テーマ:最近観た映画。(40123)
カテゴリ:絵画
公開されて直ぐに観に行った『GANTZ』は、初めての感触の映画 だった。原作がアニメだと知っていたので、なるほどと想わせる。 発想がすこぶる面白くて、けれども、ホラー映画というのだろうか、 気色悪く怖い感じで有りながら、観る者の情に訴えかけるところがあって、 みるみる引き込まれてゆく。主演の二宮くんと松山ケンイチの演技も とってもいい。 多くの人がきっと考えたことがあると想うけれど、ホームから転落した人 を助けられるか? ここから物語は始まる。運命なのか、引きずれこまれて 命を亡くす学友同士の死後の物語なのだ。 ここに、善とは、正義とは、友情とは? と云う問題が次々と突き付けられて ゆく。それが、死んだはずだと想っているのに、襲い来る恐怖。 不思議な球体のGANTZという謎を含んだSF的な物体に 主人公らは翻弄されてゆく。 この物語は怖いけれども、大変ユーモアに溢れている。だから、 恐ろしい、けれども、笑っちゃう、微笑むというところが、なんだか凄い と想った。徐々に迫りくる怖さがありながら、意外性があって、 いちいち驚かされる。原作を知らないから、余計に引き込まれる感じ。 二宮くんの勇気ある青年の自然な演技と気弱な正義感の強い松山ケンイチの 演技も上手い。これと、奇想天外なビジョアルが相絡まって、 あれよ、あれよと物語の展開が面白かった。もう観てから暫く経っている けれど、嘗てこのようなタイプの映画は観たことが無かったと想える。 その不思議な感覚。何故と云うと、ただ怖い面白いだけではない、 人間の不条理、命の危機に瀕した時、正義か悪かどちらを選択するのか? 自分が生き残るのか、自らを犠牲にして他者を助ける選択をするか? 何が善で何が悪だと見分けるか? それらを瞬時に見分け判断し、 勇気を持って行動できるか? ということを考えさせられる。 何が善で何が悪なのか? と云う問題が、この原作には大きなテーマ となっていると感じた。それが、最後のクライマックスで、 迫ってくる。わたしはこのラストに大変衝撃を受け、また楽しんだ。 それが、何かしら、コミカルに表現されているところが、原作が 漫画である所以なのかしら? 真面目なテーマなのに妙にホッとさせるところ なのかもしれないなぁと・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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