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昨今、グロース株優位とかバリュー株優位とか、そんな話が話題に上ることが多くなりました。ここ暫くは10年以上に渡り、全体としてグロース株の方がバリュー株よりもパフォーマンスが高かったです。その為、今度は相対的に投資妙味があるバリュー株に資金 が集まるのではないか、金利上昇局面ではグロース株に厳しい相場環境になるのではないか、という考えの人も多いです。その考えに異論はないですが、一つだけどうしても述べたいことがあります。 株価は常に適正価格なのです。 高い、安い、というのは個々の投資家の判断であって、高いには高い理由があり、安いには安い理由があります。短期投資家、中期投資家、長期投資家、全ての視点が合わさって形成されているのが現在の株価です。現在の株価が安い、何れ上昇するはずだ、というバリュー投資家の意見には過剰に同調してはいけません。バリュー銘柄の多くが上昇す ると、バリュー投資家が自信満々に、この銘柄が安い、あの銘柄が安い、何故ならこのような理由があるからだ、というようになるでしょう。しかし、その企業の株価に価値があるかどうかはバリュー投資家が決めるのではありません。市場参加者みんなが決めるのです。 株価には絶対的な尺度などない、ということを留意して下さい。中長期的に必ずこの会社 の株価は水準訂正されるはずだ、というのはグロース株が想定通りに成長した場合に言え る事であって、低成長のバリュー銘柄に言えることではありません。株価が安いかどうかはバリュー投資家が決める事ではありません。株価は常に適正価格なのです。 ただし、ここで重要な注釈が入ります。株価は常に適正価格ですが、今日の株価と明日の株価は一致しないのです。明日の適正価格が上昇することを期待して、投資をするというのは正しい投資行動です。最初にも述べましたが、健全な欲望を基にして、将来の利益 を目的に投資を行う活動が、経済成長に繋がります。投資家それぞれで考え方が異なります。自分の考えに沿って、明日の、半年後の、或いは5年後の適正価格が今日の適正価格より高いと思うのであれば、その考えに基づいて投資行動を起こすべきです。 株価は常に短期中期長期の視点を盛り込んだ適正価格。 でも、今日の適正価格と明日の適正価格は一致しないのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.01.13 08:34:14
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