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森へ行こう(心とからだと子育てと)

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森の声

森の声

2024.02.21
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カテゴリ:カテゴリ未分類
私は色々なところで子育てに関する質問を受けますが、その大部分は「しつけ」に関することであり、どこでもその内容は似たり寄ったりです。

その内容をざっくりと書いてしまえば、「子どもを上手にコントロールするのにはどうしたらいいのでしょうか」というようなものばかりです。

「何回言っても子どもが手を洗わないのですが、どうしたらいいのでしょうか」などというような質問は、しつけを効率的に行うための質問であって、「子どもの育て方」に関する質問ではありません。

そして、そのようなお母さんに限って、「子育ての苦しみ」の多くが、「子どもが言うことを聞かない」事から来ていると思い込んでいます。

そのようなお母さんに、「ご自身の子育てで大切にしていることは何ですか」とか、「どういう人間に育って欲しいですか」と聞いても、なかなか答えが返ってきません。
「自分自身の生き方で大切にしていることはありますか」と聞いても同じです。というかそれが曖昧だから子育てでも「大切にしていること」がないのでしょう。

そういう人は、日々、「今目の前にある思い通りにならないことをどうやったら思い通りに出来るか」という事ばかりを考えていて、自分自身の生き方や「子育てを通して今自分がやっていることの意味」を考えていないのでしょう。でもだから、人生でも子育てでも迷子になってしまうのです。

多くの人が、「子どもの育て方=子どものしつけ方」だと思い込んでいるのです。だから「子育ての相談」を受けると、実際には「しつけの相談」ばかりになってしまうのです。
その区別が付いていない人が多いのです。

だから、「子育て」に意味を見いだせず、単なる「苦しいだけの作業」になってしまっているのです。
そして、子どもの心や、からだや、成長の状態には意識を向けずに、子どもの行動にばかり意識を向けてしまうのです。

「子どもを育てる」ということは「一人の人間を育てる」ということです。
これから70年から80年に亘る「子どもの人生」の基礎を育てているということです。

お母さん達は、今目の前にいる小さな子どもが、「一生、背負っていかなければならないこと」を、育てているのです。

実際、ご自身が子どもの頃に受けた子育ての記憶がいまだに残っていて、子育てに苦しんでいる人が山のようにいます。

子どもの頃受けた苦しみが消えずに、そのまま一生苦しみ続ける人もいっぱいいます。
それで、親を恨んでいる人もいっぱいいます。
でも、それなのにそれと同じようなことを我が子にもしてしまっているのです。

でもだからといって、そんなに深刻に考える必要もありません。

お母さんがニコニコしていているだけでいいのです。お母さんがニコニコしていると子どもは安心することが出来ます。そして、お母さんとの間に信頼関係を築きやすくなります。さらに、安心に満たされることで成長への意欲も目覚めます。

そしてそれは「しつけ」よりも大切なことです。
子育てでは、「しつけよりも大切なこと」があるのです。

「しつけ」は後からでもなんとかなります。
また、お母さんとの間にしっかりとした信頼関係が育てば、お母さんの言葉や想いが伝わりやすくなります。指示や命令ばかりで子育てをしているとその信頼関係が育たないのです。

また、親がしつけなくても、本人の自覚が生まれたり、集団生活するようになれば自然と、最低限のことは身につくものです。

でも、お母さんが苦しそうな顔をしていると子どもは不安を感じます。また、苦しそうな顔をしているお母さんほど子どもを追い立てます。そして子どもはお母さんの顔色をうかがうようになります。そういう状態では信頼関係は育ちにくいのです。

最大の問題は、お母さんがニコニコしているためにはお母さんの安心が必要だと言うことです。
そのためには、本人の自覚だけでなく、周囲の手助けや、仲間とのつながりが必要になります。
でもそれは待っているだけでは与えられません。

現代社会では、自分の意志で行動しない限り、周囲の手助けや、仲間とのつながりを得ることが出来ないのです。是非、仲間作りをして下さい。





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Last updated  2024.02.21 07:03:44
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