テーマ:介護のお仕事。(581)
カテゴリ:仕事
新しい施設長が赴任してきて1ヶ月が経とうとしている。
評判は……すこぶる悪い💣 介護の現場というと、ほんわか和やかな雰囲気を想像しがちだが、これが結構、修羅場だ。 突然、何かのスイッチが入って、怒鳴る、暴力的になる人。 便器の外に便をしてしまい、それをかくそうとするのか、靴でこねくり、床一面に広げてしまう人。 色ボケで、自分のいち物を人目はばかることなくさすっている人。 隙あらば、モノを盗んで帰ろうと、下着のなかに小物を隠す人。 ボケてなくても、まともに歩けない、排泄が自分でできない、自分でごはんが食べられないというのがほとんどなので、我々の注意力と体力はかなりすり減る。 新施設長は、まったく畑違いの外資系企業をリストラされて、コネでもあったのか、経験もないのに介護職に就いた人間。 おそらく、こんな修羅場をみて、自分には対応できないと一気に怖じ気づいた、みたいだ。 それでも施設のトップとなった以上「怖くて介護ができません」とは口が割けても言えない。 そこで施設長という職権を利用して、現場に携わらない言い訳をし始める。 「この施設を良くするために、私が現場にいてはいけない」 ……はぁ? コーディネーターをするというのだが、介護の知識もないのに、どうやって? 書類作りも、レクリエーションのプランも立てられないし、やる気もないではないか。 こうなると職員のほとんどが許さない。初心者であるにも関わらず、プロとしての成果を求める。 まぁ、体のよいイジワルですな。 彼は今、現場の修羅場に、誰からも助けてもらえないまま、たたずんでいる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[仕事] カテゴリの最新記事
|
|