしていただきたいです、突然止まる駅でもないのに急激にスピードダウン！！そして、また元のスピードに戻り、それの繰り返しです。ドリフのようなイメージなんでしょうか、足腰が悪い方はこの電車には乗っていられませんのでご注意ください。それから、以前発売していた「クラシックプレス」という雑誌の最終号でまさかのトップ！表紙をかざったのが何を隠そうゴロヴァノフ！！付録でＣＤも付いており、ベートーヴェンのエグモントやメンデルスゾーンの結婚行進曲、チャイコフスキーの「１８１２」（今となっては普通に発売中）、リストのレ・プレリュード（前奏曲）などが入ってドキドキして聞いていました。どれも凄すぎです。　　生涯語り告がれるあろうゴロヴァノフは永久に不滅です！！

  2006.04.05

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• 大好きな指揮者第9弾！　エンリケ・バティス

  早いもので、もう９弾。個人的楽しみに皆様もお相手ください。一時期、一気にＣＤリリースをされて今となってはどうなってしまったことか？と疑問になるような魅力のあるエンリケ・バティスをご紹介いたします。もちろんメキシコ出身で、子供のころから神童とはやされておりまして、５歳でピアニストとして演奏を行いました。それから指揮者に転進し、メキシコ国立交響楽団を設立。ロイヤル・フィル、メキシコ州立などの共演をして現在にいたります。何がいいかというと「爆演」という言葉がものすごく似合う人なんです。まさにお国の血をこれでもか！と見せ付けてくれることにあります。ヨーロッパ系のオケ（ロイヤル・フィル、ロンドン・フィルなど）はそれほど凄いというものではありません。（他の人が聞くと凄いように感じるかも？！）お国的なメキシコ州立などのメキシカンとなりますと大暴れしてくれます。あまりメジャーではないわりには、ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキー、シューマンなどの交響曲全集を発売。衝撃を与えられます。私の個人的ＨＰでも紹介ずみなのですが、チャイコフスキーの交響曲第５番はまさにムラヴィンスキーの再来か！（言いすぎました）と思わせるくらいの快速、ロシアの音楽なのにどことなく南米系の甘いようなクドイような油ギッシュ！！な演奏を聞かせてくれます。４楽章は凄い凄い、フィナーレの終わりはどう聞いていても「チャチャチャン」（わかりにくい？）のはずなのですが、「チャカチャカチャンチャン」となっています。これは指揮者指定？それともハリキリすぎたか？と思うほどです。そして、第６番「悲愴」も激しく、皆さんも好きな３楽章は初めから最後まで同じスピードで揺らすことをせず、それに加え早い。これは演奏者泣かせですよ～。この衝撃から次々とリリースされ、お国もの（ポンセやロドリーゴなど）、エディション（１６枚組！！）などが発売され、去年はとうとう日本に上陸した（以前から来ていたらしいが・・）東京シティフィルとの演奏会でのＣＤが発売、ドヴォルザークの交響曲第９番などの演奏が聴けます。イヤ～やはりバティスはメキシコのオケとじゃないと本領発揮が見込めませんね～。皆さんも興味あったら聞いてください。買う価値ありです！！

  2006.02.28

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• 大好きな指揮者第8弾！　ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー

  久々に書きますが、早いもので第8弾まで行ってしまいました。ぼちぼち終わりが見えてきそうです。ロジェストヴェンスキーは名前からして長い、略してロジェヴェンと呼ぶ人もいるはずですが、父親が指揮者のニコライ・アノーソフ（知らないのですが・・）で、母親は歌手のナターリャ・ロジェストヴェンスカヤ（この名前も長くややこしい）。ロジェヴェン自身は、親の七光りというのが嫌だったようで、母方の名前を名乗っております。幼いころから秀才ぶりを発揮し、１０歳でモスクワ音楽院に入学し、２０歳でボリショイ劇場でデビュー。その後に首席指揮者として務め、モスクワ放送響、ＢＢＣ響、ソヴィエト文化省響などを歴任。１９９０年には日本の読売日本響の名誉指揮者に任命され、現在でも活躍中の７０歳をすぎたオイちゃんです。この人は何でもやろうとする人（言いすぎかな？？）で、演奏は揺らすし、ピアノは弾くし、編曲、改編も行なったり、あまり聞かれないものを収録したりとよくやる方なんです。驚いた演奏は、メジャーではないのですが、ニールセンの交響曲第１番です。全集も出しているのですが、この４楽章がまあ～やってくれるわけですよ。演奏をした事があるので、言えるのですが、４楽章のフィナーレに向かうところで、今までと天変地異したくらいの演奏の違い、スピード。これは大げさじゃない？？と言わんばかりの楽しい演奏で、知っている方は聞いていただきたいです。また、ニールセンの歌劇「アラディン」全曲録音をシャンドスから発売しています。貴重という意味で、あまり録音がないのですが、ブルックナーの交響曲第４番「ロマンティック」のマーラー版を収録（私は持っていますが聞いていません）。どうもマーラー版と聞くとついつい手を出してしまう私なのですが、（ベートーヴェン交響曲第５番、７番、シューマン交響曲第３番、４番を所持してます！）ブルックナーを聞かないので何ともいえませんが、これほどまでの濃いコンビといいますか、組み合わせはあってはいけないように感じてしまうのは私だけでしょうか？今でも現役バリバリ、日本にもよく来て読売を振っているようですが、一度生でみてみたいですね、現在でも少なくなった巨匠として頑張っていただきたいです。

