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テーマ:辛口映画批評(354)
カテゴリ:マスコミ試写
【新品】洋画DVD スリザー プレミアムエディション(’06米) 映画の話 アメリカ南西部の田舎町で、隕石(いんせき)が落下した日を境に、町では奇妙な連続事件が起きていた。警察署長のビル・パーディ(ネイサン・フィリオン)は、町の有力者グラント(マイケル・ルーカー)の異様な変わりように目をつける。森へ逃げ込んだグラントを追い込んだ警官たちだったが、無数の未知の生命体“スリザー”に口から侵入され……。 Z級カルトホラー「悪魔の毒々モンスター」で知られるトロマ出身のジェイムズ・ガンの監督デビュー作品。ガンは「ゾンビ」のリメイク「ドーン・オブ・ザ・デッド」の脚本を書いた人物だ。 映画の感想ややネタばれアリ この映画は80~90年代に量産されたB級ホラーテイストを、確信犯的に模倣しCGを駆使して描いた作品なので、この手の作品が好きな人にはヨダレもの一品である。 田舎町を舞台に、最初に謎の生命体に寄生されるグラントを「ヘンリー」のマイケル・ルーカーが演じていて、妻と喧嘩して一人でバーで昔の彼女ブレンダと意気投合して森に出かける。そこで隕石から飛び出した生物に寄生され脳を支配される。この辺は「エイリアン」と同じ展開だが、作り手の狙いは崇高な世界ではなく、どこまでもB級テイストを突き進む。宣伝ではSFホラーとしているが、どちらかと言うとSFホラーコメデイに属する作品だ。 グラントが寄生されてから町からはペットがいなくなり、行方不明者が続出する。グラントの容姿も変貌し始めて、グラントの元カノのブレンダも行方不明になり警察も動き出す。ブレンダはグラントから寄生され体が膨張し、警察隊の目の前で破裂して中から大量のナメクジ状の生物が飛び出し人々を襲い始める。生物に襲われ脳を支配された人々は、ゾンビ状態のノロノロ歩きで町の人々を襲い始める。 グラントの容姿の変貌は、監督がリスペクトすると言うジョン・カーペンターの「遊星からの物体X」の様だし、何処かカナダ時代&「ザ・フライ」のデビッド・クローネンバーグとか、ヌチョヌチョネチャネチャ感はピーター・ジャクソンの「ブレインデッド」を思い出した、って言うか監督の根底にはトロマの魂が受け継がれているのだろう。監督の変なユーモア感は、恐怖シーンのバックにエア・サプライのラブ・ソングを流してみたりで独自のユーモア感を持っている人物である。 SFXの進歩も目覚しく、謎の生命体を筆頭に、ライフルで頭が吹っ飛ぶシーンや、体が真ん中から縦にスパッと切られて内臓が流れ堕ちるとか、かなりスプラッター描写も凄い。 まぁ、とにかく今年後半はホラーの大収穫だったように思われる。今年一年を締めくくるB級ホラーで、この手の作品が好きなスキモノさんには太鼓判を押せる作品である。 映画「スリザー」の関連商品はコチラをクリック。 【古本】死者の夜明け ド-ン・オブ・ザ・デッド/ジェイムズ・ガン サラ・ポーリー/ドーン・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット マイケル・ルーカー/スケルトンマン 史上最悪の死神 遊星からの物体X ザ・フライ <特別編> 今なら2枚で¥1,990 第3弾 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.02.18 22:27:51
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