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テーマ:洋楽(3323)
カテゴリ:音楽
![]() ちょっと時間を置かないとわからないな。 同じパワーポップ畑のThe Wellingtonsの突き抜けたニューアルバムを耳にしていたせいで、こちらのアルバムを聴くのに時間がかかってしまいました。 fountains of wayneの5thアルバム「Sky Full of Holes」。 夏の始まりにやって来たこれを、夏の終わりに聴いています。 むしろこの季節にしみるような気がします。 最初はちょっと地味だなと思ったのです。落ち着きすぎじゃ?と。 4th「Traffic and Weather」から冷めた熱は、これを聴き始めた直後くらいまではずっと上がることもありませんでした。 フジの印象がそれほど華やかでなかったせいもあるかもしれません。 友人に、「FOWもうダメだわ」とまで言ってしまったくらいです。 けれど、空が高くなり空気も少し冷たくなり始め、失われる夏を惜しむセンチメンタルな気分になりかかっている今、このアルバムのフォーキーでゆったりとした部分がとても胸に迫ってきます。 反省。 シンプルで覚えやすいメロディは、誰でも書けそうで実は書けない。不思議と口角が上がってしまうくらいに人懐っこいこのサウンドは、FOWだから出せるのかな、と改めて思い知らされたような気がします。 「Richie and Ruben」のハンドクラップが入る辺り、FOWサウンドだなと思い始めました。「Someone's Gonna Break Your Heart」なども、なんとなく1st、2ndのころを思い出します。いいですね。この辺で聴いている自分にもエンジンがかかってくるのを感じます。 カントリー・フォークな「a Road Song」が個人的にベストナンバー。優しく穏やかなChrisの声に、心が安らぎます。歌詞もいいなと思います。 後半素晴らしく突き抜けている「Radio Bar」は、初期と今の良いとこどり的な音だなあと思います。疾走感がありつつ、アコギの落ち着きもあるし、こういうナンバーはアコースティックセットでも盛り上がるなあと。Tinted Windows来日に合わせて行われたFOWアコースティックライヴに「アコースティックだから」という理由で行かなかった自分の愚かさをいまさら責めています(苦笑)。 勢いとか青さとか、そういう言葉でなくても語れるパワーポップ。 アルバムが4年出なくてもなんら違和感を感じない、その特異なのんびりさで長く活動し続けて欲しいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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