  2006.02.23

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• 大好きな指揮者第７弾！　オットー・クレンペラー

  この人は、演奏も好きですが、人柄も気になる人ですね、興味・魅力を感じます。長身でもあるし（身長は１９０ｍ以上あったようで）。まず、指揮者になりたいため、マーラーに近づきました。当時風刺画でもいろいろと書かれていたマーラーは世間としてはいい印象はなかったと思いますし、作曲家でもあり指揮者でもあるマーラーに近づいたのは意外ではないでしょうか。ある人の前で、ピアノ演奏をしたそうですが、「君はいいピアニストになれる」と言われたところ「私は指揮者になりたいのです」ときっぱり言い換えたそうです。マーラーに推薦をもらいドイツ歌劇場、ハンブルク歌劇場の指揮者に、その後もいくつも歌劇場の指揮者となりますが、この時に大胆な行動を起こしています。それは女性歌手との不倫、ある歌劇のリハーサル終了後、クレンペラーはその女性を呼び何かをしたそうで（ちなみにこの女性は結婚したばかりだったそうで・・）、駆け落ち同然で出ていったそうです、その歌劇の本番では、ピットに入った瞬間に観客はそのスキャンダルを知っており大ブーイング。客席に向かって「聞きたくないやつは帰れ！」と怒鳴ったそうです。ヒンデミットの講演の時客席で聞いていたそうです、講演も終わり質問に入ったときにクレンペラーが挙手、大指揮者がどんな質問をするのかと聴衆はドキドキ、「トイレはどこですか？」と言ったそうで。ナチスが政権をとり始めると政策によりベルリン国立歌劇場の職を解雇。ここから飛んでもない人生の始まりです。ライピチィヒ・ゲヴァントハウスの練習中に指揮台から転落し頭部を負傷。ナチスに追われてスイスに亡命、その後渡米し、アメリカに移住。ロサンゼルスフィルの常任指揮者に就任。しかしそれから５年後に脳腫瘍にかかり闘病生活（金がなくなり、娘に生計をたててもらうはめに）。それから何とか復活し、ナチス政権もなくなりヨーロッパに帰還、フィルハーモニア管の客演を勤め大成功を収めますが、空港で氷に滑り腰を強打、複雑骨折をし座ってしか指揮ができなくなる。客演が成功してかフィルハーモニア管の主席常任指揮者に任命されますが、寝ながらタバコを吸っており油断して寝てしまったら自分が燃え大ヤケド、重体に。しかしそれでも復帰しフィルハーモニアの終身指揮者になるが、その後下半身不随に。このころフィルハーモニア管が解散騒動がありウォルター・レッグと決別し、フィルハーモニア管→ニューフィルハーモニア管となる。このあと８年間指揮者活動をするが、とうとう引退し８８歳で死去。これだけの波乱万丈人生は指揮者には珍しいのではないでしょうか、エロオヤジの自業自得にしてもヒドイ人生です。それに加え、練習が厳しいときたらね～、楽団員にヤジ・罵声は当たり前だったようで気を使うこともなかったようです、自由奔放と言えばそうかもしれませんが。全身ヤケドを覆っていたこともありヤケドのヒドイ右側は写真ではとらせなかったそうです、左限定で、だから横顔も同じ方向からしかほとんどありません。クレンペラーとの出会いは大学３年でした大学のオケでシューマンの交響曲第３番「ライン」をやるためＣＤを見に行ったのです（当時は、こんなに濃い話は知らない素人でした）、どれも３，０００円くらいして高い中安そうだったのが、ＥＭＩから発売していたクレンペラーのシューマン交響曲第３番、４番のＣＤでした。聞いて衝撃、ラインは聞いたことがあったのですが、遅い遅いバカ丁寧で頭にきたので、聞いて５分でやめました、そして売ってしまいました、今考えれば名演だったんですけどね～。それから意識が変わったのはベートーヴェン全集を聞いてからです、何とも重々しく、楽器に対しての配慮・コントロールが伺える演奏で、それから見方が変わりました。演奏で人生でここまで影響を与えてくれた人はいませんね。

