カテゴリ:旦那が亡くなる
旦那の部屋を片づけ中の我が家ですが(GWどこにも行けない・笑)、今日は
旦那も頬を赤らめるような書き物があったので、もう一生世に出る機会が無い事から 紹介したいと思います。その1とあるのは、その2もあります(笑)。まあ、GWなので 暇つぶし(コラー)と思い、興味がありましたらご覧ください~。 ~~~~~ 「無人 人生相談」 私の住む田舎町には、季節ごとの野菜やフルーツをちょっとした小屋に置いて 販売する「無人販売」が数多くある。近くの畑や果樹園で取れたばかりの品々は どれもとびきり新鮮で、値段もほとんど100円と格安で大変繁盛している。 小屋の中に缶がひとつ置いてあって、品物と交換に100円玉をいくつか入れて いくという訳である。 東京からこの町に移住して来てもう1つ気付いたのは、お寺の多さである。 家の近くに3つのお寺があるが、その中の1つの寺の住職が、門前の黒板に 達筆で書く文章は、1ヶ月に1回位で内容が変わる。 あれはちょうど7年前の事。 私は当時、友人と事業をやっていたが、景気の波にやられ会社は倒産寸前の 状態だった。最後には友人に裏切られたような形で、責任を全て背負わされ、 もう他人なんか信じられないような気分だった。 そんな時、車でその寺の前を通り過ぎた時、目に飛び込んできた。 「人は人にだまされるのではなく 自分の欲望にだまされる」 文章の意味を頭で理解する前に心がすっと軽くなった。高熱で苦しむ子供が 解熱剤が効いて突然良くなるように、心の中で腐っていた黒い塊が溶けた。 “あいつにだまされたから、こんなに苦しいんだ”と、人を恨んでいた間は 見えなかった自分の弱さが、その時はっきりと眼前に現れた。 結局会社は倒産し、大変良い勉強をしたが、自分の責任を自覚できた分、 早く立ち直る事が出来た。 あの寺の黒板を見ると、いつも思う。住職と言葉を交わした事も無いけれど、 人生相談をして頂いているようだと。私にとってあの黒板は、「無人人生 相談所」である。 今日の黒板にはこう書いてあった。 「良い事と知りながら成し難く 悪い事と知りながら避け難し」 ~~~~~ いつ書いたのか判らないのですが、書きながらやっぱり恥ずかしいような 変な気分になりました。この友達に騙された話はよく聞いていまして、その時に 色々と借金したりすごく大変だったみたいです。 こんな事があったのかと思ったノートの書置きでした(多分何かの公募に 応募しようと思って書いた文章だと思われ・・・)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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