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カテゴリ:愛知万博
昨日のポーランド同様.. カンボジアと聞いてマズ思い出してしまうのは、ポルポト政権の170万人にも及ぶ犠牲者を出した最悪な虐殺。映画「キリングフィールド」で見たドクロの海、写真家・市ノ瀬泰三サンの「地雷を踏んだらサヨウナラ」で見た、のどかな風景と今なお消すことの出来ない戦争の傷跡の数々..
今日、壇上にいらしたのはフンセン首相。カンボジアの激動の時代を走り抜け、従軍の際に負傷、左眼を失明されているそうです。痛みを身をもって知る方の醸し出すオーラ。アフリカ諸国の方々に感じたものと共通する、国民の幸せを望んでやまない姿勢、ポジティブな姿勢に触れ、背筋を正したくなります。 式典の後、トラディショナルなダンスが披露されました。 3人の女性、男性がココナッツをぶつけながら踊ります。ナントも心を和ませる響きが会場に広がりました。曲調は単純なメロディの繰り返しではありますが、踊りの繊細さと、幅広い可能性を秘めた神秘的な動きで世界が広がっていくようでした。 舞台はかわり民族的な衣装が金色で、きらびやかな世界..「皆様の幸せを祈る」公式の場での踊りとのこと、金色の器の中に花びらが入っていて最後まかれていました。最後は賑やかで愉快なフィッシングダンス、魚とりの籠を用いての軽快なダンスでした。自然と共に暮らす人々の願いと、そこに宿る神聖な世界。心洗われる一時。 パビリオンは遺跡アンコールワット一色です。今日の特別な日には女優の紺野美砂子さんが招かれ講演を行っていらっしゃいました。内戦で壊され、和平で救済され、復興で観光地として注目を集め、10年で大きな成果を収めたアンコールワット救済国際会議(JSA)の成果をアフガニスタンや、イラク、そしてアフリカの紛争国へ広げようという動きが始まっています。アンコールワットの修復は世界平和の夢。 「地域と個の内面に深く根ざすこと、そして世界に広く眼を注ぐことの大切さをアンコールワットは静かに、且つ確固とした力を持って語りかけてくる。世界中で、それが未だ欠落しているために、アンコールワットの遺跡を保存する意味があるのだと思う」(中川武 JSA 団長) 万博会場での体験によって毎日、訪れてみたい場所が一つ一つ増えていきます。安らかな気持ちを得ることのできるカンボジア館、ココにくれば癒される。 佐野まり Facebook / danzacharango Instagram / amistadmusical お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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