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マラソンの小部屋-ミカンとリンゴは食べ飽きない!

マラソンの小部屋-ミカンとリンゴは食べ飽きない!

1008山岳耐久レース

第14回日本山岳耐久レース 24時間以内 長谷川恒男CUP 完踏記

全長71.5km のトレイルから無事生還しました!

応援&サポート、ありがとうございました。

いつものように長文失礼。軽量化のため、登山道の画像はありませんm(_ _)m
06hinode_03210月9日の日の出。
応援に駆けつけてくれた峰さんが日の出山にて撮影。
ありがとうございます。




06santai102着目の完走Tシャツだ~~い。




昨年の大会の完踏記に記した課題である。
来年に向けて(。_゜)☆\バキ
・今回のように今熊神社までは走る--ジョグ程度に走った
・下りに強くなる(登りはペースを落とせば登れるが下りは足にダメージが大きい)--結構頑張れたと思う
・ライトは重くなっても明るいものもつ(LED だけでなく、電球タイプ)--SuperFire301 は凄かった
・足場が悪いときはダブルストックが有効に思える(使い方次第だけれど)--ストックは不要
・水は2Lでいいかも(天候次第)--1.5Lでも十分だった
・補給食はちょうどいい感じ--軽量化のためおにぎりはなし、PowerGel と PowerBar で十分だった
・雨でも半袖Tシャツで大丈夫(雨具で防寒)--半袖、短パンで寒くなかった
・ゴアの雨具は快適--雨の心配がなければウィンドブレーカで十分。仮に昨年のような雨でも、走れればゴアは不要だろう
・スパッツは有効(RC チップの計測がなぜうまくいかない?)--足元がよければ不要。今回も置いて行って正解
・給水システムのチューブは長さを調節しておく--事前に切った
・写真を撮る--軽量化の犠牲にした
・スタッフにもっと声を掛ける(後半、声が小さくなってしまった)--めいっぱいお礼を言ったつもり。

初心を忘れず、2回目の大会に臨む。

ハセツネのためにシリーズ
ハセツネのために-その1 SuperFire301購入
ハセツネのために-その2
ハセツネのために-その3 トレ:かっとび伊吹
ハセツネのために-その4 ペース配分の考察
ハセツネのために-その5 ハセツネリンク集
ハセツネのために-その6
ハセツネのために-その7
ハセツネのために-その8
ハセツネのために-Final 出陣じゃ~ 持ち物リストあり

と、意気込んでいるようだが、あくまでも完踏するための思考&準備!
これが結構楽しいのである。試走できない分空想の世界で遊べる楽しさが人一倍となる。

そして、対ランナーではなく、大会パンフにあるように、
限りなき自己能力への挑戦!!なのである。

今年も、あの奥多摩の山々がよんでいる!

私的データ解析はこちらで~す。

スタートまで


1週間前の天気予報では、大会当日は晴れ!だった。
だから、軽量化のためウィンドブレーカを購入したのに、こんな台風がやって来た。
1617


本土への上陸は避けられたが、秋雨前線を刺激して、関東地方、大会会場周辺は暴風雨だったようだ。この時点で、高気圧くんが頑張ってくれているので、雨の心配はないとは思っていたが、泥んこレースを覚悟した。グリップのいいレオナを履かなければ、と思い悩む。
レオナに足が合わない、いや足にレオナが合わないので、少しでも馴染ませようと、2週間前から会社にレオナを履いて出勤していた。大会4日前の15km走が最終調整だったが、その後例の足の子供の骨が痛みだす。もう、レオナを履いて71.5kmを完踏することは無理、と思い始める。ゲルフジで大丈夫かな?

ラッキーなことに前日から急速に天候が回復し、当日の雨の心配も無くなった。軽量化ができる!それとゲルフジで臨める!

