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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2023.05.15
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カテゴリ:カテゴリ未分類
「時間がない 時間がない」と忙しく生活している人は、基本的に待つことが出来ない人です。
実際には時間がないわけではないのですが、待てないので空いている時間があると常に何かを詰め込んでしまうのです。その結果、常に時間に追いまくられることになります。

つまり、実際には「時間がない」のではなく、自分で「自分の時間」を浪費してしまっているのです。まず、その事に気付いてください。
そのことに気付かない限り、その時間を取り返すことはできません。

次に、そのような人は目の前のことには心を向けていません。子どもと関わっている時も、家事をやっている時も、常に何か別のことを考えています。つまり、「心」がしっかりと「今」を生きていないのです。感覚が「今」を感じていないのです。だから、「時間」を感じることが出来ないのです。

人間は、感覚が意識とつながっている時に始めて「時間」を感じることが出来るのです。「時間」を創っているのは「感覚」の働きだからです。だから、寝てしまうとアッという間に時間が過ぎ去ってしまうのです。

今やっていることをしっかりと感じようとしない人は、眠っているのと同じなのです。眠ったまま時間を過ごし、眠ったまま年を取り、眠ったまま人生を終わりたくないのなら、しっかりと目覚めて、今やっていることに感覚を向けることです。

そうすると、「時間」を感じることが出来るようになるのです。
すると、「時間」を大切にすることも出来るようになるのです。

私たちは「時間」というものが存在していると思い込んでいますが、実際には「時間」は客観的に存在しているものではありません。確かに、人間が「時間」として感じるものはありますが、それは「人間」という種に固有な主観に過ぎません。
生き物の種類によって色や、光や、空間の感じ方が違いますが、それと同じように「人間が感じている時間」は、人間だけが感じている時間なんです。

それは「言葉と記憶が創っている時間」でもあります。
(その辺のことを扱った「メッセージ」というSF映画もありました。主人公の言語学者が宇宙人の言葉を学ぶうちに時間感覚が変容していったのです。)

ですから、石には石の時間があり、猫には猫の時間があり、地球には地球の時間があります。「時間」というのは一つの「観念」に過ぎないのです。そして、「人類共通の時間」は「時計」の発明によって生まれました。

その証拠に「時間」を見せることは出来ません。そこにあるのは常に「変化」だけです。「時計」を使わずに「時間」を計ることも出来ません。「時間」は「神様」と同じ性質の存在なのです。

昔の人たちは、私たちが「時間」という存在を信じていたのと同じレベルで「神様」を信じていたのです。

「宇宙に存在する全てのものに共通な客観的な時間」等というものは存在していないというのは、物理学では常識に属します。

でも、少なくとも人間同士の間では「共通な時間」が必要になります。そうしないと「社会」を維持することが出来なくなります。一人一人がバラバラの時間感覚で動いていたら待ち合わせが出来ません。

でも、先日も書いたとおり、実際には一人一人の生命は、一人一人異なった時間で働いています。血液が体内を一周する時間も、細胞が入れ替わる時間も、ものを考える時間も、刺激に反応に要する時間も一人一人違います。

また、その人間の時間感覚は状況によっても変化します。人間の時間は「時計の時間」とは異なって、いつでも同じ早さで流れているわけではないのです。

忙しい仕事に振り回されている人は、雲を見ても雲の時間が分かりません。だから、雲の変化を感じることも、雲からのメッセージを聞くことが出来ません。

でも、同じ場所に座って、何も考えずにただひたすらに雲を見ているとやがて「自分の時間」が「雲の時間」に近づいていきます。すると、雲の変化を感じたり、雲からのメッセージを聞くことが出来るようになります。

でも、その時間感覚のままで元の忙しい状況に戻ると、今度はその忙しい状況に自分の時間を合わせるのが困難になります。

昔、インドに行っていた頃によく聞いたのが、「長いことインドにいると日本に帰ってから社会に復帰できなくなる」というようなことです。からだが「インド時間」になってしまうので「日本時間」に合わせるのが困難になってしまうのです。

ちなみに「自然と調和したゆっくり流れる時間」は、そのまま「生命の時間」に近いので、慣れてしまうとその心地よさが忘れられなくなってしまうのです。そして、機械文明を支えている「客観的で早い時間」に違和感を感じるようになります。

ワークでよくやることですが、目を閉じて、心の中で自分に心地の良いリズムで20から30数えてもらいます。すると、ものすごく個人差が大きいのです。すぐに数え終わって目を開けてしまう人もいれば、眠ってしまったんじゃないかと心配するほど長い時間かけて数える人もいます。

これが「自分にとっての時間感覚」なのです。焦っている時にはこの時間は早く流れます。ゆったりしている時にはゆっくり流れます。「忙しい」という漢字の通り「心」を失っている時には、時間は早く流れるのです。だからあわただしくなってしまうのです。

時間に追い立てられないようにするためには、まずこの時間の流れをゆっくりにしてあげる必要があります。

簡単で具体的な方法としては、目を閉じてゆっくりと呼吸をしながら自分の息を数えるのです。一から十までを繰り返すだけでいいです。そして、少しずつ長い息でゆっくりと数えるようにします。

吸って、吐ききるまでが「1呼吸」です。そして、吸う時より吐く時に長い時間を掛けるようにします。

この訓練を繰り返して、無理なくゆっくりと数を数えることが楽に出来るようになったら、時間の流れも以前よりゆっくりになっているはずです。その時、以前には見えなかったものが見え、感じることが出来なかったことを感じることが出来るようになっているはずです。

ちなみにこれは「数息観」と呼ばれるもので、昔からある修行法です。具体的には色々な方法があるようですが、普通の主婦の生活の中で出来る時に、出来る形で行えばいいと思います。

お掃除をしている時、洗い物をしている時、子どもとお散歩している時などにやってみて下さい。目を閉じなくてもOKです。そんな時、携帯のことは忘れて下さい。

実は、携帯電話には「心理的時間」を早くする働きがあるのです。そのため、携帯ばかりやっていると、時間の流れがどんどん速くなり、ますます忙しくなってしまいます。ですから、「自分の時間」を増やしたいと思うのなら、まず「携帯依存」から抜け出すことです。

「携帯」をやっている時の時間は、子どもが「ゲーム」をやっている時の時間と同じです。ゲームに依存している子も、携帯に依存している大人も、いずれもその中にしか「自分の時間」がないと思っていますが、その「時間」は「現実の時間」ではなく、「架空の時間」に過ぎません。

それは「現実の時間」を浪費することに他なりません。

ちなみに、ゲームばかりやっている子が、「待つこと」が苦手なのも同じです。そのような子は「呼吸」も浅いはずです。





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Last updated  2023.05.15 06:00:15
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