方便的美国式家務系統(便利なアメリカ式家事システム)
さてさて、日本に戻って絶賛軟禁生活中のおはまでございます。先日は、アメリカのコロナパニックについて書くつもりが、結局日本政府の対応のまずさを書きなぐる記事になってしまいましたが(←空港のオペレーションが最悪だったもので)、終盤のコロナ問題がなければアメリカでの生活は非常に便利で快適でございました。今回は、アメリカ生活のおさらいとして、「ミシガンの住宅事情」をご紹介いたします。◎House Types(住宅の種類)<一軒家>アメリカの住宅と言えば、郊外の庭付き一軒家を想像する人も多いと思います。一軒家だと芝生の管理、落ち葉の除去、ミシガンの場合は雪の片付けといった外周りの作業をすべて自力で行うか、専門の業者を依頼しなければならないため、夏場は朝夕に庭のスプリンクラーを動かし、涼しい時間を縫って芝刈りをする人もよく見かけます。自分で家の修理や内装をする人も多いので、ホームセンターには木材から便器、バスタブまで何でも売っています。<コンド>外回りの管理が面倒な人には管理業者がすべて手配してくれるコンド(コンドミニアム)と呼ばれる集合住宅もあります。集合住宅と言っても日本のアパートやマンションとは全く異なり、中サイズでも3ベッドルームで1,500sq ft(約43坪)くらいあります。1棟に2~4戸が入った集合住宅あるいは一軒家が数十棟集まってサブ(サブディビジョン)と呼ばれる分譲地を形成しているのですが、コンドの集まったサブは住民共用のプールやジムがあるところも多いです。<タウンハウス>コンドは上下左右のいずれかに違う家族が住む造りですが、タウンハウスは両隣に違う家族が住む日本のアパートのイメージに近い造り。こちらも3ベッドルームくらいが普通のサイズで、1階にガレージがあり、2階が玄関だったりと色々です。◎Garage(ガレージ)車社会のアメリカでは各戸にガレージがあり、リモコンでシャッターを開けて車で直接乗り入れ、住人はガレージから家に入ることがほとんど。豪邸になると、正面に車寄せのポーチがあり、家の側面に車3台分くらいのガレージがあったりします。 ↑内側から見たガレージ。写りこんでいるのがおはまの愛車。 ↑こちらは外側から。ガレージから直接家の中に入ることができる。◎Back Yard(バックヤード)一戸建てはバックヤードに面してウッドデッキがある家も多く、夏場はここでBBQなどを楽しみます。おはま家(コンドですが)はデッキでミニ菜園をしていました。家と家の間は樹木などでプライバシーが確保され、住民が往来するドライブウェイからは見えないようになっています。 ↑ウッドデッキ。リスちゃんが休憩中だったので家の中から撮影。◎Basement(地下室)地下室がある家も多いです。ミシガンでは、冬場の暖房はセントラルヒーティングで家全体を温めるのが一般的ですが、おはま家ではそのボイラーがベースメントにあり、真上はメインのバスルームだったので暖かくて快適でした。ベースメントを物置として使うだけでなく、居住空間に改装する家庭もあって、おはまのお友達もアクアリウムを入れたり、ホームシアターやバーカウンターをコツコツDIYしていて楽しそうでした。◎Fireplace(暖炉)寒冷地のミシガンでは暖炉がある住宅も多く、薪はスーパーやホームセンターで購入できます。本物の暖炉の代わりにガスの火を焚く「暖炉風」のファイアプレイスも普及していて、おはま家はこの方式。ボイラーの暖房では二階まで十分に温まらないのですが、このファイアプレイスに火を入れることで二階まで温まるようになっていました。 ↑スイッチひとつで簡単に火が入るガス式ファイアプレイス。◎Dishwasher(食洗機)すべてが合理的に造られているアメリカの住宅のなかでも、おはまが特に便利だと思ったのが食洗機。キッチンのシンクの隣にはほぼ100%、ビルトインタイプの大きな食洗機が設置されています。今は日本でも食洗機が普及していますが、日本の場合は食洗機が使えない食器(漆器や箸など)や食洗機が使いにくい形状の器(小鉢など)が多いのに対して、アメリカでは基本的にすべての食器が食洗機対応の頑丈なもの。プレートやナイフ&フォークは形状的に食洗機にたくさん入るので、パーティをやっても片付けが楽ちんです。 ↑閉じた状態の食洗機。システムキッチンの一部になっている。 ↑こちらが開けた状態。二段構えで大量に入る。◎Disposer(生ごみ処理装置)いかにもアメリカらしいキッチン設備がディスポーザー。シンクの排水口にミキサーのようなものが付いていて、生ごみを放り込んでスイッチを入れると、細かく粉砕されて下水に流されるというシロモノです。キャベツの芯とか玉ねぎの皮とか、ちょっとしぶといものを入れるとすぐに壊れると聞いていたので、おはまはほとんど使いませんでしたが、生ごみを溜めておきたくない家庭には便利。◎Oven & Fridge(オーブンと冷蔵庫)電気オーブンと冷蔵庫もシステムキッチンの一部としてどこの家庭にも装備されています。冷蔵庫はもちろんですが、冷凍庫が大きいのがアメリカならでは。大きな冷凍ピザなんかをストックしておいても、家庭で簡単に焼けます。オーブンを使いたいがために華氏の温度表示を覚えたという日本人も多いはず。 ↑二段構えのオーブン。冷蔵庫の扉にはアイスディスペンサーが付いている。◎Washing mchine & Dryer(洗濯機と乾燥機)おはまが特に便利だと思った設備のふたつ目が乾燥機。アメリカでは屋外に洗濯物を干す文化がないので、どこの家にも衣類乾燥機が必ずあります。おはま家のは中心に棒がある昔ながらの洗濯機でしたが、大きくて頑丈なので布団やブランケットもガンガン洗えます。そしてガス式の強力な乾燥機があるので、短時間で洗濯物が乾くうえ、洗濯物を干して取り込む手間が省略できて実に便利。日本の衣類を乾燥機にかけると縮んだりしてダメになるので要注意ですが、食器同様、アメリカの衣類は乾燥機対応がほとんど。タオルはふわふわになるし、この文化が日本に浸透すればいいのにとつくづく思います。 ↑どんな住宅でもランドリールームに洗濯機と乾燥機はデフォルト。そんなこんなで、日本とはだいぶ違うライフスタイルが反映されたアメリカの住宅事情でした。