テーマ:猫のいる生活(136087)
カテゴリ:動物愛護
昨日のTVタックル。
特に保護仲間の間では大きな反響があった。 同志の中には「まだ見方が甘い」と云う意見も聞かれるが、昨日の放送内容ですらご存じ無い日本人が多いことからすれば、現状を知る上では合格点と言っても良いと思う。 番組中でも少し触れていたが、ドイツは行き場の無いペットの殺処分は実地しておらず、それらのペットたちの引き受け先が設立されている。 運営費が企業や個人の寄付で賄われている点も、国民のペットに対する意識の高さを表していることは日本と大きく異なる所だろう。 ドイツの繁殖規制は厳しい。 今日は特に血統書が付く犬種に関しての一クラブ規制を挙げてみようと思う。 規制内容は繁殖業者の義務に始まり、デパートやペットショップといった店頭で販売を行った業者はそのクラブから除名される。 (これを日本で適用したなら9割9分の業者は除名されるだろう。) また繁殖管理人と言う第三者を置き、繁殖管理人は繁殖させても良い成犬を見極める他、繁殖業者が繁殖許可をもらう為にレントゲンの提示や犬の性格テスト等、数種類の書類提出が必要で、それらに不備があれば繁殖許可は下りない。 (日本は野放し状態。) 繁殖業者は書類をクラブに提出した後も、繁殖管理人は実際に業者の使用環境を視察して、結果をドイツ犬生態協会に提出、そして漸く繁殖の許可が下りると云う二重、三重のシステムとなっている。 これほど厳しい理由には訳がある。 日本のような無法に近い状態では、動物の健康や繁殖について目が行き届かず、純血種を守ることが出来ないのだ。 (日本は異種をわざと交配させMIX犬を作って販売している) 邪な考えからパピーミル(仔犬工場)化してしまうことは、営利追求する人間が存在する限り、どの国でも起こりえる事である。 繁殖業者が移転した場合も再度実地検査が行われ、犬の所有者が変わった場合も犬と犬に付いている血統書が差し替わる事無く同一のまま保たれるよう管理人の監視下に置かれることは勿論の事、繁殖記録にも帝王切開の有無(個体によっては自然分娩が困難な場合もある)や、安楽死の頭数の他、伝染性疾患や犬の健康状態は勿論、マイクロチップ番号、ワクチン接種状況等等が明記され、クラブがそれに基づき血統書を作成した後も、繁殖管理人は何時でも書類を閲覧できることになっている。 (日本は一見して先天性疾患が分からなければ販売されることも多い。) その他、交配に使ってはならない個体の基準も大きく分けて10の項目があり、更に詳細に亘って純血種の血統が守られているのである。 先日も少し触れていたが、交配してはならない犬同士を営利のために掛け合わせ販売するなど言語道断なのだ。 犬を「自分だけのブランド」とも云うべきバッグやアクセサリー感覚で持つ消費者のニーズを満足させる必要が何処にあるのか。 放送中、憤りを隠せなかったのは私だけではなかっただろう。 これほど厳しいドイツでも、繁殖の問題点として海外から持ち込まれる犬がワクチン未接種であったり、生後早くに母犬から離別させられていることから未熟な性格(後に問題行動を起こす)であったりするため、それらのケアに奔走することがあり、現在、国外から輸入されてくる仔犬に対しての法規制を検討しているようである。 ここで云う「国外」とは、日本のように法の整備を後手に回し、動物の尊厳を国民全体が考えていない国の事と言っても良いだろう。 (仔犬のほうが売れやすい為に、母犬から早く引き離すことで未熟な性格形成が起こり、その問題行動から犬を手放す飼い主も日本は多い。) ペット先進国の事情を知れば知るほど、日本の動物に対する無知さや、お粗末過ぎる扱いが恥ずかしくてならない。 「たかが犬」「たかが猫」と思う人も多い現在の日本では、これらのドイツの取り組みを理解するまでに何年も、いや恐らく何十年もかかるだろう。 EUでは今年から全ての純血種の犬にマイクロチップの挿入が定められる。 法で定められた狂犬病の予防接種でさえ満足に実地することができていない日本が、来年の愛護法改定で何処まで改善させることができるかは、私達一人一人の意識にかかっていることを忘れてはならない。 自治体の役人は私達のモラルを反映している。 本腰を入れられないということは、私達が本気で役人を動かす努力がまだまだ足りないからだと思う。 ごく一部の熱心に活動している人任せでは駄目だ、と云う事を改めて考えねばならないだろう。 リンク、物資等、御協力いただける方は何卒宜しくお願いいたします。 m(__)m 詳細はコチラ ※お願い 迷い猫 4月11日以降、大阪箕面市白島辺りで茶(トラ)白の猫を見かけた方!若しくは保護しておられる方! 飼い主さんがずっと探しておられます。 些細なことでも構いません。 情報お待ちしています!! 地球生物会議 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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