カテゴリ:競馬予想G3
そう、ウォータクティクス、マチカネニホンバレ、トランセンドの3頭。 この3頭はただでさえスーパーな存在な馬だと思うが、それに加えて新潟D1800という前有利の競馬場であれば、「ハナ~先行馬」である3頭にとっては他馬より条件も有利だ。 なので、結論からいえば、勝ち馬はこの3頭から出ると思う。 コレは僕の中では揺るがない。 じゃあ「1~3着が全てこの3頭で決まるか」と言われれば、ことはそう単純ではないと思う。 というのは3頭ともほぼ脚質がかぶるため、能力や体調が拮抗していなければ、アオリをくって自身の能力を発揮できない馬が出てくる可能性があるからだ。 そこがこのエルムSの悩ましい点・・・。 どれが沈むのか・・・。 それは正直判断に迷う。 初対決だからね で、漁夫の利の恩恵を受けられるのが、通常なら「後方の馬」ということになるんだろうが、この新潟D1800という舞台は基本的には「後方の馬に不利」なコース。 また、逃げ馬そのものはウォータクティクスとトシナギサしかおらず、極端なHペースになるというわけでもない。 ただ、最後の直線入り口に向けての他馬の仕掛けどころが早仕掛けになるという程度で、最後方の馬に展開が向くわけでもない。 なので「中団そこそこの位置にいて3頭よりワンテンポ遅れて仕掛けられる強力な馬」がいればいいんだが・・・。 いないんだよな~、あんまり。 いても未知なクリールパッションや、1800やや長いトーセンブライト、調子だけはいいというシルククルセイダーあたりだろうか? いまひとつ強調材料に欠けるぜ、これらの馬では・・・ なので、ウォータクティクス、マチカネニホンバレ、トランセンドの3頭がある程度まともにレースを進められるのであれば、この3頭で1~3着が決まると考えるのもありなのかも? ただ、それぞれにも弱点はあると思うので、それをピックアップしてみようか。 ウォータクティクス ハナをきりたいが、同じくハナをきりたいトシナギサが非常にジャマな存在 特に、トシナギサは松岡ジョッキーだ。 サンツェペリンで皐月賞を接戦の2着するなど、思い切りのいい“ギャンブル・ジョッキー”だけに、玉砕覚悟で「なにがなんでもハナ」を主張してくる可能性もありうる! 仮にトシナギサにハナを譲った場合、ウォータクティクスはやむなく2番手からレースを進めざるをえない。 しかも、1番枠という包まれる可能性のある枠で、かつその場合外にはトランセンド&マチカネニホンバレが意識的に包んでくる可能性すらある。 東海S(G2・中京D2300)での1番人気16着が示すように、現状では「気性的なモロさ」が同居している、まだまだ経験不足で成長途上の馬だと思うので、その場合は同じく大敗もあるかもしれないな。 ちなみに、藤田ジョッキーは「揉まれたくない」といったコメントを残しているようなので、まずはハナを考えてるとは思うが・・・。 トランセンド ここまでダート4戦4勝で、かつ時計も速く、2番手先行ながらも全て上がり最速という、とんでもない化け物なのは確か。 しかし、この馬はまだ3才。 「今年の3才はHレベル」とのデータはあるが、3才は3才。 ウォータクティクス同様、まだまだ経験不足なのは否めない。 特に、芝と違ってダートは経験がものをいう世界だと思うので、経験をつめばつむほど強くなっていくイメージが僕の中ではある。 古くは、アドマイヤドン、ゴールドアリュールという、やはり怪物級の馬が、3才時のジャパンCダート(G1・中山D1800)でイーグルカフェ、リージェントブラフあたりに敗れてしまったのが、今でも記憶に焼きついている。 しかし、この敗戦が経験となったのか、あるいは明け4才でさらにパワーアップしたのかは分からないが、4才以降はアドマイヤドン、ゴールドアリュールはイーグルカフェに実力で負けることはなくなったようだ。 そのくらい、3才、それも3才夏というこの早すぎる段階での古馬との対決は、甘くはないという認識を僕は持ちたい それも相手はただの古馬ではない。 