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2010年12月29日
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カテゴリ:惚れ薬
おテツ夫婦の営む団子屋の近くに出来たのは、江戸でも評
判の高い菓子舗鶴田屋喜兵衛から暖簾わけした鶴屋という
店でした。

長年奉公していた者の年季が明け、その店の屋号や商標な
どを使わせてもらって新たな店を開くのが暖簾わけです。

けれど、その場合は自分の店であっても経営の好き放題は
許されません。
本店の経営方針を良く理解し、その意向に従う事が第一、
半独立の言わば支店のようなものといって良いでしょう。
暖簾をくれた店の評判を落とすような真似は決して許され
ないのです。

けれども新店独自の菓子を売り出すにも本店の許可が要る
代わりに、本店と同じ品揃えが許されるのですからとても
有利であることは間違いありません。
買う側にしてみればすでに定評のある鶴田屋が暖簾わけし
た鶴屋の品に間違いは無いという安心感があります。

   団子.jpg

素朴で甘みも少ない、はっきり云えば垢抜けしない団子を
売っていたおテツ夫婦の団子屋、日ごとに客が減ってゆき
団子が売れ残るのも当然の成り行きと言えるでしょう。

年寄り二人なら喰うにも困らなかった団子屋稼業でしたが
今はおトメという食い扶持が増え、そこへ減収となったの
ですから大変です。

名店鶴田屋の後ろだてがある鶴屋、それにたちうち出来る
才覚も資力も無い団子屋が、この苦境を乗り越えることは
とても出来そうにもありません。


  ・・・・・・・惚れ薬(七十二)


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最終更新日  2010年12月30日 05時08分34秒
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