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2007.04.14
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カテゴリ:


『ハッピーバースデー』

著:青木和雄/吉富多美


「あんたなんて、生まなきゃよかった」
誕生日に言われた母親の一言から、
声が出なくなってしまったあすか。

そんなあすかに、「消せるのは声だけ?
姿も消してみたらどうなの」と、突き放す母。

追い詰められたあすかに気づいた兄のお陰で、
自然に囲まれた田舎で、祖父と祖母の愛に触れ、
あすかはゆっくりと、心と声を取り戻す。

そしてそこで、自分を愛してくれない、
母親の秘密を知る。



11歳の子供にとって、母親に疎んじられるということが、
どれだけ辛いことか。

そして、親の期待に応えようとすることが、
どんなに重いことか。


「お前なんか生まなきゃよかった」と、
自分を産んでくれた人から発せられる、
自分という人間の存在を全て否定する言葉。

それに対して、どうすることもできない、
母親がそう言うのなら、やっぱり自分は、
生まれてこなきゃよかったんだと、
自分を傷つけることでしか、存在を確認できない、
無力で小さな子供。


だけど母親だって、一人の弱い人間で。
父親だって、弱い人間で。

「親」というだけで、完璧を求める方が間違ってるし、
「親」というだけで、無償に子供を愛せるとは、
限らないかもしれない。

だけどそれに対して、子には何も非はなく。
どんなに自分が子供の頃、辛い思いをしてきてようと、
そんなこと、子供には関係ない。

そう分かっていても、つい感情的になってしまうのは、
子を持たない私でも、よく分かる。


身体的な虐待ではなく、言葉による虐待。
目に見えない分、発見にも解決にも回復にも、
より時間がかかるのかもしれない。

SOSを発していても、それに気づいてくれる人がいない。
気づいたとしても、親の、「何もない」の一言で、
引き下がるざるを得ない。

そうやって、置き去りにされていく子供たちは、
たくさんいるのだろう。


あすかには、味方になってくれる大人たちが身近にいた。
親身になって心配してくれて、心から愛してくれる大人が、
いてくれた。

でも、そうじゃない子供も、たくさんいるはず。
そして、誰にも心の闇を知られないまま、
本当に姿を消してしまう子供も、大勢いるはず。


いじめや虐待とは、あまり縁がないけれど、
生きるとか幸せとか親子とか愛とかって、
何だろう…と考えさせられた、一冊でした。



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【参考】
◆青木和雄/吉富多美の著書は→ 楽天ブックス


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最終更新日  2007.04.14 22:17:37


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