また、今年は経費節減で当日朝の新幹線ではなく前夜の夜行バスでの参戦とした。
土曜日の仕事を早めに終え、帰宅途中に当日の朝食と昼食の買出しもすませた。大会中背負う最終パッキングの重量は4.1kgである(ハセツネのために-Final 出陣じゃ~ を参照)。
ハセツネの為のトレーニングに6Lペットボトルを背負ってのトレイルと15km走を数回だが行った。その時よりも負荷が軽くなったので、気分的にも楽になった。トレーニングの内容はJogNote を参照してください。

23時50分発の夜行バスに乗車
ちょっと奮発して3列シートを予約。これで隣を気にせずゆっくり眠れる。 はずだったのだが.....
指定された席を探すと、なんと最後部の4列シート! お隣さんは大きな男。
速攻、契約違反だと乗務員に詰め寄ったが、代替案がなくシートに収まった。
大事なハセツネが控えているので、兎に角、耳栓して、酎ハイ飲んで寝る体勢に入った。
まあ、寝れたんだろう。隣に寄り添っていたかもしれない(゜゜)\バキ
首都高に入る前に、奇麗な朝日が昇った。いい感じである。

予定より早く6時40分頃に新宿駅前に到着。下車の際、今回のことを会社に報告するように約束を貰う。
新宿駅からJRで武蔵五日市駅に向う。立川駅で青梅線に乗換えて暫くすると、大きな富士山が車窓の額縁の中にあった。拝島を過ぎると乗客もぐ~と減るので、お行儀が悪けど朝食に持参したミニいなり5つを食べる。
8時半前に武蔵五日市駅に到着。快晴だ!時間が早いので、武蔵五日市駅から会場に向う参加者はちらほら。行く手には奥多摩の山々が見える。途中のコンビニでヨーグルトを購入。コンビニには前泊組だろう、食料を買出しに来ている参加者が大勢いた。

まずはスタート地点の中学校の校門をパチリ。
06santai00


受付はまだ準備中なので、私の大事な任務、場所取りに、急いで男子更衣室の中学校体育館に向う。

まだ、がら~~~~ん。
06santai11


場所取りように新聞を持ってくるのを忘れた。
仕方ないので荷物や着ているものを広げ、場所をなんとか確保。
06santai12


9時半から荷物チェックが始まる。ザックとナンバーを記した封筒を持って受付会場に向う。
まだまだ人が少なく、スムーズにチェックを受けることができた。
06santai1311時23分頃の風景
混みだしている。


荷物のチェックは、水、ライト、予備電池、食料、雨具(防寒)などを出して確認してもらう。もちろん合格!そしてゼッケンを貰いに行く。会場には多くのブースがオープンしていて、アンケートでPowerGel をゲット。

体育館に戻り、自宅から持ってきた淀川水系の水道水でアミノバリューを調製。北丹沢では酷い目にあった。
補給食は、
 その1:ライトを点けるまでの分(大福2、PowerBarを半分に切ったもの2、アミノバイタルプロ1、ねり梅)をウエストポーチに
 その2:5時間後から2CPまでの分(PowerGel 5 アミノバイタルプロ2)
 その3:2CPで給水時に食べる分(PowerGel 1、PowerBarを半分に切ったもの2、アミノバイタルプロ1)
 その4:ゴールまでの分(PowerGel 6、アミノバイタルプロ3)
 その5:そして予備食分(PowerBarを半分に切ったもの2、アミノバイタルプロ1、カロリーメイト)

をそれぞれチャック付きのビニール袋に入れて、直ぐに詰め替えられるようにした。
5時間後から2CPまでの補給食とライト類はザックを開けなくても直ぐに取りだせるようにザックの外側のネットに入れた。

ハーフジップシャツにゼッケンを付け、下は膝と腿筋のサポートに4DMも持ってきていたが、暑そうなので、ひざ下までのボディーテックと短パン(ポケットあり)にすることに。でも、またかっとび伊吹の時のような迷いがでて、結局、短パンだけにした(下着は付けます(^^ゞ)。もちろん、膝には圧迫サポータを装着する。

そうこうしていると、原始人Rさんが到着。初対面がウソのように、なにか引きつけるものがある。さすが子供たちに慕われている熱血先生だ。
時間が早いが10時半前に、お昼に、残りのミニいなり5個、丹後ウルトラでも食べた「丸ごとバナナ」、それに大福を食べた。
体育館も参加者で混雑してきた。ちょっと隙間を空けておくと、すかさず荷物を置かれてしまう。兎に角死守!
10時半近くになって 楽天barmy さんご一行が到着。ようやく任務が終了。そして、しゃおらいさんkuri さんzzz さんたちも到着された。北丹沢以来の再会である。

スタートまでには時間があるが、結構忙しかった。
大会に参加する楽しみのひとつに、ネットでの走友の方々にお目に掛かることがある。
TAKA38さんが会場まで応援に来てくださった。丹後ウルトラではすれ違いになってしまったけれど、ついにお会いすることができた。
八百さんライムグリーンさんを探しに小学校の体育館に行ったが混み過ぎていて見当たらず。結局、こちらの体育館に合流してもらった。
いろいろあったが、走る書店員さんともようやく連絡が取れ、合流。
直ぐ横の陣地には Chunen-runnerさんが到着されるし、同窓会見たいな雰囲気だ。
stone_takedaさんからも連絡が入ったが、準備で忙しそうなので、スタート場所で!とのこと。

