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カテゴリ:散文詩
この世の全てのことに 意味は有るのかも知れない ぼくが男として 生まれてきたこと 君が女性として 生まれてきてくれたこと それは、ぼくにとって最も意味のあることだ どんな国に生まれても いつの時代に生まれても どんなふうに育ち どんなふうに出会い どんなふうに恋をしたとしても ぼくは男として 女性である君と結ばれたい その理由は書き留めることも 言い表すことさえ出来ない宝物なんだけど 言葉の森の番人でさえ その在りかを知らないんだ この世のすべての出来事に 答えは有るのかも知れないけれど 人知らずの里の丘に立つ 大きな木の下に埋もれたままにしておこう いつの日か二人きり 大きな木の下でキスしたら 答えは野の花の新芽となって 二人の間に顔を出すんだ きっと素敵な答えだろうと思う 沢田 佳 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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