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テーマ:洋楽(3286)
カテゴリ:外国語詞和訳
(承前)
『ストレンジャー』を大ヒットさせた翌年 フィル・ラモーンとのコンビで、またもや傑作アルバムをリリース。 『ニューヨーク52番街(52nd Street)』(1978年) 。 「ビッグ・ショット(Big Shot)*」(14位) 「オネスティ(Honesty)*」(24位) 「マイ・ライフ(My Life)*」(3位) 「ザンジバル(Zanzibar)*」 1~4曲目、これは凄い! (シングル・アルバム通じて)初の No.1 を獲得。 ビルボードのアルバムチャート8週連続1位となり、年間でも1位。 グラミー賞でも 主要3賞のひとつでアルバム全体に贈られる Album Of The Year(最優秀アルバム) そしてシンガーであるビリー・ジョエルに対して Best Pop Male Vocal Performance(最優秀男性歌手賞) 二部門で受賞。 前年度は「素顔のままで」という単独の曲に対してでしたが 今度はトータルとして評価されました。 そして(若い人は知らないだろうけど) 日本のソニーとオランダのフィリップスが共同開発した CDが1982年に発売された際 最初の音楽ソフトとして選ばれたのが この『ニューヨーク52番街』です。 ソニーと最も関係の深かった CBSレコード(Columbia) に所属していたのが大きな理由でしょうが (日本では1966年に CBSソニー設立。 1988年には CBS の音楽部門を買収し Sony Music に。) CBS 所属の多くのアーティスト、膨大なアルバムの中で 『ニューヨーク52番街』が選ばれたというのは それだけ高い評価を受けていた、という事でしょう。 アルバムタイトルは CBSレコードの本社ビルおよび 『ストレンジャー』以来レコーディングを行っている A&Rスタジオの所在地ですが 同時に戦前からジャズ・クラブが立ち並ぶ通りでもあります。 ジャズにも強いフィル・ラモーンが本領を発揮。 ゲストミュージシャンを多数招いてジャズの要素を盛り込み 高度に洗練されたサウンド・プロダクションです。 そして、多くの人に受け入れられる"外側"を手に入れ ビリー・ジョエルは 『ストレンジャー』ではいったん封印した 彼自身の"内側"を改めて掘り下げます。 プロの作詞家としての技量(自意識と聴く側との距離感の見極め) が向上しているので 聴き手が自らの事として思い入れ可能な普遍性を持ちえた形で。 今回とり上げた「My Life」はそんな1曲。 実体験を元にしているのが容易に窺えますが ディテイルをほんの少し置き換えることで それぞれの「マイ・ライフ」の主題歌にする事ができます。 ゲスト・コーラスとして シカゴのピーター・セテラとダニー・デイカスが参加。 試聴と歌詞原文(公式サイト) http://www.billyjoel.com/discography/disco_06.html フルサイズのPV(Sony Music Box) http://link.brightcove.com/services/ link/bcpid37114593/bclid36994920/bctid13406454 歌詞の和訳 http://plaza.rakuten.co.jp/miyajuryou/3014#mylife アルバムジャケットも 『ストレンジャー』と同じスタッフによるもの。 スタジオのすぐ隣にあるスナックの前で撮影。 ジャケットにネクタイは、それまでのイメージ通りですが ネクタイを緩め 下はジーンズにスニーカー。 路上にはゴミが散乱。 壁(古いレンガにペンキを塗って、それが剥げかけている)にもたれ 手にトランペットを抱えたビリーは 挑むような目つきでこちらを見ています。 取り澄ました姿ではないラフな感じ ニューヨークのストリート感を巧みに出しているアート・ワークですね。 -------------------------------- ビリーの曲で一番好きなのは「オネスティ」です。 「ストレンジャー」と「素顔のままで」の人間観を融合させたような この曲は、僕の人生における課題曲のようになっています。 東京ドームでは4曲目。 ウルウルでした。 (自分の思い入れを周囲に押し付けたくないので) 小声で口ずさんだりなんかして。 ステージから遠かったので、開演当初はテンションが下がっていたのですが 「オネスティ」で一気にのめり込みました。 考えてみれば ラジオ、それからCDでこの曲に接していたんだから ようやく(100メートル先とはいえ)この距離まで近づけたんですよね。 カーペンターズの「Superstar」じゃないけど。 フルサイズのPV(Sony Music Box) http://link.brightcove.com/services/ link/bcpid37114593/bclid36994920/bctid13406455 歌詞の和訳(今年1月に訳したもの) http://plaza.rakuten.co.jp/miyajuryou/3009#honesty ピアノだけでも成立しそうな曲ですが ボリューム大き目のドラムと美しいストリングスで はるかにスケールの大きな曲として仕上がっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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