テーマ:団地めぐり(68)
カテゴリ:団地めぐり(東海)
東海団地めぐり 今回は名古屋市内にある老松市街地住宅
名古屋市の中心街からほど近い場所に建つ市街地住宅。 撮影日:2010年 9月11日 名古屋市内を車で走っていると、若宮大通り沿いに建つ味のある高層集合住宅が目につきました。 けっこうな規模の住宅、これが日本住宅公団が手がけた老松市街地住宅です。 実はこのカメラアングルの上には名古屋高速が通っており、アングル内に高速を入れずに団地全体を撮れる場所を探すのに苦労します。 現在は高速道路沿いのせせこましい空間に建っているのですが、建設当時は高速道路はなかったため、100m道路で名高い広々とした若宮大通りに面した巨大な箱がそびえているといった光景が見られたのでしょう。 銘板です。名称は「老松公団アパート」となっています。 昭和40年から42年にかけて建設されていることがわかります。 若宮大通りに面した1階部分は、以前は何かの施設が入っていたらしく、玄関と掲示板が残っていました。 スプレーで落書きされて少々荒れています。 後日調査をしてみると、ここには名古屋市営バスの車庫(老松自動車運輸事務所)が昭和56年まで設けられていたようで、北側のL字型の住棟に囲まれた部分には市営バスが並んでいたことが航空写真からもわかります。 そもそもここの場所には、名古屋市電の車両基地「老松電車運輸事務所」が置かれていた場所でした。 昭和25年に若宮大通りの拡幅に伴い敷地の一部を道路に譲って閉鎖され、跡地に市営バスの車庫が設けられたとのことです。 名古屋市内の市街地住宅は、市営交通関係の施設が併存されていることが多く。ここも実は車庫でした・・・ 若宮大通りから入った路地沿いには千早コミュニティセンターという公共施設が入っています。 アパート入り口の表記は「UR賃貸 老松団地」となっています。 名古屋の市街地住宅に良く見る切り文字タイプの表記ですが、賃貸を前面に押し出しているのが珍しいですね。 屋上のペントハウス部分。 屋上遊具もあります。 コンクリートの人研ぎ製ですが、塗装されているので滑りは良くありませんでした。 この公団老松市街地住宅の北側には、名古屋市営住宅の千早荘はあります。 L字型の公団市街地住宅の空地を埋めるように市営住宅の住棟が2棟建っています。 昭和58年に建設されたとのことで、前述の市営バスの車庫が昭和56年に閉鎖された跡地に建てられたようです。 さらに住棟で囲まれた中央部分は駐車場になっています。 このあたり、公団と市営の住宅が共存している面白い空間になっています。 まあ、元々が市交通局の敷地であったことがわかれば納得ですね。 以上、老松市街地住宅でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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