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女は、いつもと違う道を歩きました。 こころは時々赤ずきんの女の子のようになります。 森の中をお散歩するように、 街の中をお散歩します。 女の子は、黒いつるつるの犬を見つけました。 ウィンドウの犬を、暫く身をかがめて眺めていました。 それから、女の子は、そこのお店の中が見たくなりました。 思い切って、ドアを開けて入ってみました。 魔法使いのお婆さんではなく、お姉さんがいました。 棚には、女の子が大好きな可愛らしい箱が並んでいました。 それは、それは、花や蝶や葉の美しい柄だったので、 「これは幾らしますか?」 とお姉さんに聞きました。 すると、「1280円ですよ」 「それなら、わたしのお小遣いで買えそうだわ! この蝶々の箱は?」 「大きいのは1800円で・・・中くらいのは同じ1280円で・・」 「このケースはどうですか?」 「本当! これいいわね! 大好きこの柄・・。 テーブルの上が片づかなくて、丁度良かった!」 すると、お姉さんは、 「飴もありますよ。ショウガの飴と、紅茶の飴、甘くない アーモンドチョコ・・これはいかが?」 女の子は、ショウガの飴とアーモンドチョコを一つずつ 貰って食べました。 「じゃこれも!」 女の子は、森のお店屋さんで、箱をいっぱい買って 飴とアーモンドチョコも買って、お家に帰りました。 この女の子は、お買い物をすると、 水差しに水がいっぱい注がれたように 満たされるのでした。 ふっと、幸せって何なのかしら? 女の子は、その晩、夢の中で、 黒いつるつるの犬に向かって話しかけたのでした・・。
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