  2006.02.20

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• 大好きな指揮者第６弾！　アルトゥール・ロジンスキー

  ロジンスキーと言われてもしや馬を想像する人がいるかもしれませんが（ネット検索するとマミレテ出てくる）、列記とした素晴らしい指揮者です。大きく比翼するのは、ストコフスキーと出会ってから。ストコがロジンスキーを発掘したようなもので、認められてからアメリカにやってきます。そこからストコフスキー率いるフィラデルフィア管の助手に任命され、実力をつけロサンゼルスフィル、クリーヴランド管の音楽監督に就任。ザルツブルグ音楽祭でウィーンフィルを指揮し、そのときにたまたまリハーサルを見に来ていたトスカニーニがＮＢＣ響トレーナーとして依頼。ＮＢＣ響はロジンスキーなしではあの音色がなかったのです。その後も次々と役職を転々としていきます。ニューヨークフィルの音楽監督に就任しますが、多くの楽団員を解雇して人悶着起こし経営陣と争った結果辞任、その後もシカゴ響に主任するもまた経営陣と争い１年で契約が終わってしまいます。この後、ヨーロッパに戻り多くの録音を残すことになるウェストミンスターと契約を結びました。この人は、ケンカっぱやい人だったようで、結構争いごとを起こしては去っていくというのを繰り返していたようです。また、練習も厳しく、怒鳴り散らすことで有名なトスカニーニの目に止まったということは相当なものだったのではないでしょうか。録音としては、個人的に歴史を変えてしまったウェストミンスターから発売された、ロイヤルフィルとのショスタコーヴィッチの交響曲第５番「革命」ですね。これは歴史に残る名演であり、快演です。出だしからして早くかなりサバサバしています、「暗いのは嫌いじゃ～！！」と言わんばかりの演奏で、特に４楽章の早いこと早いこと、フィナーレに突入する前の弦でのウニャウニャした分はカット！！これはまさしく革命！と言いたくなります。ドヴォルザークの交響曲第９番「新世界より」は、これもスイスイと進んでいき、ため息というものがないくらいの代物です、ちなみにチャイコフスキーの交響曲第５番、グリーグの「ペール・ギュント」も同様に早いです。また、最近ではストコフスキー語りで、ピアノ・ロジンスキーというドヴォルザークの交響曲第９番「新世界より」があります、多分演奏方法や解釈などを言っているとは思いますが、英語なのでよくわかりません。もっと多くの録音が残されていればよかったです。

  2006.02.17

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• 大好き指揮者第５弾！　イゴール・マルケヴェッチ

  若かれしころから、天才といわれていたマルケヴィッチはもともとは作曲家でした。ディアギレフ率いるロシア・バレエ団に委託を頼まれ、自作のピアノ協奏曲とバレエ曲を書いていました。この縁は、ディアギレフが同性愛者だったようで、若い頃はかっこよく、振付師のマシーンによく似ていたことも理由にあるようです。少しずつ、指揮者として力量を整えていきます。マルケヴィッチといえば、ストラヴィンスキーの「春の祭典」といってもおかしくないくらいの名演を多く残しています、最近では、プラハの春音楽祭で振ったチェコフィルとの演奏もありますし、フィルハーモニア管、日本フィルなど録音が残っております（日本フィルの場合は、リハーサル風景が録音が収録されております、また別の模様だと思いますが、ＤＶＤ化されております。）見た目も正直カッコイイですし、歳をとってからもカッコイイです。あの鋭い眼光、バトンテクニックも素晴らしいです。ＤＶＤでみたブラームスの交響曲第４番は、日本に来日した際の日本フィルとの演奏で、拍や指示も的確で、無駄な部分がなく、４楽章では楽器に指示を出しながら、音を止める堪えるような仕草（トムとジェリーのような動き）は大変印象的です、これは作曲家としても活躍しているからかもしれません。名演と呼べるものが大変多いですが、チャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」がどの演奏もずば抜けており、快速に進んでいく、演奏者泣かせなのは間違いありませんが情熱が伝わってきます。

