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こういうテーマには関心がない人が多いのでしょうか? でも、こういう本質的な問題をちゃんと考えずに、目先のトラブルを解決することだけに意識を向けていると、気づかないうちに流れがどんどん悪い方に進んで行ってしまうのです。 そして、気づいたときにはどうしようも出来なくなってしまうのです。 そして実際、どうしようも出来なくなってから相談に来る人が多いのです。でも、そこまで行ってしまった人に出来ることは限られています。 だからそういうことにならないように、まだ子どもが幼い人たちに向けて色々なことを話したり、書いたりしているのですが、難しいのは、多くの人が、子どもが実際にそういう状態になってみないと私が言っていることの意味が分からないということです。 テレビが出始めたときに、「テレビの害」について警告した人たちがいっぱいいました。でも、その流れは変わりませんでした。 ゲームが出始めたときも、同じように警告を発した人たちがいっぱいいました。 でも今ではテレビもゲームも「普通の子」の「普通の遊び」として定着してしまっています。 じゃあ、そういう人達が警告したことは杞憂に過ぎなかったのかというと、実際に警告したとおりの事が起きてしまっています。 でも、みんなが一斉に同じ状態になってしまったため、その状態が「最近の子の普通」になってしまいました。そして、我が子もみんなと同じ状態なので、その状態に問題を感じる人もあまりいません。 その「最近の子の普通」が「子どもの成長」という視点から見たら困った状態であっても、みんなが同じ状態なので、それを「困ったこと」として認識できないのです。 また今では、テレビやゲームに囲まれて育った子がお母さんやお父さんになってしまってる時代です。そのため、さらに問題を感じにくくなってしまっています。 テレビやゲームの害を言うと、そういうものに囲まれて育ったお母さんやお父さんの育ちを否定することにもなってしまうので、私でも講演会などではあまりそういうものの害について話しません。言ったとしてもどうしようも出来ないからです。 また、そのことに気づいて何とかしようとすると、他の人とは違うことをやらなければならなくなります。 私の周囲には「テレビを見せない子育て」や「ゲームを与えない子育て」をしている人がいっぱいいますが、そういう人たちは社会全体から見たら「変わった人たち」になってしまいます。 また、「そういう子育てを受けた子」と「テレビやゲーム漬けで育った子」とは感性も遊びも違うので、普通の幼稚園や普通の学校での仲間作りも困難になります。 お母さんもまた「仲間作り」が困難になります。 そのため、それはそれでまた別の問題を引き起こしてしまうのです。 現代は、「子どもの成長を支えるような子育て」をするのが困難な時代なんです。テレビで流れているのも「大人の価値観に合わせて子どもを育てる方法」ばかりです。 ただ私は「テレビやゲームを排除しなさい」ということを言っているわけではありません。そんなこと、今更不可能だからです。 私が言いたいのは「テレビやゲームの奴隷にならないで下さい」ということだけです。 テレビやゲームだけではありません。現代人の身の回りにはスマホに代表されるような簡単で便利な機械が溢れていますが、そういうものを自分の意志でちゃんと使いこなせているのなら何の問題もないのです。 問題になるのはそういうものに依存しないと何も出来なくなってしまうことなんです。スマホがないと何も調べられない。自分の頭で考えることが出来ない。 また、自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分の心と感覚で感じて、自分の意志で行動することができなくなってしまうと、自分の人生を自分の意志で、「自分のものとして」生きることが出来なくなってしまうのです。 そして、便利な機械や道具に支配されず、それらを道具として使う能力を育てているのが7才までの育ちなんです。 だから、ゼロにする必要はないしそんなこと出来もしませんが、少なくとも7才くらいまでは、可能な範囲でそういうものを子どもから遠ざけて欲しいのです。 そして、そういうものに依存しない遊びをいっぱい体験させてあげて欲しいのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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