*モナミ* SMAP・映画・本
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『幻夜』 著:東野圭吾 95年、西宮。 未曾有の大地震の朝、男と女は出会った。 男が犯した殺人を知る女は、彼を徹底的に利用し、野心を実現していく。 美しく冷徹なヒロインと、彼女の意のままに動く男。 女の過去に疑念を持つ刑事。 幻の夜に、すべては起こる。 すべてが壊れ、失われてしまった大震災。 その中で、人生をリセットしようとする男。 その中に佇むことを許さず、絶望さえも利用しようとする女。 実際に、こういう人がいたとしても、おかしくないかもしれない。 などと、今回東北を襲った大地震で、思ったり。 もっともこの女のように、ここまですべて計算づくで巧くやれることなど、 実際にはないだろうけれど。 過去を切り捨て、新しい町で新しい人生を歩みたかっただけなのに、 ずるずると深みにはまっていく男と女。 それは知らず知らずのうちに、女の巧みな誘導によってもたらされたもの、 と男が気づいた時には、すでに抜け出せない場所まで来てしまっている。 男が女の言いなりになっていたのは、弱みを握られていただけではなく、 愛があったから。 女が罪を犯していると知りながら、女の過去に疑問を抱きながらも、 女を守る、それだけのために生きている男。 そんな男の愛すらも利用した女を、そうと知りながらも愛し続けた男。 それにしても、女って怖い。 男はいつまでも引きずられているというのに、女は利用できるものは、 徹底的に利用し、そして利用価値がなくなると、簡単に捨てる。 その恐ろしさにゾっとしながらも、そんな強い女に私もなりたい、 と思ったり(爆)。
【参考】 ◆東野圭吾の著書は→
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『家族の言い訳』 著:森浩美 2015.02.07
『あなたに褒められたくて』 著:高倉健 2015.02.05
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