ウォータクティクス、マチカネニホンバレという、こちらも“怪物級”の馬なのだ。 この2頭が力を発揮できたとしたら、トランセンドといえども勝てるとは限らない気がしてしまう。 具体的には、例えば持ちタイムの1分49秒5。 このタイムで走れればまず勝負になると思うし、3着は外さないと思うが、それはあくまでも楽な相手に楽なタイミングで仕掛けた場合の話。 今回は目の前にウォータクティクス、直後にマチカネニホンバレがいるわけで、彼らのマーク、プレッシャーを受けながら、本来自分が仕掛けたくないタイミングでやむなく仕掛けざるをえない可能性が高い。 そしておそらくトランセンドはそういう経験がない ならば、アドマイヤドン、ゴールドアリュールの二の舞もありうる。 もっとも、コレは「ウォータクティクス、マチカネニホンバレ、トランセンドの能力がほぼ互角」だと思っている場合の話で、「トランセンドの能力が残りの2頭よりも断然抜けている」と考えている場合はそんなことは関係なく「圧勝」になるだろうが・・・。 ちなみに、前走で騎乗した松岡ジョッキーは「そこまで抜けて強いとは思わなかった」みたいなことを言っているようだ。 さて真相はどうなのか・・・。 マチカネニホンバレ 3頭の中では最も後方に位置するだろう馬がマチカネニホンバレだと思う。 なので、残り2頭を前で射程圏に入れながらレースを進められ、かつワンテンポ遅く仕掛けられるという点で、最後の最後で伸びを期待できる分、展開面は最も有利な気がする。 問題はまず馬体重 前走の542キロは間違いなく10キロほど太いので、調整の失敗が敗因なのは明らかだ。 今回それが絞れてくるかどうか? 絞れてないようなら再度ぶっとびもあると思う。 陣営は「最内で揉まれたことが敗因」と言っているようだが、最内で揉まれたことはこれまでもあったが、それでも勝ってきたわけなので、それがどこまで信憑性があるのか僕には判断しづらい。 今回は7番枠で、かつマチカネニホンバレの外から包んできそうな強力な先行馬が見当たらないので、揉まれる心配もない気がする。 この馬もトランセンド同様、先行しながら上がり最速をたたき出してきた馬なので、ちゃんと能力を発揮できればマチカネニホンバレが“展開利”の分だけ勝利に近い気もするが・・・。 先行騎乗にセンスがあるとはいえない横山典ジョッキーから、乗りなれた北村宏ジョッキーに乗り替わるのもプラスだろう。 「1600~2100で勝利」するという離れ業をいとも簡単にやってのけているだけに、陣営が敗因としてあげた「気性的なモロさ」を懸念するよりは、どんなレースにも対応できる「センスのよさ」をむしろ個人的には評価したくなる。 これはウォータクティクスにはできなかったことだし、トランセンドに至っては経験すらしてないからね。 まあ格馬の弱点を重視したネガティブな分析はこんなところだろうか 正直、今はまだ決めかねているので、結論は直前でするつもりだ。 そう、“勘”で(笑) ただ、勝ち馬はこの3頭から出ると思うし、2着も残りの2頭だと思うので、「軸馬を1着固定して、そこから2着2点流し」をする方針で考えている。 で、3着はそれ以外のチョイ差し馬(トーセンブライト、シルククルセイダー、クリールパッション、アロンダイト、ネイキッドあたり)。 まずは馬体重の発表を見てからだ。 どうしよう。 マチカネニホンバレが542キロのまま太くて、ウォータクティクスが休み明けで同じくプラス10キロとかで出てきたら・・・。 その場合はさすがにトランセンド1着固定だな。 で、2着以下はマチカネニホンバレ、ウォータクティクスも「消し」て、先の人気薄をBOX買いなんてのもアリだ。 そのほうオッズがつくから馬券的にはそれはそれでもかまわないんだが・・・。 いずれにしろ、ホントは馬券以上にレースを楽しみにしたいところだ、エルムS。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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