  2006.02.14

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• 大好きな指揮者第４弾！　ヘルマン・シェルヘン

  知らない方が大変多いように感じますが、素晴らしい指揮者です。独学でヴァイオリンとビオラを取得し、ベルリンフィルのビオラ奏者として活躍、世界初演（現代曲が多い）が１５０曲にも及ぶものを残しており、弟子として、マルケヴィッチ、アンチェル（？！）などがおります。この方は大変厳しい方でも有名で、ルガノ放送響のベートーヴェン集では、演奏中なのに、叫び声のような、全体支配的な権力を持っているような演奏をしています。名演奏が大変多く、さきほども紹介したルガノ放送響のベートーヴェン交響曲全集では、声がとことん入っております、怒涛のごとく始まる第九もききどころです、マーラー交響曲第１番「巨人」（ロイヤルフィル）では、深みのあるどっぷりとした、新たな解釈の「巨人」が聞けます、それのカップリングとして、マーラーの第１０番（ウィーン歌劇場管）のアダージョは意外にもゆっくりテンポで、止まってしまうのでは？というくらいのゆっくりさで、気持ちが聞いていても乗ってこない人が多いような演奏です。最近、再発売というわけなのかよくわかりませんが、ブックレットタイプの大きいウェストミンスターより発売されているＴＡＲＡのシェルヘン集は大変楽しいものになっております。まず聞いていただきたいのは、録音としてはこれしかないように思えるベルリオーズの「幻想」です。スーイ、スーイとドンドン迫り来るような夢では見たくないような暗い、激しい演奏になっており、５楽章でのティンパニと管での降りていく下り部分は、楽譜を見ていないと落ちてしまいそうなくらい丁寧、ゆっくりで拍子抜けしてしまいそうなテンポです、またフィナーレに突き進むときのティンパニは付いていこうという気があるのかそれとも疲れました～なのかわかりませんが、一人歩きをするという事件、事故があり、一人だけ早く終わってしまうんですよ～、なかなか聞き応えのある名演です。

  2006.02.13

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• 好きな指揮者第３弾！　ヘルベルト・ケーゲル

  有名なようで、有名ではないような。でも大変奥深く、中身の濃い演奏をされるのが、ケーゲルです。去年でしたか、日本に来日したおりにＮ響を演奏したものが発売されました。奥が深すぎる、シューベルトの未完成なんか１楽章が最遅といってもいいくらいにゆったりと慎重な演奏で、２０分近くかかっております。そして何もかも演奏にぶつけたというような恐るるような暗さ、これは凄い演奏です。ショスタコーヴィッチの交響曲第５番もオドロオドロしいくらい闇をもったような不吉な演奏、４楽章の鐘の音が不自然なくらいの金属音で唖然としてしまいます。彼の演奏は、まだまだ他にもあります、もうまもなく、新たにベト７が発売されるようでどのような演奏をしてくれるのかとても楽しみではありますが、彼の最後の死が謎でしょうがありません。ベルリンの崩壊から数日たったあと、彼は指揮者としては珍しく自らの手でピストル自殺をしております。愛国心が強かったのかそれとも、束縛があり開放されたのか、わかりませんが、残念な亡くなり方をしております。もし今も生きていたならば、引退ということはなく巨匠として君臨していたに違いありません。

