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湯花未央

湯花未央

2012.09.08
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カテゴリ:読書
お待たせしました。

勝山海百合著『さざなみの国』を読了しました。

ストーリーを、ごく簡単に説明すると、「滅んだ湖から旅立つ、少年の物語」です。

もう少し、詳しく説明しますね。

話の舞台は、古代中国です。具体的な王朝名が挙げられていないので、架空の王朝だと思います。

話の流れを大きく分けると、4つです。

1 湖の村に住む、さざなみが、滅んだ村を出て、父の家を訪ねる
2 さざなみが、父の子として認められ、研鑽を重ねつつ、官吏となる
3 万病を治す「舌の青い人間」として、さざなみが捕らえられる
4 さざなみの周囲の人々が、それぞれの道を歩み始める

『さざなみの国』は、描いている登場人物が多く、話のつながりが見えにくいため、あえて箇条書きで紹介しました。

主要な視点は、3つです。

1 滅んだ湖を再生させる術を探す、主人公・さざなみ
2 没落した陸家の娘で、さざなみの許嫁である、陸桑折
3 今上帝と豪商の娘の間に生まれた、公主・甘橘

他にも、さざなみ以外の視点で描かれる場面があります。

ストーリー紹介は、以上です。

一読した感想は、「結局のところ、作者は、どの話を描きたかったんだろう?」でした。

さざなみが旅に出ても、大陸中を歩き回るわけではありません。湖を再生する話も、途中から、どこかへ飛んで行ってしまって、きちんとした決着をつけないまま、終わっています。

主人公のさざなみが、話の途中で登場しなくなってしまう点も、非常に残念でした。

また、全体的に淡い描写なので、登場人物への感情移入が難しいです。ページ数に対して、登場人物の数が多すぎるものですから、「えっ、この話は、これで終わりなの?」というペースで進みます。

話の結末は、「昔話」に近い余韻があります。この結末に関しては、賛否両論があると思います。しかし、私は、それほど不満ではありませんでした。

次回は、石野晶著『月のさなぎ』を読む予定です。来月に更新します。





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最終更新日  2012.09.08 09:15:33
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