12時半、開会式
雨も心配ないし、不要だろうと気になっていたザックの中のスパッツを置きに体育館に戻ると、ライムグリーンさんも忘れ物を取りに来ていた。頑張りましょう!と激励しあう。
そして私は、しばらく食えないだろうと あんぱん を食べた(゜゜)\バキ

他のメンバーを見失い、八百さん、ライムグリーンさんと3人で12時間以内の中段に移動。ここで、アート鈴木さんの奥様に写真を撮ってもらった。
中段に着くと、伊吹、丹後とご一緒させてもらった、ドラマだ~!の かねやんさんを発見。硬い握手を交わした。体育館の場所を知らせていたが、携帯を見れなかったようだ。
そして、ちーぽん哲さんも密かに応援に来てくれていたようだが、残念ながら会えなかった。知らせてよ~~!

北丹沢のときのように、メモを作成しておいた。

06santaimap
クリックすると大きくなります。


赤字は峰さんの情報をメモったもの。試走していない私に取って、コースをイメージする大事な大事なポイントである。今回はこのメモで、今どこにいて、この先どうなるか、登りや下りの終わるポイントなどが分かって、頑張れた。ありがとうございます。峰さんも会場やコースに来てくださったようだが、お会いできなかった。残念。

一番下に書いたのが、今回の目標タイム。16時間30分のペース配分ハセツネのために-その4)。
 1CP   4:30
 2CP   9:30
 3CP  14:00
 Finishi 16:30
この目標タイムに合わせて補給食の配分を考えた。
その上が、昨年の通過タイム。
その上が、峰さんの予想区間タイム。
山の頂に書いてあるのが、楽天ブログの やn さんの想定タイム。
どれか近い値を採用しようという、おいしい考え(゜゜)\バキ

Chunen-runnerさんのまとめられた昨年の完走者の区間データから、1CPのタイムはその先のタイムを予想する判断材料になることが分かっていたし、また、Adventure Sports Magazineの記事から入りの1CPの到達タイムでゴールタイムを大胆にも予想してみた(ハセツネのために-その4)。
ということで、やn さんの1CPまでのタイムが私の昨年のタイムに近いので、頑張ればひょっとして可能かもという判断。
峰さんの区間タイムは、山を歩く(走る)人のいろいろな要素を含んでいる時間と思い、目標にさせてもらった。

自分でも驚く結果となった。
私的データ解析はこちらで~す。

06santai14



スタート~1CPまで 4時間18分 566位/1991人中


大混雑の中、歩くようにゲートを通過。ピー、ピー、ピーと鳴り響く。
直進して秋川街道を右折。今年は交通規制をしていただいたようで、車道を走れる。
昨年はいきなり信号待ち。そして狭い歩道を走ったっけ。
登山道入口での渋滞を避けるには、のんびりしていられない。
が、ほどほどに走ればなんとかなる。ダッシュをする必要はない!
というのは、小和田橋を渡って広徳寺への登りに入ると、12時間以内、いや、もっと前の10時間以内を目指しているはずのランナーの中に、歩き出す人が多いのだ。多分、入口の渋滞を避けようと、前からスタート&回りのほんとに速いランナーにつられてオーバーペースになったランナーだろう。だからここで簡単にパスできる。兎に角苦しくない程度に歩かずに今熊神社まで走れば先に登山道入り口に到着できる。あくまでも、私レベルの完走時間での話であるが(^^ゞ。変電所辺りは緩い下り坂なので、突っ込み過ぎないようにしないと、後が恐い。ここで、後ろからやn さんに声を掛けていただく。そして、裏返しになっていた「マラソンの小部屋」タグを直してくれた。感謝。

