テーマ:住宅コラム(1789)
カテゴリ:団地めぐり(東海)
東海団地めぐり、今回は名古屋市営住宅 くさなぎ荘。
名古屋市営住宅は、OO荘という名前が一般的です。 このくさなぎ荘は、昭和32年と38年建築の団地。 名古屋市熱田区池内町、イオン熱田にも近いです。 戸数は130戸。 住棟です。 この団地には住棟が4棟あり、2種類のタイプが2棟ずつあります。 住棟番号はABCDまであり、A棟とB棟がこの写真のタイプになります。 南面はのっぺりした感じですが、側面をよく見るとヒサシが途中で途切れており、建て増しされた感じがあります。 戸数は1フロア6戸で5階建て。 南面で奇妙なのは、3つの柱間が2戸分になっている事です。 上の住棟の北面です。 階段室に透かしブロックがふんだんに使われています。 階段自体は住棟と平行になっており、旧い公団住宅のような雰囲気です。 A棟とB棟が並んでいます。 住棟記号から、こちらの住棟が昭和32年建築と思われます。 他では見ないタイプ、全国的に見てもたぶんここにしかない住棟タイプと思われます。 階段室部分のアップ。 透かしブロックが縦長なのが気になります。 階段室全体が透かしブロックで覆われているところも、独特です。 もう一つの住棟タイプ。 C棟とD棟がこのタイプになります。おそらくはこちらが昭和38年建築と思われます。 こちらの住棟も南面は建て増しタイプ。しかしA棟とB棟とは異なり、建て増しがすぐにわかる構造です。 妻面は、梁が出っ張ったタイプ。おそらくはこの住棟の構造自体が梁で強度を保つ構造なのでしょう。 北面です。A棟とB棟と比べて若干近代的な雰囲気です。 このタイプの住棟も階段室に透かしブロックが使用されています。 階段室は透かしブロックで完全に覆われており、エントランス付近も透かしブロックで飾られています。 こちらの住棟には階段室にダストシュートが取り付けられています。 ダストシュート下部のボックスが高い位置にあるのは名古屋市営住宅ではよく見る仕様です。 なお、ダストシュートはこのC棟とD棟にはありましたが、A棟とB棟にはありませんでした。 もしかして、A棟とB棟は南面にダストシュートがあったのを、建て増し時に撤去されたとか。 あくまで推測ですが。 以上、名古屋市営住宅くさなぎ荘でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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