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子どもの育ちには「自由」が絶対的に必要です。
感覚の自由、思考の自由、想像と創造の自由、そして、行動の自由です。 一般的に「自由」というと「行動の自由」(社会的、身体的な自由)だけを指しますが、子どもの育ちに必要になるのは、「様々な感覚を働かせ、色々と考え、色々なことを想像し、そして色々とやってみる」という自由なんです。 つまり、「子どもの育ちに必要な自由」とは、「社会的、身体的な自由」といったような「外側の世界との関係における自由」ではなく、「自分自身の内側の世界との関係における自由」なんです。 この能力が育っていると、外側に不自由があったとしても、内側の自由を使って乗り越えることが出来るようになるのです。 武術などの世界でもこの能力は必要になります。からだを固められても、内側を自由に動かせる人は簡単に抜けることができるのです。タコを固定できないのと同じような感じです。 ですから、「好きにやってもいいよ」と、ただ子どもを自由にさせるだけでは子どもは「自由に生きる能力」を育てることが出来なくなってしまうのです。 親は「好きにやってもいいよ」と言ってくれますがそんなこと言ってくれるのは親だけです。 学校や外の社会ではそれは禁止されます。群れ遊びの場で自分勝手に行動していたら仲間に入れてもらえません。 便利な機械は思い通りに動いてくれますが、トンカチやノコギリのようなアナログ的な道具は自由には動いてくれません。からだに自由がない人はトンカチやノコギリも自由に扱えないのです。 いくら親が子どもに自由を与えても、「子どもがこれから先生きていく社会」は子どもに自由を与えてはくれないのです。 だから子どもは、「不自由な社会を自由に生きていくための能力」を育てなければいけないのです。 それは「自分自身で自由を創り出す能力」です。 <続きます> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.02.11 06:53:20
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