今熊神社到着。昨年より2分遅着。
まあ、誤差範囲であろう。
神社の先から石段となり、山道に入って行く。
京都トレイルランナーさんの言葉「 持久系に休憩はいらない」。北丹沢でもこれに徹したが、このハセツネでもこの考え方で山道に入る。平坦や下り坂を気持ち良く走り、緩い登りは早歩きに、きつい登りはペースを落として休まず登った。きつい登りでも、その次には下りがやってくる。ここで息を整えれば、次の登りも何とかなる。オーバーペースには気を付けないと、後が続かなくなる。
途中、僅かに渋滞があったが、完全に止まってしまうことはなかった。それでも先を急ぐランナーはコースを外れ、きつく険しいルートを進んでいた。体力の消耗も激しいだろうに。
燃費よく走る という考えはしゃおらいさんとzzzさんのブログでのやり取りで気づかされた。エコドライブである。
1時間経過時に、登りで大福を食べる。やっぱ美味しい。

入山峠到着。やn さんの予想タイムより3分遅着。
ここで階段を登るのに、ちょっとした渋滞が発生していた。皆並んで順番を待っているのに、平気で脇を擦り抜けて行くランナーがちらほら。皆休んでいるのではなく、待っているのに。心狭きランナーよ。
階段を登っている途中で後方に並んでいるランナーの中に、ライムグリーンさんを発見、お互い大きく手を振って元気を確認し合う。
ここから先の市道山分岐までは、峰さん情報のピーク数 4 4 4 2 を数えながら、苦しいアップダウンを乗切った。ただ、数え方が悪く、ピーク数が合わなかったりしたが、先に進んでいることには変わりない。昨年はこの辺りの下りが泥々で転倒するランナーが多かったが、今回は恵まれている。
ただ、既に石や木の根に足のつま先をぶつけている。ゲルフジはレオナディバイドに比べつま先の剛性が弱いようだ。同じペースで先で走るランナーの中に、同じゲルフジを履いている人が3人いて、なにか嬉しさを感じた。また、自分の選択も間違っていないことを思う。

途中10km地点通過 昨年より6分遅着。

気分的、体力的には苦しくないが、タイムは遅着。まだまだ序盤。ライトを点けずに1CPに辿り着ければよし!
この間に楽天 barmy さんに追いつき、登りで先行させてもらった。
2時間後に大福を食べ、アミノバイタルプロを服用。また、ねり梅も適時摂取。

程なく市道山分岐に到着。やn さんの予想タイムより4分遅着。
ここではスタッフの方がコースを指示してくれていた。ありがとうござます。

次の目標は醍醐丸。 
吊り尾根は気分よく走れる箇所が多いので、集団に付いて行く。無理して抜かない。ただただ付いて行く。細いトレイルで無理なく遅いランナーを抜くには、登りになり先行ランナーが歩きだすその2歩先まで走ればいい。登りでも無理して抜かない。下りに入る前に一息入れる感じでペースが落ちるので、そこを先行させてもらう。兎に角、休まない。

醍醐丸到着。昨年と同着。やnさんの予想タイムより1分先着ヽ(^O^)ノ
歩きながら PowerBar に挑戦してみる。PowerBar を半分に切り、サランラップで1.5巻しセロテープで剥き出し口を付けておいた。これが、塩梅よかった。簡単にラップを剥がせてストレスなく給食できた。

20km地点通過。 昨年より5分先着。
いい感じである。三国峠と20km地点、どちらが先でしょうか?逆かな。
昨年小用を済ませた樹林帯を通過。浅間峠 1CP が近い!。
なんとか日があるうちに通過できそうだ。

浅間峠 1CP に到着。4時間18分 昨年より5分先着ヽ(^O^)ノ
566位/1991人中 昨年も同じような順位だったと思う。まずまずのペースなんだろう。

昨年はチップの調子が悪く通過時間が記録されなかった。心配なのでゆっくりとマットの上を通過。ピー音が聞こえてきたので、一安心。自動計測器とは別に、スタッフの方がナンバーを記録されていた。
昨年は雨宿りしながらライトの準備をしたが、今年はまだ明るいので、止まらずに先に進んだ。

ここ区間での給食:大福2 PowerBar 1/2 を2 アミノバイタルプロ2 ねり梅

1CP~2CPまで  4時間02分 358位/1712人中


この区間には三頭山の登りが待ち受けている。覚悟せよ!
というより、そこまでの行程をお余り覚えていないので(^^ゞ とっても新鮮な気持ち。 コースを確かめながら三頭山の登りに取りつきたいと、1CPを通過した。

