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カテゴリ:難病ALS患者に愛の手を
18歳の時 筋ジストロフィーと宣告され 20代は暗中模索の中から「死」からの脱出をし 働くことのよろこびを味わい 30代は病気の進行に伴い身体の機能を失い 入院生活となり 40代の半ばにきて 自分の人生これでいいのかなあと振り返り 何度か社会復帰という名の自立 すなわち結婚への憧れがありました それもある程度までいき成就 もうひと息の段階で失敗し この時も死にたい位の失望も体験もしました でも人間 死ぬ気で事に当たれば 少々の壁は打破れるのだという気力と それを行動に移す勇気があれば 人生は変えられるのだということを 同病の友人たちから学びました “やさしさだけでは生きていけないのだよ 時には奪い取るだけの積極性を出しなさいよ” 友が最後に私に言った言葉です 友の短歌にこんなのがあります 『辛かろう苦楽共に便りする友を支えに今日を生きなん』 友は64歳の短くも筋ジスでは永く幕を閉じました 私は友へ短歌を贈りました 『友逝きて水仙そなえし病棟の主なき部屋は広々として』 2008年7月10日 午前5時16分 多機能リハビリテーション ケアふるにて お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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