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昨日は、
多くのお母さんが、子どもがやっていることには興味を示しません。一人で遊んでいたらその時間に家事をしたり、スマホを見たり、ゲームをしようとしてしまいます。 と書きましたが、そんなお母さんでも子どもに目や意識を向けることがあります。 それが、子どもが「困ったことをしそうな時」や「している時」です。 そして、子どもが「困ったこと」をしようとしていたり「困ったこと」をしていると「そんなことしちゃダメじゃない!」と叱り、今やっている行為を止めさせます。 それでも言うことを聞かないと、子どもを罵ったり、時には叩いたり、「おやつをあげないよ」「ご飯抜きだよ」などと脅迫します。 でも、客観的に見ていると、そういう子育てを受けている子ほど、いつも「困ったこと」をして、お母さんだけでなく、周囲の人や仲間を困らせています。 叱ったり、叩いたり、脅迫するのではなく、一生懸命に言葉で説明して子どもを納得させようとしている優しいお母さんも多いですが、この方法でも子どもは変わりません。 そのため、毎回同じ状況が発生し、お母さんも毎回同じ事を説明しています。 どうして、これらの方法では子どもの状態が変わらないのかというと、叱ったり、脅したり、説得するなどといったやり方では子どもが成長しないからです。 自我の育ちが未熟な思春期前の子どもは、自分の感情や行動を自分の意志で抑制することが出来ません。 思春期が過ぎていても、叱られたり、叩かれたり、脅迫されたりすることで行動をコントロールされて育った子は「自我の育ち」が遅れてしまうため、自分の感情や行動を自分の意志で抑制することが出来ません。そのまま大人になってしまう人もいっぱいいます。 私は、子育てで大切なことは「叱られたら大人しくする子」を育てることではなく、「叱られなくても自分の意志でやっていいこととやってはいけないことを判断し行動できる子」を育てることだと思っています。 それはつまり、問題行動を減らすために必要なのは「子どもの行動をコントロールすること」ではなく「子どもの成長を支えること」だということです。 そのため必要なのは、「指示や命令によって子どもをコントロールすること」ではなく、「子どもの成長を促してくれるような「自分の頭で考え、自分の感覚で感じ、自由意志で行動できるような自由な時間と、自由な空間と、それを共有出来る仲間達」が必要になるのです。 子どもは、そのような時間と、空間と、仲間達に支えられて「自分の感情や行動を自分の意志で抑制する能力」を育てることができるのです。 日常生活の場においては、子どもが「困ったことをした時」だけ子どもに意識を向けるのではなく、子どもが大人しくしている時や、何かに夢中になっている時にも意識を向けて下さい。そして、「我が子の生態観察」をして下さい。 すると、「子どもがやっていることの意味」が見えてきます。お母さんにとってはただの「困ったこと」であっても、子どもにとってはちゃんと「意味や理由のある行為」なのかも知れないのです。 それが見えてくるようになると、単に「ダメ」ではなく「こうした方がいいよ」とか「ここではダメでも、ここならいいよ」と提案できるようになるのです。 でも実際には多くのお母さんが、子どもが「困ったこと」をした時だけ、子どもに目を向けます。そのため、寂しさを感じている子は、お母さんに振り向いてもらうために、わざと「困ったこと」をするようになります。 よい子にしているとお母さんはどっかに行ってしまい、困ったことをすると自分の所に戻ってきてくれるのです。そして、その繰り返しで、子どもはそのことを学習します。 そして、寂しい時にはお母さんが困るようなことをするようになります。 子どもは、お母さんが戻ってきてくれるのなら、多少は叱られても気にしないのです。お母さんが大好きだからです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.01.21 08:48:38
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