1CP からライトなしで頑張れるまでまで先に進み、18時ちょっと前にザックを開けることなく外側のネットからヘッドライトと SuperFire301と2CPまでの補給食を出して装着&詰め替えて出発。
SuperFire は落とさないようにカラビナキーホルダーで右腕の汗止めに繋いだ。これで不意のアクシデントでも落とすことはない。また、SuperFire の電池をセーブするため、走る時だけヘッドライトと併用することにした。日原峠に向う途中の下りで SuperFire を初めて併用したが、無茶苦茶明るい。昼間のように快調に下れる。高かったけど購入してよかった。

日原峠に向う途中、右手の木立の間から満月が顔出した。思わず前行くランナーに教えてしまったが、あまり反応がなかった(^-^;;;
暫くは右手に月を見ながら先を進む。

標識を確認しながら、土俵岳を通過。走れるところは走り、登りは休まず登るの繰返しで笛吹峠を目指す。昨年は1CP を過ぎると独りぼっちになる時間が長かったが、今年は集団の中の一人という感じでいいペースで動き続けることができている。

笛吹峠到着。 峰さんの浅間峠からの区間タイム50分での到着は無理だった。ただ、やn さんの予想タイムより6分先着しているヽ(^O^)ノ
峠にはスタッフの方がいて檄を飛ばしてくれていた(違ったかな?)。
30km通過。 昨年より41分先着。区間タイムで36分短縮である。昨年は、かなり苦しんでいたんだろうな~。

三頭山の取付き、西原峠に到着。峰さんの笛吹峠からの区間タイム50分より10分早く到着できたヽ(^O^)ノ やn さんの予想タイムより16分先着。頑張れたのかな(^_^)
さあ、これから三頭山への登りが始まる。 PowerGel をお腹に入れながら登りに取り掛かる。目標は峰さんの区間タイム60分。昨年はこの登りが泥沼化していて、滑って登れなかった記憶がある。時にはブッシュを登ったりもした。今回は大変いいコンディションである。ひたすら前行くランナーについて行く。ここでも休まず登り続けた。ブッシュをみると、寝ころんで休んでいるランナーもいるようだ。寒くはないのだろうか、と心配になる。
大沢山を越え、避難小屋を通過し、59分で三頭山の頂上に到着
スタッフの方が三頭山ですよ! と大きく声を掛けてくれる。疲れが吹っ飛ぶ感じだ。昨年は山頂でへたり込んだが今回は休まず鞘口峠の下りに挑む。

昨年は物凄い下りで泣きそうだったことしか覚えていない。
今回は、膝にはきついながらも小走りに下れている。ただ、下りではつま先が痛い。靴ひもをもっと締めればいいのかもしれない。 峰さんの区間タイムでは20分。20分間頑張ればこの下りも終わる。 と思いながら先に進んだ。この下りでもSuperFire はよく働いてくれた。
しかし、20分経ったが、峠の明かりは見えてこなかった。ただ、何人かの集団でジグザグの急坂を下っているので、気分的には前向きで、行列が電車みたいで楽しくもあった

ようやく鞘口峠に到着。三頭山から26分掛かってしまったが、昨年より14分も早い。やn さんの想定タイムより26分先着。 昨年に比べて、1時間20分も早く到着した。しかも、元気(^_^)

ここでも休まず 4.07km 先の 2CP 月夜見山第二駐車場を目指す。
2CP までも7~8人の集団で行動。トレイルでは真ん中辺りをキープしていたが、2CP に近づき、一旦舗装道に出たところで、どん尻に(^_^) 皆さん速い。 でも焦らない。
再びトレイルで団子状態のまま再度歩道に出てまたトレイル。次に舗装道に出た時は、2CPが目の前となる。昨年はこの舗装道で足を引きずるように歩いていたが、今回は走れる。なんと、集団のトップで到着!と思ったら、最後に抜かれた。まだ途中、先は長い。

2CP到着 8時間20分 昨年より1時間34分短縮ヽ(^O^)ノ
358位/1712人中 208人抜き

三頭山から予想90分は、もっと削れるだろう という峰さんの言葉通り、73分で到着できた。
ここでは合わせて1.5L分の水かスポーツドリンクが貰える。1CPのちょっと先でライトと補給食を取りだした時以来、初めて足を止め、ザックを背から降ろした。
水の残量をチェックしたところ、1Lペットボトルにはまだ200~300mLのアミノバリューが残っている。ここまで、800mL 足らずしか給水していないことになる。

