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マックス爺のエッセイ風日記

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2019.08.27
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~酔っ払いランナーとその後~  <*掲載写真は、すべて当日のコース上のものです>

  

 誰かが手を引っ張って電車に乗せてくれた。目を開けるとそれはM仙人。だが覚えているのはそれだけで、次に目が覚めた時は電車の床で寝ていた自分。「顔色が戻ったね」とM仙人。それから座席が一つ空いて、私はそこに座らせてもらっていた。次に目が覚めたのはJR仙山線の陸前落合駅付近。目の前に元看護師のK1さんがいて、私の体調を心配してくれていた。

        

 何たる不始末。何たる無様な自分。この日猛暑の中を17kmほど走ったり歩いたりしてゴールしたものの、その後の懇親会でしこたま飲んで酔っ払い、作並駅のホームで横になって眠ってしまったのだ。その自分を発車寸前の電車に乗せてくれたのがM仙人。気づいた時は女性車掌が私を覗き込んでいた。またやらかした。普段は薄い水割り1杯で酔う私が、この日は冷酒2杯とビール8杯ほど飲んだのだ。

  

 「家に帰ったら水分を摂るんだよ」と同学年のK1さん。まだ酔いが醒めないまま、私は彼女に話しかけた。独り暮らしでいつもは沈黙の一日。それが1年ぶりに17kmの道のりを踏破し、酒に酔って饒舌になっていた。「目の前が白いのも過労のせい?」そう尋ねる私に、確か「全部疲労が原因」と彼女は答えたはず。22年前の「沖縄マラソン」。あれが私が初めて出会った「白光現象」だった。

         

 超長距離を走るランナーの体には過酷な負担がかかる。100kmのウルトラマラソン完走後では味覚の異常や消化機能の低下などが起き、走後のアルコール摂取はさらに体に負担をかける。真夏のレースでは熱中症や激しい痙攣も経験した。私の言う「白光現象」は脳内の酸素不足などで、目の前の景色が真っ白に見える現象。これまで5回ほど経験した異常現象が、久しぶりにその日も出たのだ。

  

 K1さんとK2さんが北仙台駅で下車した。私はちゃんとお礼の言葉が言えたのだろうか。ほとんどの走友が仙台駅で下車し、私とOさんが乗り換えてN駅で下車。心配する走友たちにOさんは自分が送って行くと言ってくれたのだ。駅からはどうするのと彼。「自転車で帰る」と私。帰り道にスーパーに寄り、買い物をして家路に就いた。帰宅後はアイスコーヒーとウーロン茶を飲んで水風呂に。

        

 翌朝目覚めて別の異常に気付いた。左足首の痛みは久しぶりの長距離走が原因。だが尻の筋肉の痛みの原因が不明。最後の坂道のせいではなく、考え抜いた挙句の結論は、最近堅い木の椅子に代えたことしか思い浮かばない。では首の両側の痛みの原因は。私が出した結論は前日の懇親会で、走友たちと久しぶりに話したこと。独り暮らしで普段は使わない声帯を酷使したとしか考えられない。とても不思議だ。

  

 朝食と昼食を済ませ、自転車で10km以上離れた兄宅へ。兄はショートステイで施設にお泊りで、義姉1人。仏壇に買って来た果物とお菓子を供え、線香をつける。義姉と話したのは兄夫婦の体調と私の体調、それぞれの子供の現状、墓終いのこと、老後と今後の考え方などだった。私が台湾に行ったことも弟を通じて知っていた。「もうそろそろ走るのは卒業じゃないの」と義姉。う~ん、まだ早いんだけどなあ。<続く>





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Last updated  2019.08.27 20:22:57
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