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テーマ:洋楽(3322)
カテゴリ:音楽
![]() 高校生のとき、中国史はもちろんのこと、古代オリエント史の授業が大好きだった。 そんな私の、耳より先に目を奪ったアーティストです。 Prince of Assyria。 本名はNicos DankahというスウェーデンのSSWです。しかしmその名の通り、というか、生まれはバグダッドで、1歳のときにスウェーデンへ移住したそうです。 Kning Diskよりリリースされた、彼の1stアルバム「Missing Note」。これを買うために、先日ワルシャワへ足を運んだのです。 私の持っている中では、あまりいないタイプのSSWだと思いました。 まず、声が低い(もちろん音域はちゃんとあるので高い声も出ます)。 私が知っているものに関しては、悲しみを秘めたものを歌うアーティストは、どちらかといえばフラジャイルな声を持っている人が多いのです。 しかし、彼の声はしっかりと力強い低音。なのに切なくなるほどの哀愁を持っているのです。レナード・コーエンの低音とか、こんな感じかなあ。 どことなく全体を取り巻いている物悲しげな音色が、やはり、というべきか、彼の出身である中近東を思わせるのです。そういう予備知識を仕入れてしまったがゆえに、余計に中東の尽きぬ争いに思いを馳せてしまい、それに彼の曲を重ねてしまうのです。 もちろん自分の生まれた国への思いもあってこそ、自分のアーティスト名にPrince of Assyriaとつけたのでしょう。しかし、短期間で繁栄と凋落をジェットコースターのように駆け抜けていった古代アッシリアを思うと、何とも言えない複雑さと、ロマンを感じてしまいます。 歌詞はほぼ英語ですが、一部、わからない言語です。これスウェーデン語なのでしょうか。なんだかピンとこない文字が並んでいます。 マイスペ このアーティストは、個人的にイチオシ以上にイチオシしたい、そういう存在であります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.01.30 21:38:53
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