ここ区間での給食 PowerGel 4 アミノバイタルプロ2

まず、残りを飲み干し、給水所に行ってスポーツドリンクを1L 入れてもらった。
スタッフのおばさん(おねえさん)が、もう500mL給水できるがどうする? と尋ねてくれたが、空いているペットボトルもないし、これから先、2.5Lも水分はいらないと思い遠慮した。
ザックを置いた場所に戻り荷物を整理して、PowerGel 1 と アミノバイタルプロ1を摂る。
その際、持参した500mLペットボトルのアミノバリューを200mL程消費。ここで、持参した500mLの水(自宅の水道水)を、捨てた。自前の水なので許してくださいm(_ _)m
暑いさなかここまでの給水が800mL程度であり、これから先、涼しくなる。また、大量に消費するとしたら、御前山の急な登りだけだろう。いざとなれば、その先には水場もあるし...。走っている時は給水システムに繋がっている1Lペットボトルのアミノバリューで十分である。という判断。2CPを離れる時点で、1.3Lの水は私には十分過ぎる。

昨年の記憶から、2CPを飛び出すと、ツルツルの坂道が待っていると思っていたが、滑ることなく淡々と下れた。心配していた難所を突破。途中、2CPで食べるはずだったPowerBar を摂る(2CP に1時間程早く着いてしまったので)。
御前山へは60~75分という峰さんの読みがある。それを目指して足を進める。ここから先の昨年の自分の記録はまったくあてにならない。変わらぬ作戦だが、走れるところは小走りに、無理しないペースで楽しく走る。
丸いお月様を前方に見ながら先へ進む。この辺りは風が強く少しひんやりしたが、気持ち良く感じる程度だっだ。また、ダブルストックで軽快に登って行くランナーの後を暫くの間付いて行った。
御前山へはジグザグに登って行くが、先を行くランナーたちの明かりが点々と真上に見える。あそこまで登るんだ~と、先が長く苦しいが、休まず山頂を目指す。

御前山に到着。9時間33分 2CP から73分。 
ここまで、それぞれの区間タイムの感じから、なかなかいいペースなことは分かるが、何時間台でゴールできるとか、そんな先のことは考えられない。なぜなら、昨年、ここから3CP まで4時間以上掛かっているのだ。
御前山でも休むことなく大ダワへ向う。基本的には走れるところは走るが、無理しない。それは、金毘羅尾根を快走するためにも、脚を労らなければと思う。
段差の大きな階段や岩場は要注意。平坦そうなトレイルも木の根や、弱くなった路肩に足を取られないようにしないと。こんな時には SuperFire のスイッチをカチッといれる。そうすると、体にもスイッチが入る感じで走れる登りになると、またカチッとオフにする。無理しないペースで淡々と登れる。

大ダワ到着 10時間14分 御前山から41分 昨年より2時間36分も早い!
昨年は雨の降るなか、妙に立派なトイレの前からリタイアしたランナーさんの待機所の温かそうなテントをボ~っと眺めている自分がいた。
今年は違う。休まず先に進む。これから最後の登り大岳山に挑む。

大岳山までのルートは、峰さんメモで4つのパートに分かれていることを確認。最後は松の根!
メモにあるガレの鎖場とか大きな岩が出てくると、嬉しくなる。この大きな岩の手前で1人のランナーがルートを見つけられず止まっていた。メモでは右から抜ける! である。最後に大きな松の根っこが出てきた。大岳山山頂も近い。

大岳山到着 11時間09分 大ダワから55分。
昨年はあまりのしんどさに計測し忘れている(゜゜)\バキ
ここでも休まず3CPへ向けて出発。

岩場を下りると、大きな岩のギャップが出てくるが、ここも峰さんメモで左から右に足だけで抜けられた。その先には、鉄階段や鎖場の連続が待っているが、なんとかなるだろう。
ただ、足のつま先が限界に来ている。岩場に足を置くたびに激痛が走る。でも泣いてはいられない。なんとか鎖場をクリアーして55km地点を通過。ここからラストスパートとはいかないが、小走りには足を進める。金毘羅尾根のために、疲れを抜きながら

大岳山から3CPまで 峰さんは30分、やn さんは45分と想定している。岩場、鎖場で時間をロスしたが、切りのいい12時間前に3CPに到着したい気持ちが強くなる。具体的に~までに着きたい! と思ったのは今大会、初めてかもしれない。思い始めると実現したくなる。それには、走る!  比較的平坦なトレイルを3CPの明かりを目指して走る。だけど息が切れない程度に。水もまだたっぷりあるので、水場も飛ばして突き進む。クネクネと何度かカーブを曲がると、明かりが見えてきた。

