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テーマ:徒然日記(23016)
カテゴリ:その他
今日は、病院に入っている母方の祖母が、半日だけ我が家にやってきました。
ばあちゃんは、認知症です。 といっても、周りの人のことがわからなかったりとか、徘徊してしまったりとかはないので、軽度ではあるのですが。ただ、昔のことはきちんと覚えていても、認知症を発症して以降のことは、なかなか記憶することができません。 今は精神病院に入っていますが、その前はグループホームにいたばあちゃん。 そのときは、本当に廃人のようでした。 目はうつろ、こっちが何を言っても無反応、ほとんど歩くこともできないし、自分のコップすら持つこともできない。 そんな、弱りきったばあちゃんの姿を見たときは、正直、ショックでした。 私が学生のときは、母と、ばあちゃんと、3人でよく買い物に出かけたりしたものです。お気に入りの喫茶店があって、いつもそこでお茶しました。カフェオレが大好きだったことをよく覚えています。私の行きつけのショップに行って、洋服を選んでもらったりもしました。 オシャレで、多趣味で、「ハイカラ」なばあちゃんでした。 そんなばあちゃんがこんなに弱ってしまうとは、思いもしなかったのです。 思えば、死んだじいちゃんが癌と狭心症を患ってから、ばあちゃんは外に出ることもなくなって、それからだんだんと老け込んでいってしまったように思います。そして、いつのまにか、認知症になってしまいました。 それから、じいちゃんは突然あの世へ行ってしまい、ひとりになってしまったばあちゃん。 グループホームに行ったけれど、そこで暮らすことは、状態的に困難と判断されて、今の病院へ移りました。 でも、これがかえって良かったのです。 薬のせいもあるのでしょうが、昔の、元気なばあちゃんが戻ってきたのです。 話しかければ、昔のようににこやかに受け答えしてくれます。笑顔もばっちり。 そして、自分で歩くこともできるようになりました。 今日は久々にばあちゃんと対面。 私の顔を見るなり、「あらあら、どこの素敵なお姉さんが来たのかと思ったよ」と笑顔。 元気だったころのばあちゃんそのものでした。 庭を見て、みんなでごはんを食べて、他愛もないお喋りをして。 あっという間の半日でした。 「じゃあ、またね」と手を振って帰っていったばあちゃん。 たぶん、今日ウチに来たことは忘れてしまうと思うけれど、私は楽しかったよ。 ばあちゃんの笑顔を見られて、本当にハッピーだったよ。 また遊びに来てね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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