バス停一つ分名古屋の方に行くと、
そこには私の行き慣れたメガネ屋が有る。
同じ町内に有るということが魅力的である。
会社に行っていた時はバス停一つ前で降りて、そのメガネ屋に行っていた。
メガネ屋で用事を済ませば、
バス停一つ分だけ多めに歩けば家まで辿り着くのだから、超~便利である。
そこに通う以前は、会社近くのメガネ屋に行っていたから、
名古屋駅周辺に有るメガネ屋だった。
でも大治町内の、しかも私の家から考えると、
とても便利な場所にメガネ屋が出来てからは、もうここばかりである。
昭和の終わりぐらいに出来たお店だから、
もうかれこれ30年以上のお付き合いになる。
店長はお店が出来た時から変わらない、人懐っこそうな男性である。
一見しっかりしていなさそうで、意外にしっかりとしている。
さすが30年以上も店長をやっているだけある‥安定の人である。
その店長もすっかり白髪になってしまった‥あらあら‥。
久しぶりに行ったのは、
父親のメガネの耳にかける部分が欠けてしまったからである。
私の家は、私と弟が父の近視を受け継いでしまった。
0.1以下なので、度数が高い。
私は小学校の時からメガネをかけているが、
当時としてはそんなに早くからメガネをかけていることは、
とても珍しかった。
弟は‥いつからメガネをかけたのだろうか?‥覚えていない。
母は片目が斜視で、それは妹が受け継いだ。
母と妹はメガネこそかけていないが、目に問題があるわけで、
結局家族全員目が悪い家だということになる。
父親のメガネを持っていき、
もう度が進んでいないのでフレームだけを換えればいいのだが、
何故か今時は、フレームだけを換えると高価になってしまう。
セット価格販売なので、メガネを丸ごと買ったほうが安いという、
変な逆転現象が出来てしまっているのである。
安さには勝てないので(笑)セットで購入した。
出来上がったら、
父が入居している認知症専門の施設である「愛の家」まで、
メガネのかけ具合を調整しに行ってくれる。
私はフレームを選んでお金さえ払えば、
後は業者にお任せすれば良いわけだ。
父の好みは分かっているので、形や色を迷うことは無い。
「愛の家」は、私の家からより、このメガネ屋さんのほうが近い。
自転車でも歩いてでも、数分の距離のところに有る。
テキパキと色々なことを決めて、話しを進めてくれた店長さんは、
一見頼りなさそうだけど、やっぱり便りになる人だった。
接してみなければ、人って分からないものだ。
見た目で判断してしまうのは、
ある意味危険であり勿体ないことだと、思うのだった。