3CP に到着 11時間57分 やったヽ(^O^)ノ 
大岳山から48分掛かったけど、いい感じで走れた。
2CPから3時間37分。昨年より2時間17分も短縮できた(@_@)
287位/1519人中 71人抜き

3CP で最後の金毘羅尾根快走のために荷物を整理しようとザックを降ろしたら、スタッフの方が、こっちが明るいよ! とテーブルを指さしてくれてた。お礼を行って移動。昨年もこのベンチに腰を降ろしたな~。今年はスタートしてから初めて腰を降ろした。
500mLのペットボトルに入ったアミノバリューの残り300mL程度を飲み干し空にする。PowerGel を食べ、1つをズボンのポケット入れておく。ウエストポーチは走っている時揺れるので、ザックにしまう。SuperFireは電池交換せず(結局、交換せずに1CPから9時間近く使うことができた。こまめにOn/Off すれば大丈夫だ!)
さあ、2時間で下れれば13時間台でのゴールも夢ではない! と思いながら出発。時計は12時間を1分ほど過ぎてしまっていた(^^ゞ

ランナー3~4人で日の出山を目指す。アスファルトの下り坂が、脚にビンビン響く。歩きと走りを交ぜながら、日の出山の上り口に到着。スタッフの方の指示に従い、最後の登りを膝に手を付きながら登って行く。体は疲れているはずだが、妙に嬉しい。これを過ぎれば待ちに待った金毘羅尾根が待っている。

日の出山到着 12時間25分 
あと10kmを切っている。14時間までの残り時間は1時間35分。
嬉しいことだが、日の出までには時間があり過ぎた。先を急ぐ。
昨年は、日の出山からの下りで泣いた。石段、丸太階段の連続。今年は駆け下りられている。トレイルに入ってからは、ちょっとした登りは早歩き、その他は走りに徹した。ほとんどのランナーが歩いている。登りで追いつき、下りで気持ちよく拾って行く。泥濘んで滑りそうな下りも、北丹沢の下りを思い出しながら、下れた。
しかし、残り5km の標識がなかなか出てこない。13時間10分くらいまでに出てくれば、早歩きでも13時間台でのゴールは可能。でも出てこない。

ようやく出てきた、残り5km の標識!13時間03分。 
13時間台でのゴールは確実となった。あとは、いかに気分よくゴールするか!  それには、休まず駆け抜けることが一番。足の痛みも忘れて、兎に角、走る、走る、走る。歩きのランナーは抜いても追いかけてこない。追いかけてきても、先に歩き出してしまう。気になるのは、私と同じように快走しているランナーのライト。自分のライトで照らさないように、ときどき首だけを後ろに回して後方を確認するが、それも見えてこなかった。神社にまでは......。

トレイルから荒れたアスファルトの下り坂に入ると、残りは僅かだ。ただこの坂が思ったより長かった。足の裏は痺れているし、つま先と膝は悲鳴を上げている。
ここで、やって来た、ぴったり付いてくるライトがカーブを曲がるたびにチラチラと目に入る。負けてはいられない。スピードが落ちたな!と思われたら拾われちゃう。逆に元気だぞ! とペースアップのふり。なんとか、一般道に出る手前で振り切れた。
スタッフの方の誘導灯に従い一般道を左折する。前方にはランナーの明かりが見える。抜きたいというより、付いて行けば間違えずにゴールに辿り着ける という気持ちの方が強かった。スタッフの方の誘導灯が左右に振られている交差点を左折。そして100m ほど前方の最後の交差点でも誘導灯が振られている。こっち、こっちだよ~。と招いてくれている。
笑顔でお礼をいって、最後の直線。前のランナーがゆっくりとゴールするのが見えた。
そして、金毘羅尾根を29人抜きでゴール!
ウルトラでは万歳をしてゴールしているが、ガッツポーズで Finish ラインを駆け抜けた。

06santaigoal吠えてる(^^ゞ



13時間39分26秒 総合258位/1515人 男子総合237位/1358人 40歳代では70位/387人

ゴール後、折りたたみイスにどかっとと腰を降ろして、本気で休んだ。ただ、脚は痛むが、気が張って思ったより元気だった。
サービスの豚汁をいただき、完走証のでき上がるのを待つ。その間にも次々と頑張ったランナーさん達が思い思いの表情でゴールに飛び込んでくる。

