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(最後に「演劇ワークショップ」の案内があります。)
今、「派遣切り」の嵐が吹き荒れています。派遣社員だけではありません。正社員もどんどん危なくなっていました。お正月に家内の実家に行ったのですが、広告代理店に勤めている家内の弟が、その肩を叩く役割のようで「本当に辛い」と言っていました。 このような状態の中で、「仕事がない」「誰も雇ってくれない」と嘆いてハローワークに通うことだけに一生懸命な人もあまり考えていないような気がしますが、でも、業績が悪くなったからと言って簡単に首を切ってしまう経営者もあまり考えていないように思います。「収益が悪化した、派遣や社員に支払うお金がない、だから首を切る」というのはただの反射的な反応であってこの過程の中に能動的な思考はありません。 決してその会社の創業者はそんな風に考えなかったはずなんです。創業者は考えます。考えないことには新しいものを作ることが出来ないからです。でも、その創業者から経営を受け継いだだけの人は考えなくても経営が出来るようになります。基盤が出来上がってしまえば、その時々に起こるトラブルに対処しているだけでそれなりに転がっていくようになるからです。それは、「前例」というマニュアルに従えば対処出来る「作業」に過ぎません。 簡単に言うと「家を造る人」と「その家をメンテナンスするだけの人」の違いです。自分で家を建てることが出来る人は家のメンテナンスも出来ます。でも、その家を受け継いだだけの人はメンテナンスは出来ても、家を建てることは出来ません。 それはつまり、そういう人は家の構造自体にトラブルが起きて家が傾くような状態になってしまったら何も出来ないということです。 そしてそれは会社だけの問題ではありません。今、日本という国全体が同じような状態になってしまっています。政治も家庭も同じです。政治家も自分の党のメンテナンスしか考えていません。学校は学校のメンテナンスしか考えていません。家庭でも親はただ「日々平安」を目指すばかりです。 そこでは、何のための政治なのか、何のための教育なのか、何のための家庭なのかという根本的な視点が欠落してしまっています。 日本中が戦後の「創造の時代」から、平成の「維持、メンテナンス」の時代へと完全に移行してしまったのです。だから人々の意識は「守り」だけなのです。「どうやって守るのか」ということばかり考えて「新しい時代を創造し直す」という意識がないのです。また実際それだけの能力もありません。「創造する学び」を体験していないからです。 家庭の中でも同じことが起きています。貧しい時代に生まれ育った人は今の裕福な状態を自分の力で作ってきました。団塊の世代の人たちが若かったときには日本中が貧しかったので、貧しくても負け組ではありませんでした。 でも、今の40代頃までの人はもうすでに裕福になった状態の中に生まれてきました。だから、その裕福さを堪能する方法しか知りません。お金を使う方法しか知らないのです。 確かにそれでも、派遣などで簡単にお金を稼げる時代はそれで充分に裕福さを味わうことが出来ました。今でこそ派遣の人たちは大変な状態になってしまっていますが、経済が右肩上がりの時には手軽にお金儲けが出来たシステムだったはずなんです。だからこそ、日本中でこんなにも派遣で働く若者が増えたのでしょう。 その簡単にお金を儲けることが出来た時代にお金を貯めて自分の一生の仕事への投資として使うことも出来たはずなんです。 新聞などを読んでいますと、企業の経営者に対して「儲けるときにはいっぱい儲けたはずなのに、不況になったら簡単に首を切るなんて許せない」という意見もありますが、これは個人に対しても言えることなのです。お金があったときに自分の人生の基礎をしっかりと固めておくべきだったのです。 その反省が無く、企業への救いを求めるだけの人はこれからもっと困難な状態になっていくでしょう。 世論に押されて派遣の人を正社員にしたとしても、基本的に企業はその人を必要としていないわけですから長くその企業に勤めていることは出来ないでしょうね。 このような流れに対して「うちは一人も首を切らない」と頑張っている企業もあります。そういう企業では社長が会社の構造自体を変えて生き延びようとしています。「首を切らない」という原則だけを守り、その他のことに関しては発想にタブーを作らないのです。 テレビなどでそのように頑張っている社長の話を聞くとものすごく考えています。 水が溢れてきたら魚になって生き延びればいい、水が無くなったら動物になって生き延びればいい、そういう発想です。「水が溢れてきたから浮き輪で浮いていよう」という発想は一時しのぎに過ぎません。 今まではそれで済んでいたのですが、社会全体が変革を求められているような今の状態の中では、そのような一時しのぎでは耐えられないと思います。 一番大切なのは「命を守る」と言うことであって、どのような状態で生きるのかと言うことはその次の問題なんです。高級車を持っているのに餓死するようなおかしなことをしてはいけないのです。 自分の頭で能動的に考えることが出来る人は、しっかりとした価値観を持っています。というより、実際には能動的に考える習慣が価値観を創り出しているのです。ですから、大人になってもしっかりとした価値観を持っていない人は能動的に考えることが苦手です。 それはつまり、人目を気にして生きている人は能動的に考えることも苦手だと言うことです。 でも、価値観は勉強しても身に付きません。価値観は体験によって育っていくものだからです。アメやムチによって価値観を植え付けようとするのは「洗脳」に過ぎません。 ですから、しっかりとした価値観を身につけたいと思うのなら自分の頭で考えて行動するしかないのです。それは子どもでも同じです。仕付けだけで価値観を育てることは出来ません。能動的な活動の体験が価値観を育てるのです。(そのためには「創造的な遊び」と「芸術的な活動」が最適です。) 考えたことを実際に行動に移すのです。失敗したらやり直せばいいだけのことです。そして、同じ失敗はしないように考えてください。そうすることで人は失敗した分だけ成長することが出来るのです。同じ失敗を繰り返す人は考えていない人です。 「早くしなさい」と怒鳴っても無駄なことは知っているはずなのに「早くしなさい」と怒鳴ることしかしない人は考えていない人です。 このような活動が昨日書いた「能動的な思考」の能力を育ててくれるのです。能動的な思考能力は考えたことを実際にやってみることで育っていくのです。 受動的な思考に振り回されている人は、考えるばかりで行動しない人です。 ***************************** 「演劇ワークショップ」 メキシコやスペインなどを本拠地にして様々な国でユニークな活動を展開しているYax Kin Jicuri(ヤックス キン ヒクリ)さんをお迎えして親子一緒の演劇ワークショップを企画しました。 ![]() どんな内容になるのかは不明です。でも、彼は参加者や会場に合わせて即興で楽しく遊びを創り上げるのが得意な人だそうです。 というわけで内容はご紹介出来ませんが、福袋を買うつもりで是非ご参加下さい。 きっと素敵な出会いがあると思いますよ。 Yax Kin Jicuri(ヤックス キン ヒクリ) 1955年4月 メキシコ人/スペイン在住 小説を出版し、劇団を作り、絵画を描き、個展を開き、芸術教育を学び、シャー マンや、魔術師や、療術家などから易教を学び、さらに研究し世界各国で活動し ているユニークな人です。 日 時: 1月25日(日) 10:00~11:50am 会 場: 茅ヶ崎市総合体育館1F「オーケストラ室」 (車で来られる方はジャスコ側に入り口があります。徒歩の方は市役所の側から入ります。) 参加費: 大人 1500円 子ども 1000円 服 装: 動きやすい服装でお願いします。 それと床が滑るので裸足か、上履き持参で お願いします。 参加希望者はご連絡下さい。 是非遊びに来てください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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