1191384 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

牧内直哉≧仁楽斎の「フリートークは人生の切り売り」

牧内直哉≧仁楽斎の「フリートークは人生の切り売り」

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

フリーページ

カレンダー

カテゴリ

2008年05月20日
XML
カテゴリ:映画
『ラスト、コーション』
(上映中~5/23まで:フォルツァ総曲輪)
公式サイト:http://www.wisepolicy.com/lust_caution/

1940年代前半、日本占領下の上海で、傀儡政権の重要なポストにつくイー。
日本に国を売ったイーの暗殺を企てる、抗日組織の美しき女工作員ワン。
ワンはイーに近づき、油断させるため、女の武器を使うのだが…。

本上映を観る前に、予告編を観ることをお勧めします。
この映画は決して官能をメインに楽しむ映画ではないのですが、
見どころの中にトニー・レオンとタン・ウェイの濡れ場があるのも確かです。

でも、本当にエロいのは、2人が絡み合っているシーンじゃないんです。
本編158分で、初めて2人が結ばれるのは90分過ぎてから。
そこにたどり着くまでの過程で、2人きりで食事するシーンがあります。
何にもしてないんですよ。会話して、食事してるだけ。

なぜか、そこが一番官能的でした。
多分、行き着く先を知った上で観ていたからではないかと。
確かに「じらし」って、最高のテクニックの1つですもんね。
つまり、この場合、じらされているのは僕だった訳ですが…雫

この愛は許されるのか?そもそも、これは“愛”なのか?
そんなことを感じさせる、イーとワンの会話。
これは任務のための駆け引き?それとも、愛の駆け引き?
そういう命がけの緊張感も、素晴らしき官能の世界を感じさせます。

途中、ワンが作戦の効果について、組織の上司に語るシーンがあります。
それは愛の偉大さ、そして、愛あるがゆえに行き着く行為の偉大さ、
そういったものを語っていたわけです。この映画の1つのテーマはこれです。
「君は○○○忠監督?」と、ワンに思わずツッコミを入れそうになりました。

で、もう1つ強く感じたことは、愛の前に立ちはだかる厳しい現実。
愛の力は個人の気持ちの中では何ものにも勝るのだけど、
全体的な現実の厳しさは、実は愛なんかお構いなしなんですよねほえー
日本料亭でワンが歌うシーンは印象的でした。

ワン役のタン・ウェンの表情というか、顔立ちの変化が素晴らしいきらきら
少女時代、学生時代、スパイ活動中、その他、全て表情が的確に違うんです。
幼さ、かわいらしさ、爽やかさ、エロさの全てを兼ね備えていながら、
1つの表情に2つ以上を同居させないメリハリのある顔立ちでしたグッド

にしても、この映画に出てくる男はダメな奴ばっかですなぁ。
特に能書きばっかり垂れて、ワンの人生を狂わせることになるクァンと、
ワンに命令を与える抗日組織の幹部はだらしない。
女の命がけの姿勢に、何を今さらひるんどんねん!?って感じでした。

とにかく、R-18指定の官能シーンばかりを話題にするのではもったいない、
いろんな見どころや、描かれているものがある映画でした。
158分はあっという間ですよ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年05月21日 05時16分22秒
コメント(0) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.