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カテゴリ

2018.04.03
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カテゴリ:SF小説
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​奇跡の4B  奇しき出会い​




(さてと・・・)
モーツァルト侍従長が心の中でそう呟いた時、ドアをノックする音が、分厚いドアを存分に振動させてモーツァルト侍従長の部屋のみならず、廊下にも響き渡った。


「困ります!バッハさん、そんなに強くノックされては!この階
の全員が目を覚ましてしまいますから」


「あ、これは申し訳ない!気を付けましょう!」

「ですから、もっと小さな・・・」


(ホフマン君、君の声も大きすぎるのだが・・・これは、早く中
に入ってもらった方がいいようだ・・・)
モーツァルト侍従長自らドアの把手に手をかけて引いた。


ホフマンは、声を掛ける前に開いたドアの前に、モーツァルト侍
従長が立っている姿を見つけると、思わず気を付けをした。
ホフマンは、彼自身の目が恐らく大きく見開かれているであろう
ことを、瞬時にさとりながらも言うべきことを口にした。


「侍従長、申し訳ありません!つい大きな音を・・・」



​ん!いつものように、モーツァルト侍従長の『その先は分かってるよ』という合図の、例のあの手が上がらない!​


「大きな音を立ててしまいまして、お許しください。バッハ氏を
お連れ致しました!・・・」


​(最後まで言えた!侍従長に、ご報告を最後まで言うことが出来た!)​


些細な事でと、笑わないでやって欲しい。ホフマンが警備主官に
任命されてから、最後まで報告できたのは恐らく初めての事なの
だから。思い切って言ってみれば、モーツァルト侍従長は、自身
の頭の回転の速さが尋常ではない事をちゃんと認識すべきなので
ある。


モーツァルト侍従長、さすがにわかっていたのである。部下に仕事を気持ち良く完遂させてやることも必要なこと。上に立つ者としてそれを忘れないように努めるべきだと・・・

ただ、多忙のあまり日頃忘れがちな自分を知っていた。それが故に、この時は目にも優しさを浮かべることを忘れずに言った。


「うむ、ご苦労だった。ホフマン警備主官、後は交替で休んでいてくれ給え」

「はい!それではこれで失礼いたします」


ホフマンは達成感に満ちた顔でそう言うと踵を合わせ上半身を少

しだけ前に倒して戻し、回れ右をして警備詰所へ戻った。


部屋に招き入れられたバッハは、緊張の面持ちを崩せず夜分に尋
ねた非礼に対してお詫びの言葉を述べた。


モーツァルト侍従長は、確かに遅い訪問ですな、と言った後で

バッハの顔を注視しつつ驚くべきことを口にした。


「偉大なるバッハ、貴方は私にお詫びをしてくださいましたが、
私は貴方にお礼を申し上げます。実は、下界で少年時代の私に作
曲を教えてくださったのは、貴方の一番年若いご子息、ヨハン・
クリスティアン・バッハ先生でした」



​※【これはフィクションではなく、偉大なるバッハの末子、ヨハン・クリスティアン・バッハはロンドン時代に少年モーツァルトと出会い、作曲を教えているのです】​


バッハは、ただ首を傾げるしかなかった。モーツァルトはバッハ
が亡くなった6年後に生まれたのだから、バッハは自分の子供と
モーツァルトがバッハの亡き後に出会っていたなどとは、知る由
も無かったのである。


​※一般的に良く知られているバッハと言えば、ヨハン・セバスティアン・バッハのことだが、モーツァルトが手紙などで単にバッハと記した場合は、ヨハン・クリスティアン・バッハのことを指す。​





今日の好きな曲は、John Denver-Rocky Mountain High(From"Around The World Live"DVD)です。

Thank you Eagle Rock for up this song.


​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​

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最終更新日  2018.04.03 21:21:22
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