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牧内直哉≧仁楽斎の「フリートークは人生の切り売り」

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2008年08月01日
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カテゴリ:映画
※FMとやま『シネマの細道』 2008/8/6放送分紹介予定作品

来週放送の番組で改めて紹介しますが、
よく考えたら、明日・あさってと先行上映なのですね。

『ダークナイト』
(8/2、3先行、8/9~:ファボーレ東宝、高岡TOHOプレックス)
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/thedarkknight/

ヒース・レジャー、アーロン・エーカット、ゲイリー・オールドマン、
マギー・ギレンホール、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンと超豪華キャストきらきら
はっきり言って、バットマン役のクリスチャン・ベールが一番影が薄かった。
でも、この映画はそれで良いのですOK

バットマンは犯罪多発都市ゴッサムで悪と戦っています。
しかし、そのことで被害を受ける一般市民がいることも事実で、
町が良くなっていくための通過点と認識する理解者もいますが、
あくまでもダークヒーローとしての存在です。

ここに登場するのが、無秩序な犯罪者ジョーカーどくろ
ヒース・レジャーの狂気に満ちた怪演がこの映画の最大の見どころです。
しかも、彼は狂気には満ちているものの狂人ではなく、
言い分を聞いていると、それが真理ではないかと勘違いしそうになります。

ジョーカーは他人を信頼していません。
自分にはルールはないと言い張る彼の、唯一のルールと言えるものです。

確かに、人間は単純な倫理観では行動できないようになっています。
特に恐怖や極度の緊張感に見舞われたとき、
人は自分の素直な欲求に従って行動を起こしてしまう場合がありますよね。
例えば、他人を傷つけても自分が生き残るためには仕方がないという感情。
戦争などはそういう環境を作り出す最たるものでしょう。

バットマンは悪を倒すために戦っている。
しかし、そのバットマンを倒そうとする犯罪者が続々と現れる。
ということはバットマンが悪いのではないか…と考える市民が出てくる。
しかも、バットマンは素顔を隠しているので正体が分からない。
バットマンが悪いという理論はますます台頭してくる…という構図です。

ジョーカーはそういった心理を巧みについて犯罪を仕掛けてきます。
さぁ、バットマンはどうすれば良いのか…わからん

この映画は、愛とは、生きるとは、正義とは、倫理とは、信頼とは何か…、
といった、人が生きていく上で肯定的に持ち続けたい感情について、
バットマンを取り巻く人たちが悩み、考えていく姿を観て、
「じゃあ僕たちは(こんな時)どうするだろう?」と、
アクションシーンなどに興奮しながらも冷静に考える人間ドラマなのです。

だから、ジョーカーやデント地方検事やゴードン警部補や、
バットマンの正体であるブルースの執事や社内での片腕ルーシャス、
バットマンの正体を知る元恋人で今はデントの恋人でもあるレイチェルなど、
バットマンを取り巻く登場人物の方が際立ってくるのです。

前作(観た方が分かりやすいと思うひらめき)同様、人間ドラマがメインなので、
夏休み映画としてはアメコミらしからぬ地味さも感じられますが、
アクションシーンには迫力があるし、
オープニングの犯罪でジョーカーが生み出した緊張感が最後まで続くので、
約2時間半が少しも長く感じませんでした。

何より、今の僕には理解できない犯罪も増えてきた日本には、
こんな映画が必要なんじゃないかと素直に思えました。
ちなみに、僕が一番格好いいグッドと思ったのは、ある囚人の行動でした。





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最終更新日  2008年08月01日 23時04分01秒
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