完走証を貰い、酎ハイとコーラを買って体育館に戻ろうとしたら、やn さんから声を掛けてもらった。再会である。健闘を讚え合い体育館へ。
早くにゴールしたランナーさん達が、寝袋に入ってゴロゴロしいる。蹴らないように注意しながら荷物置き場に辿り着いた。
おお、原始人Rさんと再会。足の故障にも負けず素晴らしいタイムで初ハセツネを完踏された。おめでとう!
14時間ぶりに靴を脱いで見た自分の足は、10本中8本の指がソックスを突き破り顔を出していた。ツメさんは.....。汗が滴る膝の圧迫サポータを脱ぐ。膝の裏側が擦れて剥けていた。
着替えもせずに、鞄から持参した好物の柿ピーを出してそれをつまみに酎ハイを飲む。
美味い!

体育館かなり冷えているので、着替えてゴロゴロしていると、kuri さん、zzz さんが温泉に浸かってさっぱりとした身なりで戻ってきた。再会出来てよかった。お二人とも好タイムでのゴール。おめでとうございます。
他のメンバーがゴールするまでの間、kuri さん、zzz さんといろいろお話させてもらった。
その後、残りのメンバーも次々にゴールされた。


持ち物評価
◎ドイタースピードライト20--20Lは大きすぎるが、金欠で購入を我慢。 ただ、軽いので大きくても負荷は小さかった。
給水--1.5Lで十分だった。2CPからは1Lでも十分だ。
◎1L ペットボトルx1本 アミノバリュー2倍希釈
◎500mL ペットボトルx1本 水(怪我洗浄)
◎500mL ペットボトルx1本 アミノバリュー原液(1Lペットに追加していく)
  2CP では1Lアミノバリューを給水。水500mLを捨てた
◎給水システム--ペットボトル用で十分使えた

ライト
◎ヘッドライト TIKKA XP--登りでは十分すぎる
  予備電池単4x3本 1セット---交換せず
◎◎ハンディライト SuperFire301--これがあったので下りや平坦トレイルもスピードを出せた
  予備電池リチウムx2本 2セット。3時間x3=9時間。 
  点けっ放しなら気温も低いし、せいぜい7時間くらいしかもたないだろう。
  登りはスピードが遅いのでヘッドライトのみ使用し、下りでSF301も使用する。
  3CP からは気持ち良くゴールを目指すために、連続点灯できるように1セットは
  残しておくこと!----結局交換せずに Finish できた。予備は1セットで十分だろう

雨具&防寒
△mont-bell U.L.ウインドジャケット---使用せず
△ボディテックドライコンプレッション(防寒服代わり)---使用せず
◎手袋---汗で重くならず、岩から手を守ってくれた

補給食 3CP で予備食を残して全て消費する予定。---1600~1800kcal 摂取ですんだ。
△アミノバイタルプロ 8袋---残り3。粉末は飲み難い。来年は、錠剤にしよう
  2時間毎に1袋 16時間分
◎PowerGel 41g 116kcal 12個---8個928kcal 摂取。残り4
  5時間後の1CP通過後から1時間毎に1個。2CPで1個。16時間後に完食。
◎PowerBar(55g200kcalの旧品)3個を半分に切り、6片。--4片400kcal摂取。予備食分残る 食べやすかった
  3&4時間後に1片ずつ。2CP で2片。残り2片は予備食
◎大福 2 --2個 300kcal 位か?残りゼロ
  お腹が元気な1&2時間後に消費
○カロリーメイト(400kcal ) 予備食--残る
◎ねり梅--半分残る
△しまなみの塩--残る ねり梅で十分

その他
・ゴミ袋
・保険証、貴重品
・医療セット
  カットバン、プロテクションシール、胃薬、整腸剤、
  鎮痛剤、カフェイン剤
・「マラソンの小部屋」タグ

ウエア&靴
◎アシックス ゲルフジ--グリップも十分。ツイキ上げもないが、前が弱いので岩にぶつけると指が死ぬ
◎5本指靴下
◎上 ハーフジップ半袖--寒くも、暑くもなくいい感じ
◎下 半ズボン(ポケットあり)--寒くも、暑くもなくいい感じ ポケットがあると便利
◎膝サポータ--膝の保護には必要だが、汗で膝の裏が擦れて赤剥けていたかった。だいぶ使っているから硬化しているのか?
△バンダナ or 帽子--使用せず いらないだろう
◎普通の近視メガネ(サングラスでは見えないだろうな~)--サングラスが欲しいな~

私的データ解析はこちらで~す。
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