「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」(村上春樹 著)
独特の世界に引き込む強力なエンターテイメント作品。 一見「長いタイトルだな」と思うかもしれませんが、「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という2つの物語が同時進行で描き出されている作品です。全く異なる二つの世界にはそれぞれ魅力がありますが、私は「世界の終り」がイチオシです。 読み返した文庫本は、文庫化されたときに新刊で買ったものだと思うのですが(当時の価格は、上巻:480円、下巻:440円)、昭和63年10月発行とあり、時間の流れを感じます。 最初に読んだときは、「世界の終り」の印象が強かったのですが、改めて読み返すと「ハードボイルド・ワンダーランド」のエンターテイメント性にも惹かれます。当時は思わなかったのですが、村上作品の中ではちょっと異質な作品かもしれません。 新潮文庫の100冊にもなっているので、残り少なくなってきた夏休み時期の読書の対象としてもお勧めです。***********************************************************「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」〔上〕,〔下〕(新潮文庫) 著者 村上春樹 発行所 新潮社 定価 〔上〕700円,〔下〕620円***********************************************************【2冊同時購入ポイント3倍】世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上巻)【2冊同時購入ポイント3倍】世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下巻)