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2010年12月29日
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カテゴリ:惚れ薬
おテツと捨三の老夫婦と一緒に暮らすようになってから、
おトメは今までとはまるで別人のように変わりました。

肉親の情というものを知らずして育ったおトメでしたが、
年老いた二人と暮らすことにより家庭の暖かさを生まれ
て初めて知り、味わったのです。

おトメはおテツ夫婦への感謝の気持ちとは別に、二人に
対して実の父母に対するような感情を抱くようになって
ゆきました。

その親同然のおテツ夫婦の仕事を、自然に手伝うように
なったおトメは、身を粉にして働きます。
化粧気も無くタスキがけ姿で店を手伝い、薪割りなどの
力仕事も嫌がるどころか進んでします。
通いの女中に家の事を全部任せて遊び歩いていた妾の頃
とは大違いなのです。

良く働き三度の食事もしっかり食べるようになった為に
おトメの細かった体はたくましく太り、険のあった顔つ
きも今では穏やかなものに変わっています。

そんなおトメを、もし桐屋丑蔵が見ることがあったとし
ても、果たして分かるのかどうか・・・
おツメ.jpg小おトメ
しかし、細々と団子を作っては売るというような商売の
売り上げなど、たかが知れています。

そんな団子屋のすぐ近くに新しい菓子屋が店を開いたの
はおトメが引き取られて三月め、年の瀬間近の頃でした。
そこの菓子が安くて旨いというのでおテツ夫婦の団子の
売れ行きはガタンと落ちてしまうのです。

そういうわけで貧しくとも満ち足りていた三人の暮らし
は、変化を余儀なくされることになりました。


  ・・・・・・・惚れ薬(七十一)


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最終更新日  2010年12月29日 06時36分10秒
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