カテゴリ:心理学。
ミシガンからノースキャロライナ州へ戻って来るにあたり、
前回住んでいたシャーロットとはまた違うだろうから、とこの地域を調べていて レーダーに引っ掛かってそれ以来気になっていたお店が有った。 こちらへ引っ越して来てから、南はジョージア州、東は大西洋、西はウィンストンせーラムまで出掛けたが、 回数としては、南と西が多く、 このお店の有るのはここから20分程西のチャペルヒルと言う大学町に有るのだが、 何度も通り過ぎては内心「いつか必ず!」と思っている内に、自然と思い入れも強くなっていったのである。 そのお店と言うのは目茶目茶ローカルでその名もA Southern Season。 早速カタログを請求したのが早二年前。 喉が痛くなるくらい甘いお菓子やら、こてこての南部料理の材料を売っているのかな、と思っていたのだが、 なんだか面白そうだから行ってみたいなあ、と思っていた。 行動範囲が広くて活動的な人なら、ささっと行きたい所へ行くのだろうが、 三歳児が居ると初めての場所への遠出は躊躇するし、何よりも家族て行きたかった。 そのくせ、特に観光名所であるかどうかはカタログやネットの情報では判然とせず、 ブルルに「今日何しようか?」と言われる度に、弱気にしかし気長にプッシュしていた場所なのである。 さて、それが功を奏したのが、奇しくもと言うか、当然と言うか、いっその事予定通りと言べきか、 ブルルの衝動的絶食習慣明けだったのである。 行きたいから、行こうよと言ってくれている内に行きたいし、 でも行ったら誘惑が多いだろうからなにもむざむざと・・・と言う気持ちも有るし。 結局わたしはわたしの人生を楽しむ事にして(大袈裟!)行って来た。 ディーンアンドディルーカなんて目じゃない規模で、 食べ物のエプコット、って感じだった。 ワインもチーズもデリも、コーヒーもお紅茶もスパイスも、どうするのかさっぱり分からないソースやら、 見た事も無いような七色や面白い形のパスタ、陶器、磁器、硝子、テーブルクロスから、 世界のお菓子(日本代表?は明治のアーモンドチョコレート発見)山のように有った。 他にも、あらゆるキッチン道具やお鍋の類、書籍、贈答用バスケット、食べ物関係ばかりでなく、 ![]() 【メール便対応】フランス王家の石鹸Savon de Marseilleデリケートなお肌に天然オリーブのマルセイユ石鹸オーセンティック【お試し版 1個のみお届けします】 とか珍しいキャンドルやらも有って、わたしはそこだけで30分はうろうろした。 思ったよりうんと広くて、結局三時間弱歩き回って、 2cm幅のパスタやら、チョコレートキャンディーやら、 クリスマス用で綺麗にラッピングされていた売れ残りのクッキー等を買った。 この、キャンディー売り場がわたしは大好き過ぎて苦手なので、足早に通り過ぎたのに、 ブルルはカートに乗せたブル之助をダシに(!)店員と会話を始め、 気が付いたらサンプルを貰ってむしゃむしゃ、 一袋ココナッツをチョコレートで固めたクッキーを買い上げていた。その場で! 暗い顔で不自然に後ろの方の立ち位置から事の成り行きを見守るアジア人女性が不気味だったのか、 今度は店員がわたしにも色々薦める。 止めてぇ・・・。 結局、わたしもチョコレート掛けガミーベアーを買ってしまった。 因みにブルルのクッキーはもう半分も無い。 「絶食したらその後が肝心だから、スープを作る!」 「最初の内はお野菜しか体が受け付けないと思う。」 「こんな思いをして、数日で何事も無かったかのように戻る程馬鹿じゃないよ。」 「不言実行」と書初めしておでこに貼ってあげましょうかっ?? 初めから嘘を付くつもりが無いのは解っている。 口からほとばしる未来形の文節が全て本心で有るのも解っている。 若しかしたら、口に出す事に拠って、自分のプライドを賭ける事に拠って、 自分をわざとか無意識にか追い詰めて鞭打っているのかもしれない。 公言した方が、サポートが得られると思っているのかもしれない。 或いは、そんな深い考えは一切無く、脳みそと口が単に直結していて、 聞き手の身になる事が、ただただ出来ないのかもしれない。 ダイエットの話なんて、くだらないと思われるかもしれないが、 これは、毎日「**するから」と言われるのを聞き流さねばならない延長で有り、 その対象は彼の口次第で有り、 ある時は「何処そこを片付ける」で有ったり、「誰某の本を読む」なのである。 小さな事を「あ、そ。」と聞き流したって、重要な事さえ意思疎通出来れば、と考えるか 小さな事の積み重ねで信頼関係が築かれるのです、と思うか、 わたしはどう頑張っても後者に傾いて悲観的になってしまう。 「聞き手の気持ち」と言ったのは、そういう意味だ。 でも、それを説明したらねちねち責められていると思われて喧嘩になるだろう。 わたしの言い方も有るのだろうが。 何しろ、考えてすぐ口に出すのと正反対のわたしは、 意図せずとしても、 考えて考えて煮詰まった不満を漏らすと、 その頃には、我乍ら最高に意地悪で、バズーカのような攻撃力を伴ってしまうのだ。 そういう時に自分でもびっくりする程相手を追い詰められるのは、怖いやら、 弁護士にでもなれば良かったかも、と思うやらだが、 確かにわたしの言い方にも非は有るので、 しかしこの期に及んで甘言を浴びせるのも白々しいので、黙っていると言う訳で有る。 絶食を止めて三日後に、尿路結石は出て来た。 5mm×5mm×3mmの二等辺三角形で、実に良く切れそうで、痛かろうと言う形態であった。 五度も出来るのは体質なのか食生活なのか知らぬが、 調べたら出産経験の有る女性すら口を揃えて「石の方が痛かった。」だとか。 そんなに痛いなら、どうしてでも予防したいであろう、と色々読むと、 お砂糖もお塩もチョコレートも控えよと書いて有る。 小さい字で出てくるマッシュルームやアスパラガスは必死で避けるくせに、 それ以外は体に良いかのように、どばどば、だ。 もう勝手にしなはれ、と思うと同時に、 こういうのを見ていたらブル之助の教育に悪いのでは?とすら思えてくる。 教育も大事だが、 父親の言う事を「あ、また言ってるわ」と聞き流す母親、 母親の言う事を「そんなアドバイスは馬耳東風」と聞き流す父親。 ・・・こういう家庭だと、彼の心が寒く育たないか、それが心配だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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