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牧内直哉≧仁楽斎の「フリートークは人生の切り売り」

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2012年09月28日
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カテゴリ:映画
『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』
(上映中:TOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡、シアター大都会)
公式サイト:http://www.odoru.com/

湾岸署署員は管内で開催中の国際環境エネルギーサミットの警備へと駆り出されていた。
そんな中、サミット会場で大勢の人に目撃される中、誘拐事件が発生し、
数時間後に被害者は射殺体で発見される。使用されたのは、警察が押収した拳銃だった。
湾岸署の捜査本部で指揮をとることになった鳥飼管理官は異例の操作方法を発表する・・・。

**********************************************************************

最初から本店(本庁)の刑事の犯行だということは明らかにされています。
それを本店ではもみ消そうとしています。いわゆる「隠蔽工作」というやつですね。
鳥飼管理官はその工作員として送り込まれていますが、本人には別の思惑がありそうです。

ある程度そういうことが刷り込まれている中で、
青島ら湾岸署の刑事たちは真実を突き止めようとします。
ということで、普段以上に狭いエリアで物語が展開することになります。

まぁでも、何だかんだで、『踊る~』は娯楽作品としては面白いです。
これの前に観た映画がはっきりとした娯楽作品ではなかったので、
「次は180度対極にある映画にしよう・・・」と思ってこれを観に行ったのですが、
そういう意味では、自分の期待が裏切られることはなかったです。

特にスピンオフが出来た頃からは、前作も今作も「もろスペシャルドラマ」っぽい作りで、
脚本もあえて軽さを求めていて、映画としてはそれを否定的に捉える方もいるでしょうが、
僕は『踊る~』に関してはこれで良いのではないかと・・・。

だいたい、この映画の基本はコミカルナンセンスにあると思うんですよ。
その中で、組織論というところだけ、妙なリアルが突きつけられてるんですよね。
で、その組織論は僕たちの社会でもちょっと身近だったりもする・・・。

本作は「正義云々」についても語られていますが、正直、どうってことないです。
真下所長の子供が誘拐されるところまでは良いですが、
その次の段階は犯人が「正義」を語っても全く説得力はゼロで、問題提起にもなりません。
あ、そういえば、真下所長の下の名前は正義(まさよし)でしたね。

組織論や現場の希望に関しては、僕の中で共感する台詞は幾つかありました。
でも、この映画で人生を考えようとは思いません。
あえて言うなら、「あぁ、これも(『海猿』同様)デートで観たかったな・・・」
ということくらいでしょうか。はい、本作も独りで鑑賞しました・・・汗。

青島係長、ビールの件は左遷じゃないですか?
いやいや、それ、すみれさん、無傷じゃいられないでしょ?
え?これ、本当に“FINAL”なんですか(なんでしょうねぇ、多分・・・)?
まぁ、そういうツッコミどころも、『踊る~』シリーズの楽しいところだと思います。





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最終更新日  2012年09月28日 17時05分42秒
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