|
カテゴリ:ニュースな日々
露、早急な「制圧宣言」 侵攻継続の意思示す - 記事詳細|Infoseekニュース ウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領は、激戦が続いた東部マリウポリの制圧に成功したと宣言、「戦果」を誇示する一方、ウクライナ側部隊が籠城する製鉄所への突入を禁じた。プーチン氏は理由を「将兵の損失を避けるため」と説明。損害拡大と兵力不足が指摘される露軍の実情を暗に認めた形だ。同時にプーチン氏の発… プーチン大統領が早々にマリウポリ制圧を宣言した思惑と、その後の世界を想像してみることにした。 製鉄所の地下シェルターは無視して問題ない これまでロシア軍が手を焼いていた製鉄所の地下シェルターだが、マリウポリ市街を制圧し、外部との連絡や補給を完全に断ってしまえば、何も恐れることはない。 1か月なのか1年なのか、それ以上になるのかはわからないが、いずれ出てくるかシェルター内で全滅するしかないからだ。 製鉄所周辺の包囲さえしっかりしていれば、いたずらに労力をかける必要もないと考えたのではないだろうか。 次のロシアの目標はキーウではなく南東部の完全制圧 次にロシアが考えるのは、すでにある程度支配している、南東部の完全掌握だ。 一部にはすでに住民投票の準備をしているという報道もあり、クリミア同様、強引にロシアに併合してしまうのではないだろうか。 そして、その次は・・・ 次の一手は、戦勝・終戦宣言 ロシアは目標を達成し、戦争は終わったと宣言することだろう。 もちろん、併合したウクライナ南東部に軍を残すことになる。 しかし、そこはすでに ”ロシア” なのだから何の問題もないと言い切るに違いない。 なんとも許しがたい言い分なのだが、それどころでは問題が山積みである。 世界が真に闇に包まれるのはそれからなのだ。 ロシア制裁をいつまで継続するのか ”戦争が終わった” 途端に、西側の結束の乱れが露呈するかもしれない。 そうでなくとも、すでに欧米諸国以外では、ロシアによる制裁に加わらず、戦争を遠巻きに眺めている国々がある。 自国の燃料供給に対して不安のないアメリカやイギリスはともかく、ドイツを始めフランスや他のEU諸国は、一刻も早くロシアとの取引を再開したいと言い出しかねない。 さすがにすぐに再開するとまでは言わないだろうが、少なくとも再開をにらんだ動きはすぐに始めるだろう。 ロシア制裁にそれほど前向きでない国々が、「戦争は終わった」のだからこれ以上の制裁は必要ないと言い出したときに、西側諸国が一致団結して制裁を継続できるのだろうか? ロシアは一度手にした ”領土” を手放さない 北方領土やクリミア半島の例を見ても、ロシアが一度手にした領土を手放すことはまず考えられない。 その前提に立った場合、その後の世界情勢として考えられるシナリオは二つだ。 [シナリオ1]うやむやになるロシア制裁 欧米諸国が支配する世界を良しとしない国々を始め、NATO、EU諸国からも制裁やぶりが頻発し、結果としてロシア制裁は有名無実化してしまう。 果たして、日本はいつの段階で ”制裁やぶり” ができるのだろうか? 最後までバカ正直に「制裁、制裁」と言い続けて ”ババを掴む” ようなことにならなければ良いが。 [シナリオ2]国連形骸化、世界が分裂 仮に西側の結束がそれなりに固かった場合には、制裁を続ける西側諸国と、中国ロシア連合との溝が決定的になり、国連は何もできない組織に成り下がってしまうだろう。 ロシアが常任理事国にとどまる限り、安保理も総会も機能しなくなることが目に見えている。 そして、インドを始めとする勢力を取り込もうと双方の駆け引きが始まる。 すでにインドもアフリカ諸国もそれなりの力を付けてきており、大国に振り回されることを拒否して、第三連合が形成されるかもしれない。 国連が機能しなくなり、世界が二分三分された状態になれば、いまよりも紛争の歯止めが効かなくなることは十分に想像できてしまう。 どちらのシナリオに進んでも次はアジア 今回、西側諸国による大量の武器の供与によって、ウクライナがそれなりに持ちこたえ、ロシアも長期化よりも ”部分制圧” で矛を収める選択をする可能性がある。 そして、その後の後始末でも、ロシアが手にした領土をあきらめさせられなかったとしたら・・・ あきらかに次に狙われるのは台湾だ。 ウクライナに比べると台湾は土地も戦力も小さく、周りを海に囲まれている。 今回のような「武器供与」では大して持ちこたえられないだろう。 アメリカが直接的に中国と対峙する覚悟を持てなければ、台湾の制圧などあっという間の出来事だ。 そして「もともと台湾は中国の一部」だと言い張られたら、おそらくもう手出しができなくなる。 全ての成り行きを中国はじっと観察している。 たとえ、ウクライナ南東部とクリミア半島だけだとしても、ロシアに実行支配を許してしまえば、台湾の運命は潰えたも同然だ。 アメリカはともかくヨーロッパに台湾防衛の意思はあるか? その意味では、すでに8年前にクリミア併合を許した段階ですべて終わっていたと言うことになる。 本来、そう言った将来を見据えて対ロシア制裁を考えて行かなければならないが、ロシアが「終戦宣言」を行ったあとでも、ロシアが占領地を放棄するまでロシア制裁を継続することができるのだろうか。 EU諸国に取って、台湾問題と自国のエネルギー問題のどちらが重要かとなれば、自国優先のところが次々に出てきてもおかしくないと考えるのは私だけだろうか。 EUに取って台湾は所詮遠く離れた「極東」の島国でしかない。 ウクライナは自分たちの庭で、ウクライナがロシアに占領されたら次は自国・・・と思うかもしれないが、「極東」で何が起ころうと自分たちの平和が侵されることはないと考えるのではないか。 国連の平和の理念はまがい物なのか? 結局「平和」と言う理想を掲げた国連だったが、結局は自国の利益のために「平和」と言う言葉を利用しようと言う国の集まりだっただけではないのか。 アメリカもヨーロッパも、そして中国もロシアも、自国の利益が最優先であって、「平和」とか「環境」とか言う言葉を ”武器” として、他国よりも自国が優位に立とうとしているだけなのではないか。 CO2排出制限に始まるEV化の流れも、残念ながらその手段のひとつなのかもしれない。 今回のロシアによる侵攻を解決することができなければ、国連も世界も崩壊への道を進むのは間違いない。 できればそうなって欲しくはないのだが、私にはそう言う未来しか見えて来ない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.04.22 23:20:09
コメント(0) | コメントを書く
[ニュースな日々] カテゴリの最新記事
|