  2006.02.10

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• 好きな指揮者第２弾！　　レオポルド・ストコフスキー　

  好き嫌いは人それぞれ、指揮者が違うくらいで何が変わる？と感じている人は多々いると思うし、全て同じ演奏じゃない？っていう人が多いに違いないでしょう。でもこの指揮者は異才を放っているくらい違いがよくわかります。ポーランド系らしいのですが、自分をどうして隠すのか、イギリス人と思っているらしく、ストコフスキーは正式名称ではないようです。若いころからオルガン奏者として活躍し、オルガンがないところでも何とかオルガン曲を紹介したいとなり、指揮者に転身したもようです。これが元で編曲された代表作としては、ディズニー映画でもおなじみの「ファンタジア」の１曲目に演奏されるバッハの「トッカータとフーガ」でしょう。バッハ作品は多くの編曲を残し、「小フーガ」「パッサカリア」などあります。さきほども出ました、「ファンタジア」はアニメーションと映画が初めて融合された作品として有名で、指揮しているのは全てストコフスキーです。（指揮者界では初めてミッキーと握手したのではないでしょうか？！）管弦楽団も後にストコフスキーサウンドの中心となるフィラデルフィア管、映画としてもアニメとしても楽しめる作品です。指揮者としても映画に積極的に出演し「オーケストラの少女」「大放送」などに出演しており、エンターティナーとしても活躍しております。演奏としては、素晴らしく聴覚でも視覚でも楽しめるように演奏配置を転換したり（管が前列にあったり、ベースが最後尾に配置されたり、現在主流のバイオリン、チェロの向かい合わせの配置はストコ考案とされております）、編曲家としても活躍しており、先ほども出たバッハ以外にもムソルグスキーの「禿山の一夜」（かなりオドロオドロシイ）、「展覧会の絵」（プロムナードが弦で始まっており、オルガンやドラなど多彩な音色）などがあります。また、編曲と言っても過言ではないようなカットや変曲を行なっており、チャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」はエンディングの大幅カットや、チャイコフスキー「交響曲第５番」での四楽章の途中部分でのカットもあり、シベリウス「フィンランディア」でのは管での伸ばしは必要以上やり、ドヴォルザークの「交響曲第９番」での四楽章では出だしより怪しげにせまり来るような演奏をしております。まともな演奏ももちろんありますし、初演も多いです、印象的なのはラフマニノフとのピアノ協奏曲での競演ですね。生涯現役をまっとうしようと１００歳まで演奏契約をしておりましたが、９６歳で残念ながら死去いたしました。この人の生き方はショーマンシップがあり、多くの人に見てもらいたい、聞いてもらいたいという気持ちが大きく出ていたと思います。青少年のために自分から創設した、アメリカ青少年交響楽団や、自分のオケのヒズ・シンフォニーオケなど多くの業績と名演を残しております。決して変な人というわけではなく、普通の人よりも一歩先を行っていたに違いありません。

  2006.02.07

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• 好きな指揮者　第１弾　「エルネスト・アンセルメ」

  昨日は小澤氏について書きました。今日は、個人的好きな指揮者について書きます。今では多くの指揮者がいます、若い人もいれば老体とも言える人まで。今現在で生存して好きな指揮者は数えるほどしかいません。一番初めに虜になったのは、有名といえば有名ですし、知らない人は知らないスイスの指揮者エルネスト・アンセルメです。初めに出会ったのは、中古ＣＤ屋で偶然見かけたマニアックなＣＤ、プロコフィエフのスキタイ組曲「アラとロリー」でした。その演奏と曲の奇怪さに魅了、プロコも好きになり、アンセルメも好きになりました。珍しいことに、元数学者でパリ大学、ローザンヌ大学を卒業しており、ニキシュの演奏会を聞きに行き衝撃が走ったそうで、初めて指揮したものはベートーヴェンの交響曲第５番だったと言われております。そののち幾つかの楽団と競演し、転機が訪れたのはストラビンスキーとの出会い。1つしか年齢の変わらない２人は意気投合し、ストラビンスキーがディアギレフを紹介しロシア・バレエ団の指揮をするようにと進め、専属になります。（以前はモントゥーが指揮者）ディアギレフ死後、団は低迷し、退団することになります。そこから、自分の専属ともいうべきスイス・ロマンド管弦楽団の創設にいたります。スイスだけではなくイタリア・オーストリアなど各国から優れた演奏家を集い結成。初演した数は数知れず、８０は超えるものを初演しております。この中身を見て虜になったわけではなく、見た目もあります。フクヨカか身体つき、大らかなで気品のあるヒゲ、そして何よりもロシア、フランス系の曲がずば抜けて繊細であったことにあります。スイス・ロマンド管には５０年近くともに渡り歩いており、アンセルメ死後は低迷していきます。特徴としては、まず弦が弱く管がずば抜けています、ですので、ベートーヴェンの交響曲第９番の４楽章を聞けばどれだけ凄いかよくわかります、これはまさしくビクトリアホールマジックです。日本にも２度来日し、１回目はＮ響と２回目は後任のパウル・クレツキとともにスイス・ロマンド管と来日し、評判はあまりよくなかったようです。この道に進ませてくれたアンセルメを尊敬いたします。今はいくらでも素晴らしい指揮者がおり、ＣＤも出ています。しかし、あの繊細が素晴らしいのです。いつまでも気持ちは変わりませんね。あなたは、好きな指揮者はいますか？

  2006.02.03

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