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4月4日はとても暖かい日でした。
そして東京主要地で桜が美しく見える最後の日……だったような気がします。

私、たまの親孝行として母親を誘い、竹橋にある【国立近代美術館】に行ってまいりました。
【藤田嗣治 展】を鑑賞しに行ったのです。
結構混んでいましたが、そこは《平日》の強み。
ゆるゆると歩みながらすべて観ることが出来ました。

東京美術大学校に通っていた藤田氏の初期の作品は、それなりに才能の煌きの有る物でしたが、その頃の師にはあまり能力を認められなかったようです。
その後藤田氏は渡仏し、《パリ》の自由で芸術を愛する空気の中、当時活躍していた画家達に触発され、作品上で様々な試行錯誤を繰り返します。
(女性関係もなかなかにお盛んだったようですが、そこは《青春》ってやつというか、なんというか……)
やがて日本人(東洋人)である自分のアイデンティティを芯としながらも、独自の作風を創り上げて行きます。

【素晴らしき乳白色】と賞された人物画(主に女性のヌード)の独特の肌の白さ、陰影の美しさ。
油絵でありながら、その繊細な色使いには驚くべきものが有ります。
水墨画・日本画の技法や細密画・ペン画の繊細さを作品上に展開し、また東洋人独特の忍耐強い描き方もカーテン生地や洋服の柄などに見て取れます。
素晴らしい作品の数々でした。
日本人画家がパリで成功したというのは、同じ日本人として何とも誇らしく感じられるものですね。f(^ ^;)

ただし、【戦争中の作品】には賛否両論あるようです。
時代性というものがあるので致し方ないだろうと思います。
『軍部に協力した』と誹られたことに関しては気の毒な気がします。
凄い作品が4点ほど、一部屋に飾って有ります。
……しかし、すべてが茶色に見えます。
【素晴らしき乳白色】の作家にこのようなものを描かせるのは、惜しいと思いますが、その実力のほどを知る凄い記録になっている事も確かです。

藤田氏は再びパリに行ってしまいます。
どうも日本では生きにくかったようです。
最終的にはフランスに帰化します。
キリスト教を学び洗礼を受け、【レオナール】という名前を与えられます。
それはやがてパリ郊外の教会を作ることにも繋がって行きました。

大戦中は中南米を中心に移り住み、その体験はまた、作品に影響を与えました。
その後、日本に凱旋帰国もしたようですが、終の棲家は《パリ》だったようです。

******************

とまあ、楽しい1日でした。

******************

さて。
帰りは《千鳥ヶ縁》を歩いて、最後の花見を楽しもうとしたのですが。
うっかりと、皇居の警備員の呼び込みに引っかかりました。
『見学するならあと30分ですよ~』
こんなのに弱いんだから、嫌になっちゃうよね。o(*≧д≦)o″ダメ!!

北桔橋門から入りました。
無料なのは良かったんですが、
【皇居って、一般人が見るべきものは何にもない】んです。
《江戸城跡》はキレイさっぱり芝生の平地です。
《大奥跡》も《松の廊下》も掲示板が立っているだけ。
木だの花だのの樹木が植えてあるだけです。

なんて詰まんない所なんだっ!!!
【江戸城資料館】でも建てろいっっっ!!! と思いました。
警備の警官やら何やら見ていてムカつきました。
そりゃ八つ当たりですけれどね、色々と無駄だと思いましたよ。(怒)

時間的余裕を見て、のんびりと何もない事を楽しみに行くのならいざ知らず、『あと30分』で早歩きで湾曲した道を行くのは非常に疲れました。
結局《大手門》までは歩けないと判断し、元来た道を引き返したので、疲労感は倍増しました。

そして、《千鳥ヶ縁》を歩いて花見をする事を断念せねばならなくなりました。
母も私も疲れてしまったのです。
とても不機嫌になりました。
周囲には喫茶店も有りません。
既に夕刻、冷たい風も吹き始め、楽しかった1日を台無しにするような惨めな気分です。
トボトボと堀沿いの散歩道を歩き、やっと半蔵門線近くのコーヒーショップに入って一息つきましたが、そのお茶もあまり美味しく感じられず、ガッカリでした。

腰痛持ちの母には悪い事をしてしまいました。
こんなはずじゃなかったのになぁと思いつつ、駅まで見送りました。
弟には《うなぎ弁当》のお土産をひとつ買いました。
《豪華花見弁当》を買って帰ると母は言っていたのに……。
電車の時間を計算すると、それしか買えなかったのです。
唯一の救いは《カウンターに残っていた最後の1個だった》ということでしょうか。

ま。
さっき母親に電話をしたら『体調はそう悪くない』、とのこと。
取りあえず、それだけで良しとしよう、春の1日。
でした。





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Last updated  2006.04.05 20:00:17
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