カテゴリ:雑記
20日午後2時25分ごろ、福岡市東区箱崎ふ頭4の貯木場付近の博多湾に、人の足のようなものが浮いていると、貯木場の作業員が110番した。
福岡県警機動隊と市消防局のレスキュー隊が海中を捜索し、同区馬出4の衣料品販売業、松本真二郎さん(41)ら一家4人の遺体を発見した。 松本さん、妻の千加さん(40)ら全員に首を絞められた跡があることから、県警は殺人、死体遺棄事件と断定、県警東署に捜査本部を設置した。 調べによると、ほかに遺体で見つかったのは長男で私立福岡海星女子学院付属小6年、海(かい)君(11)、長女で私立福岡雙葉(ふたば)小3年、ひなちゃん(8)。 最初に千加さんが貯木場の岸壁から約5メートル沖で逆さまの状態で足だけ水面に出して見つかった。 靴は履いていなかった。 3人は水深約2メートルの水中に沈んでおり複数に着衣の乱れがあった。 松本さんには手錠がかけられていたという。 遺体を浮かびにくくするため重しのようなものが付けられていたという。 4人の体内から海水が検出されず、死亡した状態で海に投げ込まれたらしい。 4人の首には、手で絞められたような跡があったという。 同日夜から、司法解剖して死因を調べている。 捜査本部は千加さんが靴を履いていないことから、室内で殺害されたとみており、複数の人物が車などで現場に運んだとの疑いを強め、自宅や遺体発見現場周辺の聞き込みを進めている。 同日早朝、松本さん方前の路上に大型乗用車が止まり、2人の男が屋内に入っていくのを近所の人が目撃している。 同じころ、「ギャー」という悲鳴を近所の人が聞いており、関連を調べている。 松本さん宅の室内には人が争った跡や物色された形跡がなかったが、血痕が確認された。 玄関の鍵はかかっておらず、ガレージから外国製の乗用車1台がなくなっていた。 同区内に住む千加さんの父親(76)がこの日午前6時、子供2人を学校に送るため松本さん宅を訪れたところ、誰もいなかったという。 早朝に不在のため不審に思い、午前8時半、東署に家出人捜索願を出していた。 千加さんと子供2人は19日午後6時半ごろ、この父親の家を訪れ、同8時半ごろに帰ったという。 その後から20日朝にかけて殺害されたとみられる。 4人の遺体は千加さんの父親が確認した。 現場は、福岡市東部の博多湾に面し、資材置き場や企業の倉庫が並ぶ港湾地区。 福岡市東区にある松本さん方では、福岡県警の捜査員が深夜まで鑑識活動などを行った。 木造2階建ての各部屋の窓からは、時折カメラのフラッシュの明かりがもれ、捜査員たちは、ペットボトルなどが入ったビニール袋を持ち去った。 自宅周辺には立ち入り禁止のテープが張られ、近所の人たちが慌ただしく出入りする捜査員を不安げな表情で見つめていた。 一方、4人の遺体が見つかった同区箱崎ふ頭では、県警が約200メートル手前に立ち入り禁止のテープを張り、報道陣が近づくのを規制した。 現場近くのコンテナ置き場に止まっていたトラック運転手(33)によると、午後2時半ごろ、海面から足が出ているのに気づいた。 約30分後に県警の捜査車両が駆けつけ、足にロープをかけて引き揚げようとしたがあがらなかったという。 この運転手は「最初はマネキンかと思った。警察も最初は信じていなかったようだ」と驚いていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004.02.19 18:41:07
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